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NTT東日本のアクセラレータ「LIGHTnIC(ライトニック)」が公募初バッチのデモデイを開催、スタートアップ14社が協業プランを披露

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LIGHTnIC(ライトニック)は NTT 東日本が運営するスタートアップアクセラレータだ。当初、NTT 東日本社内の有志によってサイドプロジェクトとして立ち上がったプログラムだが、第3期となった今バッチからは事務局と専任担当が設置され、初めて一般からスタートアップが公募で集められることとなった。今バッチにはスタートアップ100社がエントリ、うち採択された14社が4ヶ月間(2019年9月〜12月)…

LIGHTnIC(ライトニック)は NTT 東日本が運営するスタートアップアクセラレータだ。当初、NTT 東日本社内の有志によってサイドプロジェクトとして立ち上がったプログラムだが、第3期となった今バッチからは事務局と専任担当が設置され、初めて一般からスタートアップが公募で集められることとなった。今バッチにはスタートアップ100社がエントリ、うち採択された14社が4ヶ月間(2019年9月〜12月)にわたり協業内容の検討(PoC とマーケティング)に臨み、23日に都内で開催されたデモデイで結果を披露した。

東日本各地に展開する NTT 東日本のアセットやリソースを活用した地域課題の解決を念頭に置いた協業アイデアを求めたことから、アイデアの一部は NTT 西日本が以前開催していたスタートアップアクセラレータ「Startup Factory」にデモデイで披露されたこのと似ているものもあった。なお、NTT 西日本は2015年と2017年の2回にわたって開催し Startup Factory を終了、現在は社員をスタートアップにレンタル移籍する形でのアプローチにシフトしているようだ。

今バッチ開催にあたって、NTT 東日本では社内事業部や各支店から課題を500件募集、スマートシティやスマートソサイエティというテーマで、これらの課題を解決できる協業アイデアをスタートアップと醸成していった。デモデイでは、7分間のピッチ内容を課題解決、新規性、NTT グループとのシナジーなどの観点から評価し、最優秀賞1社、優秀賞1社、オーディエンス賞1社が選ばれた。なお、賞に選ばれたかどうかは、今後、NTT 東日本と当該スタートアップが協業するかどうかとは直接関係しない。

審査員を務めたのは、

  • 澁谷直樹氏(NTT 東日本 代表取締役副社長、審査委員長)
  • 麻生要一氏(アルファドライブ 代表取締役社長 兼 CEO、UB Ventures ベンチャー・パートナー、ニューズピックス執行役員)
  • 石井芳明氏(内閣府 科学技術・イノベーション担当 企画官)
  • 斎藤祐馬氏(デロイト トーマツベンチャサポート 代表取締役社長)
  • 中村亜由子氏(eiicon company 代表/founder)

…の皆さん。オーディエンス賞は、会場でピッチを見た一般参加者の投票によって選ばれた。本稿では、入賞を果たしたチームを中心に取り上げる。

【最優秀賞】inaho

農作物は、米やジャガイモのように収穫時期が来た時点で一括収穫するものと、大きさや収穫適期のものだけを選択収穫するものに大別される。特に選択収穫する農作物は自動化が難しく人手によらざるを得ないが、農家にとっては収穫のための人手を通年雇用することは難しく、また、生産プロセス全体において収穫作業の占める割合が非常に多い。「inaho」は、農作物を一つずつ見極め、収穫に適したものだけを収穫するロボットだ。アスパラガスから着手し、現在は、トマトやキュウリでの実験を始めている。

inaho はロボットを売り切りではなく、収穫高に対する割合で手数料をもらう形態でサービスを提供。農家にとっては初期投資を抑えられ、収穫のための人件費よりも安くなるため導入のハードルを下げられる。inaho は現在、佐賀県内に2つの支店を持っているが、サポート体制の都合から、現在サービス提供先の農家をそれぞれの支店から半径30km以内に限定している。inaho では NTT 東日本と協業し、このサービス拠点を全国展開することを期待している。類似した課題を持つオランダにも拠点を作り市場進出の予定。2019年 B Dash Camp in 札幌で準優勝。

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【優秀賞】知能技術

病院に入院する高齢者は、推定で毎年200万人が転落し、うち5万人が骨折など大きな怪我を経験し、場合によっては死亡に至るケースもある。施設では人手不足から巡回・確認するには限界があり、一方で、事実上の虐待となるため、高齢者を身体拘束することも許されない知能技術は、少人数でも効率よく高齢者を見守れるようにした、高齢者の安全性向上と、施設の職員の負担軽減を狙った AI クラウドサービスだ。ベッド近くに設置されたセンサーからデータを収集、個々の患者の行動を理解し、その傾向を把握できる。

システム開発の過程で介護施設へのインタビューした結果、介護職員の負担軽減が強く求められていることが判明。夜間巡回を減らすため、体位の確認、体温計測、呼吸確認ができる機能を追加した。従来センサーは転落したのを確認することしかできなかったが、安全を見守れるところまで機能向上した。NTT 東日本とは、クラウド、ネットワーク環境整備などで連携。将来は、転落を予期できたときに、それをを防止する(例えば、エアバッグのような)機能の実装などで他社との連携も模索したいとしている。

【優秀賞】DG TAKANO

東大阪の町工場に端を発する DG TAKANO は、節水ノズル開発のトップメーカーだ。同社の節水ノズル「Bubble 90」は、ノズルから噴出させる水を水圧だけで水玉化することで、洗浄力を維持したまま最大で95%の節水が可能。地球上に存在する水のうち、人間が利用可能な淡水はわずか2%であり、国連食糧農業機関(FAO)は、2025年に世界の3分の2で水不足の危機に陥る可能性を示唆している。環境面からも、また経済面からも、日本で多くの飲食店、病院、福祉施設、スーパーマーケット、工場などに導入されている。

Bubble 90 の販売会社である DG SALES では150名体制で営業活動を行なっているが、リーチできていない市場があ理、その一つが水を多用するホテルや寮の市場だ。DG TAKANO と DG SALES では、ホテルや寮運営大手の共立メンテナンスにリーチ。NTT 東日本やテルウェル東日本の協力を得て、今後、Bubble 90 のホテルや寮向けの全国展開を図る。将来は、東南アジアやアフリカにも進出し、世界の水問題の解決に寄与したいとしている。

【優秀賞】LUUP

LUUP は、マイクロモビリティを都市に実装しようとする MaaS スタートアップだ。街のあらゆる場所にモビリティ機器を借りたり返したりできるポートを配置し、高齢者も含め全ての人が安全かつ便利に利用できるモビリティのプラットフォーマーになることを目指している。2019年6月から12月にかけ、モビリティ機器の機体検証とポート型モビリティシェアサービスの事業検証を、全国25カ所で実施した。ポートの整備、設備実装などで NTT 東日本との協業を提案した。

同社では、ポートとモビリティ機器にカメラや IoT 機器を実装することで新たなビジネス機会を模索。モビリティにドライブレコーダー、ポートに WiFi を設置することで、モビリティが返却される都度、ドラレコの録画内容が WiFi 経由でクラウドに集積できる。また、ポートにもカメラを備え、道路など付近の様子の録画をリアルタイムで集積。移動データと映像データをもとに、同社ではビッグデータ活用の企業のマーケティング支援、自治体の防犯対策支援などを検討している。

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【オーディエンス賞】空

空は、ダイナミックプライシングによるホテルの価格設定支援サービスを提供している。同社の「MagicPrice」は、ホテルが周辺の競合ホテルとの比較や過去データに基づいた需要予想にも基づき、機械学習で最適な価格をリアリタイム計算。計算された価格は、自社サイトのほかサイトコントローラを経由して、旅行予約サイトや OTA にも自動反映できるしくみだ。同社では一年ほど前からホテル分野以外への進出を模索し始めており、2ヶ月ほど前には小売業界への進出を発表したばかりだ。

空では、NTT ル・パルクの協力を得て、駐車場へのダイナミックプライシング導入の実証実験を始めている。NTT ル・パルクの料金設定担当者へのヒアリングを経て価格設定モデルのヒントを収集、それらをもとに価格設定モデルを構築し、駐車場向けの価格最適化サービスのプロトタイプを開発した。関東を中心に NTT ル・パルクの約400拠点ある駐車場で料金をいつ変更すべきか、ウェブスクレイピングで同社パーキングから半径400メートル以内の競合駐車場の料金をモニタし、変更があった場合にアラート通知を行う。

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以下は入賞はしなかったものの、第3期に採択されたスタートアップ9社。

  • Wovn Technologiesジェネックス……Wovn Technologiesはウェブの多言語化、ジェネックスは宇都宮を拠点とするシステム会社でスマートフォンを使ったセルフオーダーシステム「」を開発。両社は協力し、訪日観光客が増える一方、人材不足に苦しむ観光業向けに、食事の注文・決済を自動化できる多言語セルフオーダーシステムを開発。鬼怒川パークホテルズ、鬼怒川温泉旅館・七重八重で実証実験へ。
  • インフィック……IoT を使った高齢者支援プラットフォーム「LASHIC」シリーズを介護施設向けと在宅向けに開発。介護施設においては入所者の見守り、不動産物件においては高齢化に伴う孤独死問題が喫緊の課題。埼玉の障害者施設、訪問介護事業者への導入実験のほか、神奈川県の不動産業者らと入居者の見守り実験などを展開。介護保険がスタートして20年が経ち、介護施設においてもシステム更改の時期であるため、LASHIC の導入には好機だという。
  • グローキーアップ……IoT を使った「ふるさと納税」の自動販売機を開発。ふるさと納税を扱うポータルサイトは20以上がひしめきあい、全国1,700の自治体の中から選ばれるため、募る自治体にとっては競争率が高いのが悩みの種。インターネットで申し込むには手続が面倒だが、自動販売機で簡単に申し込めるようにすることで、空港や旅先、イベントなどで誘客が容易になる。長野県塩尻市の市制60周年ワインイベントに設置したところ、1日で29件46.4万円の納税が得られたという。神奈川県下2つの自治体で導入が決定。
  • ピクスー……NTT 西日本の Startup Factory 2017 にも登壇していたが、その時と同じく IoT でよく使われるセンサーをデジタルファブリケーションで安価に提供する「Webiot」という同社サービスを活用。12種類あるセンサーを組み合わせさまざまなソリューションを作ることができるが、今回はゴミ箱にセンサーをつけることで清掃業務のデジタルトランスフォーメーションに取り組んだ。横浜・八景島パラダイスで実証実験し、清掃ルートやシフトの最適化が確認できた。今後、シェアオフィスで実証実験を予定。
  • KNEX……ジョージア州に本拠を置き、MIT リサーチディレクターを務める CEO が、食用鶏の飼育自動化のためのソリューション「Birdoo」を開発。鶏肉は牛肉や豚肉より需要が大きいものの、養鶏農家の減少で将来は一人で30万羽の面倒を見る必要がある。同社では 3D カメラにより鶏の体重計測、2D カメラにより死亡鶏の計測が可能。給餌量の最適化、収穫予定日の精緻化を支援。インドやブラジルの養鶏場では実装済だが、日本の鶏に合わせ AI を学習させるため、岩手・一関の銘柄鶏生産加工販売会社オヤマで実証実験を行う。
  • ルートレック・ネットワークス……AI 潅水施肥システム「ZeRo.agri(ゼロアグリ)」を開発。トマト、キュウリ、ナス、ピーマン、イチゴなどビニルハウスを使った農業を行う農家がターゲット。作業工程が多く忙しい農家だが、栽培技術を持った人材を追加的に確保することは難しい。ZeRo.agri は、土壌水分量の計測と日射量からの事前予測で、土壌水分量を安定化させ、生産物の収益化を支援する。買い切りが難しい農家のため、サブスクモデルを開発し NTT 東日本と共に桜花や農業生産法人に共同提案する。
  • VAAK……映像を使って高い精度で人の行動を解析するスタートアップ。身の回りの危険、多くの人が集まった際の危険などの解決を目指す。具体的には、カメラで撮影した映像をもとに AI が危険を自動検知、警察に自動通報することで、危険の未然防止や早期解決を促す。警備レベルの強化に加え、人がいない時間帯の警備維持にも効果を発揮する。NTT 東日本とは、カメラや回線の整備、サービスの販売や施工、保守支援などで協業を模索。都内の施設から、通行量の多い道路に向けカメラを設置することから着手を検討。
  • ON FOCUS……ON FOCUS が開発・提供する「MOBILE BASE」は、車両扱いとなるトレーラー式と、登記が行える建築式の二種類からなるコンテナハウスだ。建築の職人不足、空き家問題、宿泊施設不足問題を解決する。ユースケースとしては、店舗、イベントスペース、アパートシェアハウス、グランピング施設など。NTT 東日本とは、契約期間に制約がある遊休地に MOBILE BASE を設置し、期間限定のシェアハウスやレンタルオフィスとしての事業開発を目指す。また、IoT で無人化・省人化した移動型のホテルも開発する。
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CES 2020: 未来のトイレには、毎日を快適にしてくれるテクノロジーが満載

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この数年間でスマートトイレは爆発的に成長し、現在はありあふれている状態。CES 2020 では、多くの企業が未来のトイレに向けた新しい技術を紹介した。 トイレの洗浄、清掃、環境コストの削減などのタスクの自動化についてのものばかりだ。これがディスラプティブなイノベーションの定義を満たしているかどうかはわからないが、VentureBeat がお墨付きを与えよう。筆者を笑わせてくれるテクノロジーの定義に…

P&G のトイレットペーパーブランド Charmin の出展したポータブルトイレ「V.I.Pee」
Image Credit: Dean Takahashi

この数年間でスマートトイレは爆発的に成長し、現在はありあふれている状態。CES 2020 では、多くの企業が未来のトイレに向けた新しい技術を紹介した。

トイレの洗浄、清掃、環境コストの削減などのタスクの自動化についてのものばかりだ。これがディスラプティブなイノベーションの定義を満たしているかどうかはわからないが、VentureBeat がお墨付きを与えよう。筆者を笑わせてくれるテクノロジーの定義に確実に適合し、筆者が取材したいと思う対象だ。

筆者は、まだ世界中に均等に分配されているわけではないトイレに、いくつかの重要なブレークスルーがあったと思う。これらのほとんどは日本で作られており、ビデとお尻の乾燥機はトイレットペーパーのために木を切る必要がないことを意味する。また、Bill Gates 氏に関する Netflix のドキュメンタリーをまだ視ていないなら、世界で最もスマートな人物である彼が、病気と闘い、汚染を減らすためのカギとして、発展途上国向けの持続可能なトイレに取り組んでいることを知ると良いだろう。

Shine Bathroom Assistant

Shine Bathroom の CEO Chris Herbert 氏。Shaine Bathroom Assistant と共に。
Image credit: Dean Takahashi

Shine Bathroom の CEO Chris Herbert 氏は、電解水を生成するガジェット「Shine」を開発した。このガジェットは採取した水道水に塩ポッドを入れ電流を流す。混合物は塩と水の分子に分解され、水酸化ナトリウムと次亜塩素酸が生成される。水洗すると混合物のミストが便器に送られ、便器の消毒と脱臭が行われる。Formula 409 や Lysol と同じくらい効果的だが、有害な化学物質は一切使用していない。塩水は便器から洗い流される。

この混合物は以前から存在しており、何十年もの間、寿司を衛生的にするために使用されてきたのと同じ化学物質を含まないクリーナーだ。また、Shine は、トイレのパイプに漏れがあるかどうかを検出し、見つかった場合は警告を送信する。

Numi 2.0 Intelligent Toilet

Numi 2.0 Intelligent Toilet
Image Credit: Dean Takahashi

Kohler

CES 2020 でデビューした、Kohler の非接触トイレ
Image Credit: Kohler

Kohler は、ヒーターを備えた便座、お尻をきれいにするビデ、内蔵 Bluetooth スピーカーを備えたトイレを出展した。また、色のついた環境照明と Amazon Alexa 連携も備えており、トイレと話すことも可能だ。

Kohler の新しい「Touchless Toilet」は、トイレのフラッシュレバーに備えたセンサーを使って、非接触の水洗機能を実現。レバーの前に手をかざすと、バクテリアを広げることなく洗い流すことができる。フラッシュレバーにはナイトライトも備わっており、Kohler アプリで調整が可能。商用トイレで一般的な技術を家庭に持ち込んだ。

Toto Neorest NX2 Intelligent Toilet

TOTO の Neorest NX
Image Credit: Toto

日本の TOTO は世界最大のトイレメーカーで年間売上高は52億米ドル。 CESでは、プレミストなどの技術を披露した。プレミストは、便器に細かいミストの水を吹き付けて、ウンチが表面に付着する可能性を減少させる。ナノテク塗装でトイレをイオンバリアで覆うセフィオンテクトも出展した。トイレ表面をウンチが滑りやすくし、カビなど寄せつけなくするものだ。

TOTO は、水洗1回ごとに使う水が1.28ガロン(約4.8リットル)で済む、縁のない便器「Tornado Flush System」も紹介した。また、便器、ウォシュレット、ネオレストをきれいに保つミスト「Ewater」も出展した。TOTO には、すでにさまざまな便座暖房、自洗型、ビデ付きのトイレがある。トイレで日本人に勝つことはできない。

Neorest NX2 Intelligent の価格は12,800米ドル。紫外線と二酸化チタンの便器を組み合わせ、微細な廃棄物を取り除くセルフクリーニングタンクを備える。また、専用の消臭剤を備える。

Charmin RollBot、SmellSense、V.I. Pee

Charmin は、CES で最も生意気な製品を出展していた。P&G のトイレットペーパーブランドである Charmin は、トイレにいる間に Charmin のペーパーロールを持ってきてくれるロボット「RollBot」と、トイレに悪臭がある場合に警告する「SmellSense」を CES 2020 に出展した。そして、筆者はバーチャルリアリティを使ったポータブルトイレ「V.I. Pee」を試すことができた(訳注:pee はオシッコの俗語表現)。

筆者は、Oculus Rift S VR で拡張されたプレミアムなポータブルトイレに座った。筆者をコンサートイベントの最前列へと転送してくれ流ので、座っている間に「ビートを見逃す」ことは無いだろう。見るものはあまりないが、宣伝されている通り居心地が良いものなら、筆者は一日中でもただ座っているかもしれない。

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【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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CES 2020: P&Gが披露した、スマートトイレタリー製品7選

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P&G はおそらく創業183年になるが、昨年、CES に初めて登場した。同社は5日、これまでの通常商品に AI、センサーなどのテクノロジーを導入するという昨年と同じゲームプランで、今年も CES に登場した。CES 2020 の最初のオフィシャルイベントの一つで、P&G はコネクテッドベビーケアシステム、磨き方の良し悪しをリアルタイムで教えてくれる歯ブラシ、スマートフレグランスディ…

Image credit: P&G

P&G はおそらく創業183年になるが、昨年、CES に初めて登場した。同社は5日、これまでの通常商品に AI、センサーなどのテクノロジーを導入するという昨年と同じゲームプランで、今年も CES に登場した。CES 2020 の最初のオフィシャルイベントの一つで、P&G はコネクテッドベビーケアシステム、磨き方の良し悪しをリアルタイムで教えてくれる歯ブラシ、スマートフレグランスディフューザー、介護している人をケアするためのシェーバー、そして昨年、筆者の顔のシミを消してくれた Opte を披露した

Lumi

Image credit: P&G

筆者は、この発明をスマートオムツと呼ぶのは避けようと思う。しかし、パンパースが開発した「Lumi」を見ると、その名前が脳裏をよぎる。

P&G は、これを世界初のオールインワン・コネクテッドベビーケアシステムと呼んでいる。ビデオモニターとアクティビティセンサーを組み合わせることで、従来の赤ちゃんのモニタリングを新しいものにし、親が赤ちゃんの睡眠、摂食、オムツを取り換えるパターンのリアルタイム全体像を、すべて1か所で提供できるようにする。

同社は、Lumi がデータを、目に見える形のパーソナライズされたインサイトと実用的なティップスに変換し、赤ちゃんの成長に合わせて両親をサポートすると述べている。実際にトラッキングされたインサイトを自分たちの直感と融合させることで、両親は一目で赤ちゃんの様子を知り、何を欲しがるかを予測することができる。

スマート歯ブラシ

Image credit: P&G

Oral-B Sense」は Wi-Fi 対応基盤を備えた歯磨きシステムで、歯磨き中にモバイルデバイスにリアルタイムフィードバックを提供する。ブラッシングテクノロジーとデータトラッキングを組み合わせることで、消費者が個人情報を使用して健康的な習慣を確立し、時間の経過とともに口腔の健康を改善することを約束する。

また、Alexa が組み込まれた音声コントロールも提供されているため、音楽、天気、ニュースにハンズフリーでアクセスし、毎日の歯磨きをより楽しく、生産的にすることができる。音声コントロールでスマートホームを制御したり、交換用ブラシヘ​​ッドを注文したりすることも可能だ。

この歯ブラシには耐水性があり、洗面台に置くことができるコンパクトな設計で、電源コンセントを一つ使用する。使用するコンパクトなベースを備えています。 4 セグメント LED タイマーは、口の中の歯磨きする場所を変えるタイミング、歯磨きが強すぎるとき、時間が2分間に達したときを教えてくれる。

まるで口の中のフィットネストラッカーのように、Oral-B Connect は時間の経過に応じて進行状況をトラッキングする。歯磨きをを改善する方法に関するヒントや、ユーザ毎の口腔ケアのインサイトを見つけることができる。

Oral-B iO

Image credit: P&G

Oral-B iO」は毛の先端にスムーズに電力を供給する磁気ドライブを備え、歯ごとに舐めらかにブラッシングすることができる。 Oral-B iO の心臓部はリニア磁気駆動システムだ。適切なレベルの圧力をかけると緑を表示、強すぎると赤を表示、正しく歯磨きするのに役立つスマート圧力センサーも備えている。

ディスプレイを使って、パーソナライズ機能を操作できる。ウェルカムメッセージ、ブラッシングモードの選択、言語設定、ブラシヘッドを変更を促す機能がある。Oral-B iO のアプリは、口腔内のすべての場所に歯ブラシが確実に届くようにする Oral-B iO AI 歯磨き認識技術を備えた 3Dグラフィックスを提供する。

スマートフレグランス

Image credit: P&G

Airia」は、ボタンを押すだけで家の雰囲気を変えることができるスマートフレグランスシステムだ。家の中の香りを分単位で制御可能にし、一日の特定の時間にそれらをオンまたはオフにすることができる。私から見ると、競合の「Sensorwake」 によく似ていると思うが、Sensorwake は嗅覚を使った目覚まし時計に過ぎず、一方、Airia は家中に香りを送ることができる。

Airia のアプリを使うと、ユーザーは1〜10(強め〜ほのか)のスケールで香りのレベルを制御し、小空間または家の1階全体をカバーすることができる。カートリッジの寿命をトラッキングし、補充の時期が近づいたときにはユーザに警告してくれるので、ユーザは簡単に補充カートリッジの購入が可能。Wi-Fi 対応で、iOS / Androidデバイス互換。

2つのシェーバー

Image credit: P&G

P&G の GilletteLabs は、テクノロジーを搭載した2つのカミソリを披露。「Gillette Treo」は、介護者が被介護者の顔をシェービングできるように設計されている。

Gillette はまた、加熱シェーバーを再び紹介した。ステンレスでできたウォーミングバーと新技術 Flexdisc で、顔の特徴に合わせてカスタマイズ可能なシェービング体験を提供。Flexdisc は1秒未満で加熱可能なウォーミングバーとの接触面積を最大化する。P&G LifeLab で購入が可能になる予定。

P&G Ventures の「Opté」

Image credit: P&G

CES に2回目に登場するプロダクトの一つが、開発に10年超の歳月が費やされてきた 「Opté Precision Wand」だ。顔のシミの部分に近づけると、Opté の Optimizing Serum(最適美容液)がスプレーされ、完璧なメイキャップをしたかのようにシミが消える。P&G は Opté を CES 2019 で披露したが、昨年は出荷をしなかった。同社は現在フィードバックを集めていて、製品の改良を続けているようだ。

Opté は肌の色素沈着をスキャン、検出、修正する。シミが肌の他の部分と溶け込むように、必要な場所にのみ、1ショットあたり1ナノリットル(10億分の1リットル)のカスタムブレンドされた美容液を吹きつける。美容液には保湿成分とミネラル成分が含まれており、自然に美しい肌を実現しながら、シミが増えるのも減らしてくれる。残念ながら効果は永遠には持続しないため、メイクのように、一日に一回は付着させる必要がある。

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【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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CES 2020: 仏アロマ老舗のメゾンベルジェパリ、買収したスタートアップBescentと香りで睡眠・起床を促す時計を開発

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嗅覚スタートアップ Bescent を傘下に持つ Maison Berger Paris(メゾンベルジェパリ)は、複数のセンサーからなる睡眠の友をローンチしようとしている。香りを使った新しい種類の目覚まし時計だ。 創業120年を迎えるフランスのフレグランス企業 Maison Berger Paris は昨年3月、Bescent を買収した。Bescent は、香りで目を覚まさせてくれる時計「Sen…

日中も夜も使えるディフューザー「Sensorwake」
Image Credit: Sensorwake/Maison Berger Paris

嗅覚スタートアップ Bescent を傘下に持つ Maison Berger Paris(メゾンベルジェパリ)は、複数のセンサーからなる睡眠の友をローンチしようとしている。香りを使った新しい種類の目覚まし時計だ。

創業120年を迎えるフランスのフレグランス企業 Maison Berger Paris は昨年3月、Bescent を買収した。Bescent は、香りで目を覚まさせてくれる時計「Sensorwake」の開発者 Guillaume Rolland 氏(当時17歳)が設立。Rolland 氏は2014年に Google Science Fair で優勝、前回の CES では2つの Innovation Awards を獲得している。

Maison Berger Paris は現在、CES 2020 に出展しており、眠りや朝の目覚めに役立つ多くの香りと、感覚を刺激するフレグランスバーを提供している。彼らのブースがあるのは、今年1,200超のスタートアップを擁する CES のハブ「Eureka Park」だ。

Bescent を買収したことで、Maison Berger Paris はテックビジネスへの投資や育成が可能となった。(聴覚・嗅覚など)複数の感覚をもたらす目覚まし時計は、熱に頼らず、完全に気密で音のしない乾燥した香りの拡散嗅覚システムにより、ユーザが眠りに落ちるのを助け、睡眠の質を向上させる。このソリューションでは、デバイスが検出・分析可能なフレグランスカプセルを使用する。フレグランスカプセルは、朝または夕方に適切なフレグランスを活性化し、カプセル交換の最適な時間を示す。

カプセルの使用回数は30回で、Maison Berger Paris アロマコレクションの4つのバージョンで利用できる。「Dream」は落ち着いた夜に繊細な香りを放ち、3つの爽快な香り(フレッシュな香調を特徴とする)を含む。

各フレグランスカプセルは RF 識別タグでトラッキングでき、これにより、同社は交換が必要な時期を判断できる。この技術は、液体を含まない乾式拡散プロセスを使用しており、カプセルは特許を取得している。

この製品は「寝室を聖域にし、各ユーザーのプライバシーと睡眠パターンを尊重するように設計されている」と同社は述べた。ディフューザーの価格は100ドルで、2020年9月頃に入手可能となる。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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CES 2020: 酔い止めリストバンドから蚊のレーザー追跡デバイスまで、笑わせてくれた面白ガジェット8選

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CES 2020 には、4,500以上の出展者が数千の製品を展示している。我々はそれらを見回る中で、笑わせてくれたり、あるいは、少なくとも驚かされたり、再び見直したりする奇妙な製品を見つけた。 これらの商品の中には、今週の CES が有効に機能しているものもあるだろうが、それを望んでか望んでないかはともかく、筆者に笑いを与えてくれた。広告通りに機能するなら、それらは非常に深刻な問題を解決できるだろ…

Alpha-Stim
Image Credit: Alpha-Stim

CES 2020 には、4,500以上の出展者が数千の製品を展示している。我々はそれらを見回る中で、笑わせてくれたり、あるいは、少なくとも驚かされたり、再び見直したりする奇妙な製品を見つけた。

これらの商品の中には、今週の CES が有効に機能しているものもあるだろうが、それを望んでか望んでないかはともかく、筆者に笑いを与えてくれた。広告通りに機能するなら、それらは非常に深刻な問題を解決できるだろうが、ここに創造性があることは間違いない。

4moms Mamaroo Sleep Bassinet

4moms の CEO Gary Waters 氏

新生児の両親は、生まれて初めての1年間だけで約6週間分の睡眠を失う。これは両親を幸せにはしないし、両親も無敵ではないことを 4moms は認識している。同社は Mamaroo 幼児シートに続き、4moms Mamaroo Bassinet を開発した。VentureBeat とのインタビューで Cary Gary Waters 氏は、両親の行動を模倣した動きにより、赤ちゃんを揺らし落ち着かせることができる、と語った。

このプロダクトは、父親がフットボールの試合を見たり、ビデオゲームを楽しんだりしながら、赤ちゃんをあやしている状況を想起させる。Waters 氏は、我々には常に休憩が必要な瞬間があり、あやしゆりかごのようなものを使って赤ちゃんを幸せにしてもいいだろうと語った。

Reliefband

Reliefband のウエアラブルは腕時計のように見えるが、旅行の数日後には Travel Series バンドを捨て去ることができるだろう。乗り物酔いを治療するだけでなく、二日酔い、偏頭痛、化学療法に伴う吐き気、つわりを治療し、手術後の制吐薬の補助的な役割を果たすこともできる。酒に酔った時も、これを付ければ二日酔いにも耐えられるだろう。

Alpha-Stim

電気パルスは、強盗に衝撃を与えられるだけのものもではない。Alpha-Stim は、FDA(アメリカ食品医薬品局)が認可した非薬物の処方医療機器で、不安・不眠・うつ病・痛みを安全かつ効果的に治療し、持続的な副作用や依存症のリスクは無い。見た目が美しいデバイスではないが、安全で痛みのない微小電流を出力し、頭蓋電気刺激療法(CES 療法)によりユーザの体と脳を正常化および平衡化するという。

MD アンダーソンがんセンター(テキサス大学)と、イギリスの公的保険医療制度「National Health Service(NHS)」による最近の研究など、このデバイスの安全性と有効性を証明する臨床研究は100以上。筆者を笑わせたのは、耳に電極を取り付ける点だった。

Luple

Luple の光を放つデジタルカフェイン
Image Credit: Luple

Luple は「デジタルカフェイン」を作成した韓国の会社だ。勉強で集中したい場合、Luple はある種の光を発する。昼寝をしたい場合、Lupie はまた別の光を出す。同社は、人間の体にどのような光の波長が健康であるかを研究している。この「人間を中心に考えた照明」は、コーヒーよりも注意を促してくれる。

Bzigo

映像解析で蚊を見つける Bzigo
Image credit: Bzigo

Bzigo は数年にわたって、飛んでいる蚊を仕留める方法を研究している。同社は、AI とレーザーポインターの組み合わセル方法を思いついた。カメラが飛んでいる蚊または静止している蚊をスキャン、見つけたら、壁に止まった瞬間にレーザーポインターが照射されるので、ユーザはそこへ行って叩くことができる。あるいは、赤い点を追いかけるのが好きなら、猫にそうさせることもできるだろう。

P&G Charmin GoLab

Charmin 「SmelllSense」
Image Credit: Charmin

Charmin は、トイレで前の人の悪臭を検出するプロトタイプを考案した。悪臭を検出した場合、トイレに入るのが安全かどうかを問い合わせると、「いいえ」と表示される。また、便器に座るとトイレットペーパーをロールひとつ持ってきてくれる Rollbot や、VR ヘッドセットを備えたポータブルトイレのデモもしていた。

HairMax

野球キャップを被り育毛できる「HairMax」
Image credit: HairMax

レーザー脱毛について聞いたことがあるが、フロリダ州ボカラトンの HairMax は、レキシントンレーザーで髪の脱毛治療・育毛刺激を行う初のデバイスを披露した。すでに7つの臨床研究の対象となっている。同社によれば、このキャップにより1インチ(25.4ミリメートル)四方あたり129本の育毛支援が可能だという。

Opte Precision

Thomas Rabe 氏は約10年間、顔の必要な部分だけに美容液や化粧を適用する方法を見つけようとしてきた。その結果は、P&G Ventures によってインキュベートされ、Opté Precision Skincare というシミの除去剤となった。インクジェット技術を使用して、シミにマイクロドットの乳液を吹き付け、シミを取り除く。筆者は昨年それを試したが、今ではデバイスが小さくなり、手頃な価格になった。この夏までに発売予定だが、価格は未定。今年撮影したビデオからわかるように効果は絶大だ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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CES 2020: Lora DiCarlo、小型ロボット技術を採用したセックストイの新モデル2種を公開

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CES は CEX になりつつあるように思う。去年騒乱を始めたセックストイスタートアップの Lora DiCarlo は、CES 2020 の展示フロアに参加し、2つの新しいマイクロロボットのセックストイを公開する。 Lora DiCarlo は CES 2019 で多くの注目を集めた。CES を組織する Consumer Technology Association(全米民生技術協会)は、Lor…

Osé の「Onda」は、小型ロボット技術を使って G スポットオーガズムをシミュレートする。
Image Credit: Lora DiCarlo

CES は CEX になりつつあるように思う。去年騒乱を始めたセックストイスタートアップの Lora DiCarlo は、CES 2020 の展示フロアに参加し、2つの新しいマイクロロボットのセックストイを公開する。

Lora DiCarlo は CES 2019 で多くの注目を集めた。CES を組織する Consumer Technology Association(全米民生技術協会)は、Lora DiCarlo 初の女性向けセックスグッズ「Osé」の CES 出展を禁じた。5月、CTA は CES をより「歓迎的かつ包括的」にするためにポリシーを緩和・更新した

その結果、Lora DiCarlo、OhMiBod、Lioness などセックストイの大人のおもちゃメーカーは、CES の特定のセクションで来週展示することを計画している。一部の人々はこの変更を包括的として歓迎したが、規則についていまだに辛い思いをしている出展者もいる。CES は、ポルノメーカーが数年前に分裂して独自のイベントを組織、その後、ポルノメーカーは CES に戻ることを許可しないことに反対している。

追放されている間、ほとんどが女性のエンジニアである Lora DiCarlo のチームは忙しかった。同社は290ドルのOsé(12月の発表から数時間以内に100万ドル以上、2019年の最後の5週間で300万ドル以上を売上)のプリセールスを開始し、現在2つの新しい「生体模倣快楽デバイス(bio-mimetic pleasure devices)」を展開している。

同社のCEO兼創業者である Lora Haddock DiCarlo 氏は、この論争が変化の媒介となり、「性の平等に関する重要な一般からの議論を引き起こし、すべての CES 参加者にとってより安全で包括的な環境を作り出した」と声明で述べた。

人々は今、性的健康が全体的な幸福の重要な部分であることを認識している。技術で強化された体験が、睡眠の改善、ストレスの軽減、気分の改善など、いかに健康感を高めるかということについてだ。(Lora Haddock DiCarlo 氏)

2つの製品「Baci」と「Onda」の見栄えはそれぞれ異なり、違った種類のオーガズムに達成することを意図して設計されている。

Baci

Osé シリーズの「Baci:は、人間の舌の感触をシミュレートする。
Lora DiCarlo

Baci は、人間の唇と舌の感触と動きをシミュレートする直感的なマイクロロボット快楽デバイスであり、オーガズムにつながる漸進的なクリトリスの喜びを作り出す。

Onda

Onda は、人間の指の自然な誘惑の動きを再現し、とらえどころのない G スポットオーガズムを実現する小型マイクロロボット快楽デバイスだ。

Baci と Onda は、Osé とともに、人々が自分のセクシュアリティを探求し、性的健康と全体的な健康の関係性発見の支援を目的としてる。

Osé

Osé は Lora DiCarlo が特許申請中の小型のマイクロロボットのセックストイで、ヒトのタッチを模倣するように設計されている。オレゴン州立大学工学部との提携で作成された Osé には約250の部品があり、これはヒト成人の骨の数よりも多い。

Lora DiCarlo は、それが Osé が非常に複雑で、多くのテクノロジーからなることを示している、と述べている。柔軟なボディとカスタムコントロールにより、ソロまたはパートナーのどちらの使用でも、G スポットとクリトリスを同時に刺激してブレンドオーガズムを醸成できる。

製品の売上高は、顧客の約46%が性別選択無または女性のアカウントによるものなので、反対に全体のプリセールスの約54%が男性であることを示している。Oséは主に女性と LGBTQ+ の消費者に焦点を当てているため、この割合は、パートナーが求めるメリットを体験したいと考える男性など、すべての性別の人に Osé をどのようにアピールしているかを示している。

Lora DiCarlo と同社の製品シリーズは、Sands Expo、ホールA〜D、ブース #43943 に出展予定。Baci と Onda は3月に発売される。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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CES 2020: トヨタ、静岡県裾野市にAI・ロボット・持続可能エネルギーの実証都市「Woven City」の建設を発表

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トヨタの「Woven City」は、ロボティクス、スマートホーム、自動運転車、IoT、デジタルヘルス、持続可能エネルギーなど、幅広い技術を組み合わせたものとなる予定。 175エーカー(約70.8万平方メートル=東京ドーム約15個分)の土地に建設される。 トヨタはラスベガスで開催されている CES 2020 で、Woven City のビジョンを明らかにした。豊田氏によると、同社は8ヶ月前から計画を…

Image credit: Dean Takahashi / VentureBeat

トヨタの「Woven City」は、ロボティクス、スマートホーム、自動運転車、IoT、デジタルヘルス、持続可能エネルギーなど、幅広い技術を組み合わせたものとなる予定。 175エーカー(約70.8万平方メートル=東京ドーム約15個分)の土地に建設される。

トヨタはラスベガスで開催されている CES 2020 で、Woven City のビジョンを明らかにした。豊田氏によると、同社は8ヶ月前から計画をスタートし、それがようやくビジョンを公表できる段階に至ったと言う。

歩行者、自転車とスクーター、自動運転車の3種のレーンを備えた道路が敷設される予定。

我々がいつ始めるのか、誰もがそう思っていると思う。(豊田氏)

初の画期的な出来事は2021年に起こるだろう。

これは、私の個人的な夢の舞台とも言える。皆さんがそれを築くことで、それらは現実のものとなる。(豊田氏)

このアイデアは、ゼロから都市を作る方法を試験しようとするものだ。トヨタでは、同社の研究者・従業員、彼らの家族、退職者、小売業者、学生などを集めたいと考えている。同社は先にバーチャル上にこの都市を建設する計画で、そこでアイデアをテストしたり、誤りから学んだりすると、豊田氏は語った。

AI に否定的な意味合いが含まれる世界で、AI を 知能増幅(Intelligent Amplified)にしたいと考えている。今、あなたは、この男(豊田氏自身のこと)が自分を失ったと思うかもしれない。彼は、日本版の(「夢のチョコレート工場」で知られる)ウィリー・ウォンカだろうか?(豊田氏)

富士山の見える場所で、新しい種類の都市を共に生み出す機会になると思う、と豊田氏は語った。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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CES 2020: イベント直前プレビュー〜スタートアップは1,200社が出展、健康ウェルネス・AR/VR・スマートシティ分野が出展者数・面積ともに増

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来週開かれる CES では、5G からビデオストリーミング、自動運転車に至るまで、最新の技術動向を見聞することになる。これらは新しいトレンドではないが、テクノロジーの継続的な進化のおかげで、これまで以上に強力で実用的なものになるだろう。 テック業界を代表するロビー団体 CTA(全米民生技術協会)の基幹イベントでもある CES 2020 が始まるのに先立ち、5日から2日間にわたって開催されるプレスデ…

CES 2019 のサイン
Image Credit: Dean Takahashi

来週開かれる CES では、5G からビデオストリーミング、自動運転車に至るまで、最新の技術動向を見聞することになる。これらは新しいトレンドではないが、テクノロジーの継続的な進化のおかげで、これまで以上に強力で実用的なものになるだろう。

テック業界を代表するロビー団体 CTA(全米民生技術協会)の基幹イベントでもある CES 2020 が始まるのに先立ち、5日から2日間にわたって開催されるプレスデイには、約6,000人の報道関係者が集結することになる。もし CES に来るのが初めてなら、筆者のヒントやコツを参考にしてほしい。

CTA のエグゼクティブバイスチェアマン Karen Chupka 氏によれば、290万平方フィート(約27万平方メートル=東京ドーム6個分)におよぶメインのイベントフロアは、7日までに4,500人の出展者に開放される予定。約17万人が参加し、昨年の175,212人からはやや減少する見込み。しかし、それでも今年最重要のイベントの一つであることは変わらず、テックの未来トレンドを教えてくれる存在だ。

CES はサムスンやソニーといった大手のための場所であるとともに、Eureka Park のセクションには1,200社のスタートアップを迎える。スタートアップの数は昨年の1,160社よりも少し増加する見込みだ。

大きなトレンド

Qualcomm の 5G チップ

IoT は、スマートホーム、スマートビルディング、スマートなんでも…に舵を切ることになるだろう。映像解析、ニューラルネットワーク、機械学習の成功に支えられた人工知能は広がりを見せる。ブロックチェーンのスタートアップは、ガジェットのバッテリ寿命を節約する技術と同じく、引き続き注目を集めている分野だ。

ヘルステックの分野では、ベビーブーマーが高齢化する人口トレンドに業界がついに目覚め、高齢者とその介護者を対象としたソリューションをこれまで以上に見せてくれることを期待したい。このようなデバイスには、転倒警告や健康上の問題を検出するためのウエアラブル、介護者の生活を調整する手段などがある。全体として、健康とウェルネスの出展者は、出展者数ベースで25%、出展面積ベースで15%増加する。睡眠ケアソリューションがよりスマートで実用的になることを期待したい。

ホワイトハウス顧問で Trump 大統領の娘 Ivanka 氏が CTA の CEO Gary Shapiro とファイヤーサイドチャットを持つ予定だが(現地時間6日午後2時、日本時間7日朝7時)、これに反対している人もいるため論争を引き起こすことになるだろう。CES は、e スポーツ(お気に入りのプレーヤーのビデオゲーム対戦を、ゲーマーが見て楽しむ行為)にもスポットライトを当てる(筆者は8日午後1時、日本時間9日午前6時、3F Ironwood Ballroom の Aria で、「e スポーツやゲームとブランドがどう関わるか」をテーマにしたセッションでモデレータを務める予定)。

1年前、2020年に 5G の大規模展開が順調に進むと予想していた。5G はここにあるが、そのほとんどは、モバイルで常に先を行く韓国などの場所でしか、予想通りには進んでいない。Apple はまだ 5G スマートフォンを発売していないため、本当の革命が起きるのは2021年と思われる。5G は形を変え、データやネットワークへのアクセスを容易にし、家庭にブロードバンドサービスを提供するケーブル会社をディスラプトするだろう。5G ラップトップはモバイルワーカーにとって天からの恵みとなり、クラウドゲームサービスと組み合わされば、ゲーマーそ 5G ラップトップを欲しがるだろう。しかし、それでも我々が期待するよりも動作は遅い。

今年の CES には無いもの

昨年の CES では、Nvidia の CEO Jensen Huang 氏が事前原稿無しで講演した。今年は彼に会えない。
Image Credit: Dean Takahashi

いつもなら開催されるのに、今回は開催されないものもある。Nvidia CEO の Jensen Huang 氏は、5日夜に行う年次の基調講演を今年はスキップする。サムスンは現地時間6日夕方6時半(日本時間7日午前11時半)のオープニングの基調講演を担当するため、5日午後のプレスイベントを中止した。つまり、これらテック重鎮達によっては、いつもより露出が少なかったり、披露されるプロダクトが少なかったりするわけだ(Apple は CES には出展せず、Google は大規模プレスイベントを開催しない。Amazon は同社のパートナーがプロダクトを展示することのみ許可している。)

しかし、Advanced Micro Devices(AMD)の CEO Lisa Su 氏にはいくつかのニュースがある。彼女はサムスンのプレス発表の時間帯を利用して、Ryzen と Radeon という2つのチップで、AMD がいかにして復活を続けるかを話す予定だ。

ドローンの展示面積は昨年と同じかやや小さく、また、3D プリンティングの展示面積も小さくなる。Lora DiCarlo や Lioness などのセックステックベンダーはイベントフロアでのみ展示を許可される。筆者の Facebook の友人の一人は、CES を CEX に改称すべきだと言っていた。

たくさんのテレビと車

自動運転車が完成形に近づくには標準化団体が必要だ。写真は、ARM TechCon で展示された、ミネアポリス拠点 VSI Labs の研究開発車。
Image Credit: Dean Takahashi

ラスベガスコンベンションセンターの北ホールは、ドライバーアシストまたは自動運転車を製造する多くの自動車会社が、多くの車種を揃えた自動車ショーのようだ。

8K テレビは豊富になるだろう。8K テレビの解像度は 7,680 × 4,320 と、ピクセル数はHDTVの16倍、4K テレビの4倍になる。これらのテレビは過去3年間、主に金持ち向けのプロトタイプまたはオモチャとして披露されてきたが、テレビ業界は、特に2020年の東京オリンピックが8Kで放送されるため大きな努力を注いでいる。

サムスンのような企業も、我々がディスプレイに興味を持ち続けるよう、あらゆることをしようとしている。つまり、ディスプレイは折り畳み可能となり、薄くなり、ベゼルと呼ばれる小さな縁ができる。また、色に関しては、よりシャープで鮮明になる。しかし、これは必ずしも誰もが破壊的な(ディスラプティブな)イノベーションと呼ぶものではなく、我々が今求めているものだ。漸進的な(インクリメンタルな)イノベーションに似ている。

サムスンや LG のような企業も、日常のデバイスをよりスマートに、より接続しやすくしようとしている。ディスプレイ付きの冷蔵庫、スマートフォンで制御できる洗濯機、家を守る防犯カメラとロボットに期待しよう。また、企業は、テレビや音声制御デバイスで IoT の多くの制御を集中化することにより、我々の生活を簡素化しようとしている。

バーチャルリアリティ(VR)ベンダーは、市場を見つけるのに苦労し続けている。拡張現実(AR)とゲームベンダーの展示に混在しているため、CES で彼らがいっぱいになるかどうかを判断するのは難しい。全体として(昨年よりも)、AR/VR カテゴリは出展者数ベースで30%、出展面積ベースで15%増加。また、スマートシティは、出展者数ベースで25%、出展面積ベースで70%増加している。

しかし、VR イノベーターは、身体の触覚サイバーシューズといった VR でより多くの感覚を体験できるテクノロジーを引き続き推進していくようだ。

それ以外の人のためのテック

Carnival Cruises のゲーム「PlayOcean」は、クルーズ船上のポータル画面からアクセスできる。
Image credit: Carnival Cruises

非テック系企業から興味深いテクノロジーが出てくることを期待している。筆者の好きな CES トークは数年前のもので、世界最大のクルーズ会社 Carnival Cruises の CEO Arnold Donald 氏がウエアラブルの「Ocean Medallion」を披露したときのことだ。テクノロジーが非テック産業にどのように浸透しているかを示したもので、そのテクノロジーは木造物の中に溶け込み、また、木造物もスマートになっていた。Carnival Cruises は現在、100隻以上のクルーズ船にこの技術を装備している。

昨年、Procter&Gamble(P&G)は、センサーや AI を皮膚診断アプリや電気カミソリなどに組み込むなど、通常の製品にテックをクールに採用した事例を披露した。去年の製品——そういえば、筆者の顔によく利いたシミ落としがあった——のように創造性を取り入れた、より多くの製品が今年も登場するだろう。

デルタ航空の CEO Ed Bastian 氏は今年、現地時間7日午前9時(日本時間8日未明2時)に基調講演を行う。この講演が、非テック企業がテクノロジーを使ってビジネスを改善する方法を示すことを期待している。ただし、我々はすべての新しいテックトイに大量のお金を払えないということを、製品メーカーは念頭に置いておくべきだ。

よりスマートな空気清浄器?

Molekule Air Mini
Image Credit: Molekule

最後に、テック企業と非テック企業の両方が見たい事例を紹介して本稿を閉じたい。この一年ほどの間、筆者は空気清浄器に注目してきた。一般的には、吸い込みたく無いものを空気中から取り除くために電源を入れるローテクなデバイスのことだ。

カリフォルニアでは、最近発生したすべての火災を受けて、これらの空気清浄器をよりスマートにすることが非常に重要になっている。Molekule が Molekule Air Mini で見せたように、本当に良い空気清浄器を開発できれば、それは素晴らしいことだ。 ただし、この製品はフィルターのコストを含まず、400ドルと少し高価だ。それなら、この空気清浄器をより手頃な価格の領域に導入しるといい。おそらく、空気をきれいにするのに相応しい仕事をすることができる多くの競合他社がいるだろう。1,000ドルのシャワーヘッド、250ドルのペット餌やり器、1,000ドルのスマートスーツケースなど、高価すぎると、優れたテクノロジーはあまり役に立たない。

Molekule 自体は空気の質を測定しておらず、何らかの表示器でそれをユーザに示す必要があるというのは欠点だ。おそらくスマートフォンの画面で、自宅の空気がどれほど汚れているかを見ることができれば、適切なタイミングで気にすることができる。筆者はスマートフォンで寝室の空気がどれだけきれいかを確認してみたい。そして、清浄器メーカーが筆者により良い睡眠が取れると約束してくれたら、筆者は彼らがそれをどのように測定できるかを見てみたい。

空気清浄器の「Alen BreatheSmart 45i HEPA」は、Sleepscore Labs に調査を依頼、ユーザの93%がこの清浄器を使ったことで、より良い睡眠がとれたことを示した。しかし、筆者は、睡眠測定、空気測定、清浄器がシームレスに接続され、リアルタイムに確認できる方法を見てみたい。それこそ、生活を変えてくれる製品になるに違いない。

おそらく、筆者は今年それを見ることになるだろう。しかし、空気清浄器業界には毎年のように何度も会いに行きたい人たちがいる。彼らは過去数年の良いアイデアをもとにしながらも、より洗練され、安価で、より実用的な形へと進化を遂げている。ある時点で、このテックは我々の生活の一部となり、我々はもはやテックと考えないようになるだろう。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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CES 2020: セックストイ「Autoblow」の開発元、男性と人体を忠実に再現した製品を主催者が差別していると主張

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CES 2020 では現在セックストイが歓迎されているが、セックストイ「Autoblow」を開発する Brian Sloan 氏にとっては、必ずしも歓迎されているとは言い難い。 Very Intelligent Ecommerce の CEO である Sloan 氏は、来週ラスベガスで開催される CES へ公開書簡で、CES 主催者である CTA(全米民生技術協会)が「他者の性器を楽しむ男性や全て…

セックストイ「Autoblow」を開発する Brian Sloan 氏
Image credit: Very Intelligent Ecommerce

CES 2020 では現在セックストイが歓迎されているが、セックストイ「Autoblow」を開発する Brian Sloan 氏にとっては、必ずしも歓迎されているとは言い難い。

Very Intelligent Ecommerce の CEO である Sloan 氏は、来週ラスベガスで開催される CES へ公開書簡で、CES 主催者である CTA(全米民生技術協会)が「他者の性器を楽しむ男性や全ての人」を差別していると告発した。

Autoblow は、オーラルセックスをシミュレートする男性向けセックストイ。シアトルを拠点とする Very Intelligent Ecommerce は、CES への出展を準備していたと Sloan 氏は言う。これまでの CES ポリシーを踏襲し、性的製品を展示会場に展示することを許可する2019年の決定を受けてのものだ。しかし数年前、主催者グループが分裂し自らのイベントを始めて以降、CES はポルノメーカーが戻ってくることに反対する立場を取り続けている。

CES 2019 の前後、セックス製品の禁止が女性によるビジネスやセックストイの取引を差別していると、女性向けセックストイメーカーの Lora Dicarlo が不満を露わにした後、このポリシー変更が発表された。2019年5月、CTA は CES をより「歓迎的かつ包括的に」すべくポリシーを緩和・更新した。その結果、Lora DicarloOhMiBodLioness などのセックストイメーカーは来週、CES の特設セクションに出展を計画していた。

しかし、Sloan 氏は書簡で、CES のポリシーが口や性器など人体を忠実に再現した製品を許可していないと述べている。一方、CTA は e メールで次のように述べている。

CES は150カ国から17万人以上の参加者を歓迎し、全ての人を歓迎するよう努めている。条件を公開し、ポリシーに対しては常に透明性を保っている。(CTA のメールから)

私は男性中心のセックストイブランドのオーナーとして、このポリシーが性的嗜好製品の展示を都合よく禁じていると考えている。なぜなら男性は、ヒトっぽい開口部、とりわけ、女性器を備えたデバイスを好むからだ。(Sloan 氏)

Sloan 氏は、2020年の CES に Autoblow の新しい AI をディスプレイすべく、2019年9月に CES に申し込みをした。CES 担当者には、製品に付属したシリコーンマウススリーブを外し、代わりに穴が目立たないスリーブに差し替えれば、展示ブースを喜んで貸し出す、と言われたそうだ。彼は担当者の申し出を断った。

ヒトが他のヒトの身体を見て性的な興奮を覚えるのは普通のことだ。Autoblow AI にマウススリーブが付いているのは、オーラルセックス体験の再現を狙ったものだからだ。ヒトの口がオーラルセックス体験に関与していることは避けようのない事実だ。私は、そうではないふりをすることはできない。(中略)

CES は、女性向けセックスデバイスをメインストリーム家電製品としてディスプレイすることを許可することで、セックスデバイスの汚名返上を支援してきた。これは称賛すべきことだ。しかし一方で、「ヒトっぽい開口部」という商業的成功に密接に関連した理由だけで、男性向けセックスデバイス(および関連する恥)を禁止したことは、汚名を強いることになる。(Sloan 氏)

Sloan 氏は、CTA にこの問題を再考してもらい、CES をヒトの身体を模した製品を含め、すべてのハイテクアダルト家電に開放してほしい、と語った。

Very Intelligence Ecommerce は2008年に事業を開始し、2015年以来、35万セット超の Autoblow を販売している。Autoblow 2 は店頭で、Autoblow AI はオンラインで販売されている。業務委託を除き、同社の社員は6人。Sloan 氏は、Autoblow AI が人工知能を使ってヒトの性行為を理解・再現した初のアダルト製品であると、e メールで述べている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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在タイ日本大使館、日系企業と現地スタートアップの協業支援イベント「BLEND」のデモデイ開催——トラベルテック特化の第2期に16社が集結

本稿は、バンコクを拠点に活動するイノベーションコンサルタントの宮田直栄氏による寄稿。 宮田氏は、旅行者が残った釣り銭を匿名寄付できるサービス「Coin⇆Back」をバンコクで共同設立。ローカルオンデマンドサービス「ServisHero」のタイにおけるオペレーションや人材獲得を統括した。現在は、世界を目指すスタートアップを後押しするプログラム「JETRO Innovation Program(JIP…

宮田直栄氏

本稿は、バンコクを拠点に活動するイノベーションコンサルタントの宮田直栄氏による寄稿。

宮田氏は、旅行者が残った釣り銭を匿名寄付できるサービス「Coin⇆Back」をバンコクで共同設立。ローカルオンデマンドサービス「ServisHero」のタイにおけるオペレーションや人材獲得を統括した。現在は、世界を目指すスタートアップを後押しするプログラム「JETRO Innovation Program(JIP)」のタイにおけるメンターを務める。

チュラロンコン大学サシン経営大学院で MBA を取得。


在タイ日本大使館は23日、Digital Economy Promotion Agency(DEPA)とタイ国政府観光庁(TAT)の協力を得て、在タイ大手日系企業、タイ大手企業、タイのスタートアップ企業による協業を支援するためのイベント「BLEND」の第2期デモデイを開催した。

本イベントは、日本とタイの革新的スタートアップと両国の企業の戦略的提携を促す「Open Innovation Columbus(OIC)」という活動の一部であり、今年10月に開催された第1期の電子・機械製造部門(FactoryTech、LogiTech、HRTech)に続いて2回目の開催。今回は旅行産業(TravelTech) を対象にしている。

周知の通り、タイへの旅行客は年々右肩上がりに上昇しており、世界の人気観光地ランキングでは常に上位に位置し、海外旅行収入額ランキングでもアジアで1位だ。多くの企業がこのチャンスをビジネスに活かそうと集まっているが、近年では特に Airbnb や Grab などのシェアリングサービスの普及が消費者の購買行動を大きく変えたと言えるだろう。今後、日本の企業がインバウンドとアウトバウンド市場を制するには、現地市場への深い理解に基づくオープンイノベーションが必要不可欠となる。

こうした環境を背景に、現地の市場や消費者ニーズを熟知している現地トラベル系スタートアップと資金、人材、技術的蓄積、営業ネットワーク、顧客データなどの多大なるリソースを保有する観光系大手日系企業の戦略的提携を促すことで、オープンイノベーションを起こそうというのが OIC の狙いである。

今回のイベントには、観光系大手日系企業との協業に関心を持つタイのトラベル系スタートアップ16社が集まり、在タイ日系企業とタイ企業幹部関係者約140名を前に自社サービスの PR を目的としたピッチを行った。日本から JAL、ANA、JTB、HIS のほか、タイ航空やバンコクなどに拠点を置くAgoda(2003年にタイのプーケットで設立、2007年にアメリカの Booking.com が買収)が参加した。

開会挨拶では、着任後初の参加となる在タイ日本国大使館の梨田和也大使より OIC の目的や意図、タイと日本にとって今後オープンイノベーションがいかに重要となるかが語られた。

イベントには、DEPA の Executive Vice President である Chinawut Chinaprayoon 氏、GDS 大手である Amadeus の Community Manager であるStephanie Strunk 氏、TakeMeTour 創業者で COO とCMO を務めるNoppon Anukunwithaya 氏を招き、政府、旅行 IT ソリューション、スタートアップの3つの観点から、今後のトレンドや課題などついてのパネルディスカッションが行われた。

以下、参加したタイのスタートアップ企業と発表内容を紹介する(紹介順はピッチ登壇順)。タイのトラベル系スタートアップが現地観光系大手日系企業と出会える機会は限られており、今回のイベントが今後の協業につながることを期待したい。

<General / Specialized Booking & Search>

Deetrip

CEO Christophe Secher 氏

Deetrip は、タイ人向けホテルサービス1日利用券予約サイトである。4つ星や5つ星ホテルは設備が整っているのにもかかわらず、利用率の低い施設(ジム、スパ、プール、レッスンなど)が多数ある。これらの施設を1日利用券として販売し、ホテルに新たな収益源を提供している。タイ国内で既に250以上のホテルと提携しており、現在は資金調達中。競合の Resort Pass(アメリカ)は1,170万米ドルの資金調達に成功している

Socialgiver

共同創業者 Aliza Napartivaumnuay 氏

Socialgiver は、観光やライフスタイルを通じて社会貢献したい観光客と CSR(企業の社会的責任)活動に取り組む企業を繋ぐオンラインサービスである。タイでは毎年全体の約半数に上る約45%(約4兆円)ものサービスが利用されないままとなっている。これらのサービスには、ホテルの空き部屋や飲食店などの空席、売れ残りチケットなどが含まれ、当日売れなければ価値を失い、提供する企業にとっては機会損失となる。

そこで企業は CSR 活動の一環として、これらの商品を Socialgiver のプラットフォームで売り出すことにより新しい価値を生み出し、消費者は安い価格で購入できる。CSR 活動を目的として、企業は興味のある NGO にその売上を募金できる仕組みだ。消費者・企業・NGO 間の WIN-WIN-WIN を目指す。現在300を超える企業がパートナーとなっており、日系企業との協業でさらなる拡大に取り組む。

Golfdigg

CEO Thera Siricharoen 氏

Golfdigg は、ゴルフ場予約アプリである。150コース以上のゴルフ場から、条件にあったゴルフ場の検索や空き状況が確認でき、予約は6ヶ月前〜当日まで可能。タイには日本人駐在員3万人を含む、30万人もの日本人インバウンドゴルフ客がいる。予約時の言語問題解決のため、タイ、英、日、韓の4ヶ国語に対応言語を増やし、タイに加えベトナム、台湾、マレーシアにも進出する予定。

MuayThaiOK

CEO Thanont Manorotkul 氏

MuayThaiOK は、ムエタイ教室やムエタイ観戦チケットの販売サイトである。タイの国技であるムエタイは世界中でも人気があり、グローバルの市場規模は3,000億円に上るといわれている。しかし、言語サポートやマーケティング力が弱いため、タイへの観光需要を取り込めていない。そこで見込み顧客を獲得するため、ムエタイのマーケティング戦略と実行に注力する。

世界10都市のジムやタイの地方のジムとパートナーを組み、集客面のサポートを行っている。MuayThaiOK のサイトでは、ムエタイ観戦チケットやプロから指導を受けられるグループレッスン、パーソナルレッスンの購入を行うことができる。今後資金調達を経て、ムエタイグッズの販売やスポーツツーリズムの拡大に取り組む。

<Home Sharing & Rentals>

FlexStay

CEO Mario Peng 氏

FlexStay は、中期滞在民泊予約サイトである。タイ国内にも日本同様にホテル関連の法律が設備されており、許可を持たない者の30日以下の賃貸は違法になる。しかし、長期賃貸となると1年以上の契約となるのが一般的。そこで同社では、1ヶ月〜12ヶ月の中期滞在を目的とした旅行者、学生、インターン生、フリーランサー、高齢者に着目した。3D の間取り図と標準化された部屋の詳細情報が提供されているため、非常に分かりやすい。今後借家人のマネージメント・オペレーターとしても取り組む。

<Car & Ride Sharing / Transit Navigation>

Drivemate

CEO Silratth Sukwatthanasiri 氏

Drivemate は、ピアツーピア(P2P)のカーシェアリングサービスである。タイの新車はメーカー国価格と比べて1.5〜3倍と高額であり、その上多くの車は使用されていない時間が1日のうちの95%を占めるとのこと。Drivemateでは、アプリで自分の周辺にある最適な車の予約を数分で完了できる。このサービスには、保険やメンテナンスなども含まれている。今後資金調達を経て、空港乗捨てサービスやサブスクリプションサービスの導入をしていく予定。交通渋滞に苦しむ東南アジアにとってカーシェアリングは切り札となるか。

Tuk Tuk Hop

CEO Chayakarn Sukruay 氏

Tuk Tuk Hop は、オンデマンドのトゥクトゥク専用配車アプリである。トゥクトゥクは観光客に人気が高く、観光エリアでは主要交通機関のひとつになっている。アプリの利用で外国人利用者は目的地や値段交渉など通訳が必要な場面でのコミュニケーションの難しさも解消。アプリを使うことで目的地や値段交渉の必要がなくなる。既にホテルや旅行代理店と協業しており、今後1日乗り放題サービス(399バーツ〜、1,450円以上相当)や自社の電気トゥクトゥクを展開する予定。

Viabus

CEO Intouch Marsvongpragorn 氏

Viabus は、リアルタイム公共交通機関運行状況アプリである。発展途上国の公共交通機関は複雑な上、時間通りに運行されてない場合が多い。そこで同社は、リアルタイムでの交通機関状況や渋滞状況、路線情報、ルート案内などが一目でわかるアプリを開発。アプリには、電車、バス、商用車、ミニバス、ボート、バン、ローカルバスなどの公共交通機関の情報が全て掲載されている。既にユーザ数は100万人を突破しており、現在はタイ人だけでなく旅行客ユーザの獲得にも注力している。

<Personalized Travel>

SNEAK

CEO Thunyathorn Penbumrungvong 氏

SNEAK は、ビジュアル検索旅行計画サイトである。旅行の計画には時間や手間がかる。また最近では、Instagram や Pinterest 等の画像コンテンツを元に旅行プランを作成する若い層も増えてきている。同社では、画像をベースに自分の好み通りに目的地が選択でき、ルート案内や旅行計画、チケットの購入までモバイルサイト内で簡単に完結できるサービスを開発した。来年はアプリ開発、そして2020年東京オリンピックに向けて、パートナーシップ・顧客獲得に注力していく。

<Hotel Management>

Newlegacy Hospitality

CEO 松田励氏

Newlegacy Hospitality は、自社ブランド「Kokotel」を展開するホテルオペレータである。小規模ホテルのバックオフィス業務等を集約することで、質の高いサービスを安定した低いコストで提供している。コンセプトは「家族や友達と共に、安価で快適な宿泊」であり、広いロビースペースやカフェ、子ども向けのスペースを配置している。現在約15店舗のホテルを運営しており、さらなる拡大を目指す。

HandiGo

CEO Sakdidet Poolsawad 氏

HandiGo は、ホスピタリティ向けコンシェルジュアプリである。外国人観光客を受け入れる際に生じる言語の問題は多く、ホテル側の受け入れ体制は十分でないことがほとんどだ。同社では、そのようなホテル側のカスタマーエンゲージメントの課題解決をするため、ホテルの情報提供、ルームサービス、 広告、ライブチャットでのカスタマーサービスなどを多言語表示するサブスクリプションサービスを提供している。今後はホテルのみならず、アクティビティや体験ツアー領域にもサービス展開を予定している。

<Activities, Touring & Info>

TakeMeTour

COO & CMO Noppon Anukunwithaya 氏

TakeMeTour は、ピアーツーピア(P2P)のローカル体験サイトである。地元との共存共栄を目的とし、東南アジアのローカルアクティビティが体験できる。すでに世界65都市で25,000もの体験を提供している。地元ツアー提供者のバックグラウンド調査をしっかり行うことで、顧客満足度98%を獲得。現在タイ国政府観光庁と協業しており、今後「Local Table」として地元限定グルメサービスなどに事業領域を広げていく。

Local Alike

シニアマーケティングディレクター Jakrapol Baesuvan 氏

Localalike は、地域活性化に特化したローカル体験サイトである。同社では、貧困に悩む地域問題の解決を目的に、これまで7年間で培ったテクノロジーやマーケティング、ビジネス経験やノウハウを活かし、地域自らがローカル体験やアクティビティを生み出すサービスを提供している。その地域ならではの自然や歴史・文化、食育などを取り入れたユニークな体験プランが特徴。すでに5,400万バーツ(約1億9,600万円)の収益を上げており、タイ国内の42地域で貢献している。引き続き、サステイナブルなコミュニティビルダーとして政府や企業と協業しながら市場拡大に向け展開する。

Tourkrub

CEO Jakapan Leeathiwat 氏

TourKrub は、タイ発のアウトバウンド向けオンライントラベルエージェンシー(OTA)である。24時間いつでも膨大な数の商品(民泊、空港券、ツアーパッケージなど)を閲覧、購入できる。現在シリーズ B 資金調達中で、今後は東南アジア全域にサービス拡大を予定。

Infinite FREAK Lab

Active Principle Investigator の Sornchai Chatwiriyachai 氏

Infinite FREAK Lab は、最先端ARを活用した観光・歴史コンテンツプロバイダである。空間と CG などで作られたオリジナルキャラクターを融合させた新たなガイドサービスを提供している。ガイド不足や通訳不足の解決策として、地域活発化に貢献している。その他にも美術館やエンターテイメント分野に進出する予定で、現在ビジョンを共有できるパートナー募集中。

<Luggage Delivery>

AIRPORTELs

CEO Anan Prasertrungruang 氏

AIRPORTELs は、タイ発の荷物預かり、当日デリバリサービスである。荷物を託し、タイに到着後、初日から手ぶらで仕事や観光を楽しむことができる。ホテルや空港への配送サービスは荷物1個につき199バーツ〜(700円以上相当)、荷物預かりサービスは1日100バーツ(約360円)と非常に安価。どの荷物もリアルタイムで荷物の位置確認ができる上、10万バーツ(約36万4,000円)の保険が適用されているのも安心である。スワンナプーム国際空港とドンムアン空港はもちろんのこと、その他6ヶ所のショッピングモールでサービスを提供している。アジア展開のため、現在プレシリーズ A 調達に向けて準備中。

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