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アメリカ企業に従業員向け福利厚生サービスを提供するAnyPerk、シリーズAに続くフォローオンで1,150万ドルを調達

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<ピックアップ>This startup just got $11.5 million to make employees everywhere as happy as they are at Google Salesforce、Virgin America など、アメリカの大企業やテクノロジーベンチャーに福利厚生サービスを提供する AnyPerk は、先ごろシリーズAラウンドのフォロ…

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AnyPerk のチーム(2015年4月撮影、AnyPerk の Facebook ページから)

<ピックアップ>This startup just got $11.5 million to make employees everywhere as happy as they are at Google

Salesforce、Virgin America など、アメリカの大企業やテクノロジーベンチャーに福利厚生サービスを提供する AnyPerk は、先ごろシリーズAラウンドのフォローオンで1,150万ドルを調達した。このラウンドに参加したのは、Andreessen Horowitz、DCM Ventures、ニッセイキャピタル、起業家で投資家の Gary Vaynerchuk 氏。これは2015年2月に同社が実施した、DCM Ventures のリード、デジタルガレージ(東証:4819)の参加による850万ドルのシリーズAラウンド調達に続くもので、これまでの調達額総額は2,585万ドルに上る。

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Business Insider のインタビューによれば、今回の調達を受けて、AnyPerk は福利厚生サービスを超えて、「Google に代表されるような、従業員が幸福かつ理想的な環境で働けるようにするコンサルティングサービス」の提供を始めるとしている。日本出身で初の Y Combinator 輩出スタートアップとなった AnyPerk は有料ユーザを1,000社抱えるまでに成長した。

今回の戦略転換には、福利厚生だけでは、必ずしも社員を他企業への転職から引き止められなくなっている、シリコンバレーのトレンドの変化があるようだ。今年はじめには、AnyPerk は管理職が部下の業務を評価して、ポイントを付与できる「Rewards」というサービスをリリースしており、その結果を受けて、食べ物の無料配達や、フィットネスや買い物が割引になる福利厚生よりも、従業員により理想的な労働環境を提供することこそが、社員の継続的な職場定着に寄与するとの仮説に至ったようだ。

via Business Insider

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日本からシリコンバレーへ、長い道のりを歩んできたAnyPerkの〝これまで〟と〝これから〟

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【原文】 新進気鋭のスタートアップ AnyPerk が最近、140万ドルを調達したと発表した。営業担当、エンジニア、マーケティング人員を雇用する計画で、これまで他社には難しいと言われていた分野で成功を目指している。企業が AnyPerk にサインアップすると、AT&T の電話代が15%引きになるなど、提携ベンダーから値引や買得商品などのサービスを従業員が享受できる。 先日、AnyPerk …

【原文】

anyperk-280x280新進気鋭のスタートアップ AnyPerk が最近、140万ドルを調達したと発表した。営業担当、エンジニア、マーケティング人員を雇用する計画で、これまで他社には難しいと言われていた分野で成功を目指している。企業が AnyPerk にサインアップすると、AT&T の電話代が15%引きになるなど、提携ベンダーから値引や買得商品などのサービスを従業員が享受できる。

先日、AnyPerk 創業者の一人である福山太郎氏と話すことができ、これまでの軌跡や、今後の方向性について語ってくれた。

私が初めて福山氏に会ったのは、ソーシャル・コミュニケーション・サービスの一種 Mieple を彼が始めようとしていた 2011年のことだ。その夏、彼と彼のチームはアメリカに向かい、タコベル(訳注:タコスのファーストフード・チェーン)の駐車場に停めた車の中で生活しながら、100人以上の投資家と会っていた。サンフランシスコにある日本企業の重役だった本間毅氏は、当時彼らが行っていたリーン・アプローチについて、非常に驚いたと振り返る。

私は友人たちと、AnyPerk のチームや、シリコンバレーに来たばかりの他のスタートアップのために、チャイナタウンで歓迎ディナーを開いていました。ディナーが終わって、どこに泊まっているのか聞いたら、まだ決めていないと言ったのです。「えっ?」と驚く私。「僕たち今夜泊まる場所が無いんです。」と彼らは答えました。話を端折りますが、彼らはまさに〝スーパー・リーン・スタートアップ〟として生き抜いていたのです。タコベルは一週間滞在する場所ではありません。私は彼らの信じられないバイタリティに心動かされ、これこそ、スタートアップに重要な素質の一つだ思いました。彼らは長期にわたって、生き残るだろうと思いました。

taco-bell-280x190福山氏によれば、最終的に、AnyPerk のチームは Mieple のアイデアで申込書を準備し、Y Combinator のインキュベーション・プログラムに入った。日本の会社としては初めてのことだ。プログラムは2012年1月に開始したが、その3日後に Mieple の開発を中止することにした。日本に帰国したとき、AnyPerk に似たアイデアを展開している会社に触発され、そのアイデアを得てからまだ数週間後のことだ。

顧客の獲得にあたって、AnyPerk は当初、いわゆる〝鶏が先か、卵が先か〟の問題に悩まされた。特典を提供してくれるベンダーを獲得するには顧客が必要、しかし、顧客を獲得するにはベンダーが必要だったからだ。このような問題と格闘する中で、最初の顧客獲得をすべく、Y Combinator の創業者らに割引特典を提供したのだった。

現在、AnyPerk は一従業員あたり月に5ドルの料金を会社に請求するが、Pinterest、Quora、Pandora、Cushman & Wakefield などの有名企業を含め 2,500社に及ぶ企業を顧客に獲得し、目を見張る発展を遂げている。これまでに契約した300社の特典提供ベンダーの中では、Six Flags(テーマパーク)、Zipcar(レンタカー)、Hertz(レンタカー)、Travelocity(旅行)、AT&T(テレコム)、T-Mobile(テレコム)、HP(パソコン)、Dell(パソコン)などは特筆に値するだろう。

目指す市場については、今のところ、彼らはアメリカに注力するようだ。私は福山氏に AnyPerk を日本に持ち帰る計画があるかを尋ねたところ、日本には既に似たようなビジネスをしている会社が3つか4つあるので、まずはアメリカに注力し、それ以外の国への進出はその後になるだろうと語った。

ちょうど昨年、AnyPerk と似たようなサービスを提供していた BetterWorks が事業を断念した中で、AnyPerk がこの分野で抜きん出るかどうか見守る必要がある。しかし、AnyPerk には、投資家なら絶大な信頼を預けられる粘り強い創業者が居る。彼らがこのビジネスアイデアをいかに発展させられるか、先行きが非常に楽しみだ。

写真出典:City Data

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