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購買行動解析のemin、ECサイトが〝負け商品〟を特定できる「商品選好データ提供サービス」を開始

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東京を拠点とするスタートアップ Emotion Intelligence(以下、emin と略す)は、EC サイト向けに購買行動解析サービスを提供するスタートアップだ。これまでに、購買動機促進サービス「ZenClerk」や、機械学習によりユーザが欲しい商品を自動リスト化し、追っての購買促進ににつなげることができるウィジェット「Interest Widget(インタレストウィジェット)」を提供してい…

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東京を拠点とするスタートアップ Emotion Intelligence(以下、emin と略す)は、EC サイト向けに購買行動解析サービスを提供するスタートアップだ。これまでに、購買動機促進サービス「ZenClerk」や、機械学習によりユーザが欲しい商品を自動リスト化し、追っての購買促進ににつなげることができるウィジェット「Interest Widget(インタレストウィジェット)」を提供している。

同社は17日、EC サイトの訪問ユーザが商品を比較した際の「商品選好データ」をもとに、〝負け商品〟を特定できる「商品選好データ提供サービス」を開始した(編注:「選好」とは、 他よりもあるものを好むこと)。

一般的に、どのような EC サイトでも〝売れ筋商品〟の情報を把握するのは容易だ。一方、マーケティングの観点からは、店舗の利益率改善のために「他の商品と比較された結果、どのような商品が購買に至らなかったか」すなわち、〝負け商品〟がどれかを把握することが重要だが、EC サイトにおいては〝負け商品〟を特定するのが困難だ。購買ログを集計することで〝売れ筋商品〟は容易に把握できるが、そもそも売れていない商品は購買ログに記録さえ残らないからだ。

emin では、ZenClerk や Interest Widget でも利用されている、ユーザの EC サイト訪問時に、ブラウザ上のどの部分をマウスオーバーされたか、スワイプされたか、ピンチされたか、スクロールされたかなどの情報を滞留時間とあわせて解析することで、ユーザがどの商品とどの商品を比較したかを追跡。比較の結果、購入に至らなかった方の商品を〝負け商品〟として記録し、EC サイトのマーケティング担当者に検討材料としてデータ提供する。

EC サイトはタグ埋め(Java Script)1行の挿入のみで対応可能で、オプションメニューとして、emin のデータサイエンティストによる改善施策の提案を受けることもできる。料金は初期費用20万円(2016年11月末までキャンペーン適用により無料)、月額料金は31,500円からで月間ページビュー数に応じて変動する。

グロースハックのソリューションの中には、パフォーマンスの比較やポジティブな結果を導き出した選択肢を伸ばそうとするアプローチが多いように思われるが、ポジティブなデータが取れるということは、逆説的にはネガティブなデータも提供できるわけだ。ネガティブなデータをもとに EC サイトがパフォーマンス向上を目指せるしくみを提供するのは、非常に面白い発想と言えるだろう。

Emotion Intelligence は、デジタルガレージらが運営するアクセラレータ Open Network Lab のインキュベーション・プログラム第6期から輩出されたスタートアップ。同社が2014年末に実施したエンジェルラウンド(金額非開示)、2015年7月のシードラウンド(金額非開示)、2015年11月には4億円の資金調達を成功させている。

購買行動解析のemin、機械学習で興味ある商品を無意識のうちにリスト化してくれる「Interest Widget」を提供開始

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ECサイト向け購買動機促進サービス「ZenClerk」を提供する Emotion Intelligence(以下、emin と略す)は先ごろ、機械学習によりユーザが欲しい商品を自動リスト化し、追っての購買促進などにつなげることができるウィジェット「Interest Widget(インタレストウィジェット)」を正式に提供開始した。ウェブサービスを運用するオーナーは、自社サイトに2種類のタグを埋め込む…

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ECサイト向け購買動機促進サービス「ZenClerk」を提供する Emotion Intelligence(以下、emin と略す)は先ごろ、機械学習によりユーザが欲しい商品を自動リスト化し、追っての購買促進などにつなげることができるウィジェット「Interest Widget(インタレストウィジェット)」を正式に提供開始した。ウェブサービスを運用するオーナーは、自社サイトに2種類のタグを埋め込むだけでこのサービスを実装できる。

emin は、EC サイトを訪問したユーザの画面スクロール・画面遷移・画面滞留時間などをモニタし、ユーザが興味を持っている商品を予測し、最良のタイミングで割引クーポンを出すことにより商品購買のコンバージョンレートを上げるソリューション「ZenClerk」の開発で知られるスタートアップ。この ZenClerk のベースとなっている機械学習エンジン「Emotion I/O」の機能をウィジェット化したサービスが「Interest Widget」だ。

Interest Widget を EC サイトに組み込むことで、ユーザが興味を持った商品の購買可能性向上につなげられることはもちろん、それ以外にも、例えば不動産情報サイトに組み込んで、ユーザを興味を持っていそうな物件の内見申し込みに誘導したり、ニュースサイトに組み込んで、ユーザが興味を持っていそうな記事のペイウォール後の全文表示(「あとで読む」場合の、あと読みの行動)につなげたり、これまで ZenClerk では対応しづらかった EC 以外の分野のサービスへの適用が容易に行える。

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Interest Widget が導入されたサイトでは、ユーザは「モノを選ぶ・買う」といった能動的な目的意識を持って訪れなくても、流し見や流し読みを繰り返すことで、無意識のうちに興味ある選択肢のリストがサービス上に蓄積されることになる。一定の情報量が溜まったタイミングでユーザに購入などのアクションを勧めることも可能だし、ユーザが任意のタイミングでアクションすることもできる。EC サイトであれば、流し見された際の情報を蓄積しておき、家計簿アプリなどと連動して、給料やボーナスの支給日のタイミングで、プッシュ通知でリストを元に、興味を持っていそうな商品の購買をユーザに促すというような運用も可能だろう。

Interest Widget 開発の経緯は、emin 創業者の一人がハンバーガーショップで食事していた時の体験がもとになっている。隣の席で女子高生2人組がバイト募集誌を見ながら「さっきいいなと思ったバイト、全然見つからないよ」と言って、10分ほど探した後、そのバイトを探すのをあきらめてしまったのを目撃。ウェブサービスであれば、ユーザの行動パターンをモニタすることで、後からユーザが気になった案件にたどりつくのを支援できるのはないかと考え、Interest Widget のサービス開発に着手した。

Interest Widget は5月からプレセールスを開始しており、すでに不動産情報サイトや人材サイトなどが本格導入に向けてトライアル運用を行なっている。emin では、ZenClerk や Interest Widget のほか、DSP 広告やメールツールなど外部サービスとの連携ソリューションも含め、Emotion I/O を根幹としたサービスの多角化に努めていきたいとしている。

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Softbank Techonology Forum 2015 でプレゼンテーションする、Emotion Intelligence 共同代表取締役の音田康一郎氏(2015年11月6日・東京)

購買行動解析のEmotion Intelligenceが4億円を調達、SBTとは感情解析を用いたマーケティング事業で協業

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ECサイト向け購買動機促進サービス「ZenClerk」を提供する Emotion Intelligence(旧社名は DoBoken、以下 emin と略す) は4日、デジタルガレージ(東証:4819)の投資部門である DGインキュベーションと、リード・キャピタル・マネージメントから4億円を調達したと発表した。出資比率や個別の出資金額については、明らかにされていない。 Emotion Intell…

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Softbank Techonology Forum 2015 でプレゼンテーションする、Emotion Intelligence 共同代表取締役の音田康一郎氏(6日・東京)

ECサイト向け購買動機促進サービス「ZenClerk」を提供する Emotion Intelligence(旧社名は DoBoken、以下 emin と略す) は4日、デジタルガレージ(東証:4819)の投資部門である DGインキュベーションと、リード・キャピタル・マネージメントから4億円を調達したと発表した。出資比率や個別の出資金額については、明らかにされていない。

Emotion Intelligence は、デジタルガレージらが運営するアクセラレータ Open Network Lab のインキュベーション・プログラム第6期から輩出されたスタートアップ。今回の調達は、同社が2014年末に実施したエンジェルラウンド、2015年7月のシードラウンドに続くものだ。

今回のラウンドの中でも、特に DG インキュベーションからの調達については、親会社のデジタルガレージ傘下にあるEコマース、決済代行サービス、アドネットワークの事業者との連携が念頭にあると考えられる。あわせて、ZenClerk が提供するECサイト向けの購買行動解析のプロセスにおいて、マウスの動きや画面スクロール、ページ遷移の動きなどからユーザの感情を解析する人工知能エンジンを「Emotion I/O」として切り出し、Eコマース以外の分野にも応用していくことを明らかにした。

また、6日には、東京で開催された「SoftBank Technology Forum 2015」の席上で、ソフトバンク・テクノロジー(以下、SBT と略す)と共同で、感情解析を取り入れたデジタルマーケティング事業の研究開発に着手することを発表。同時に、感情と行動データのリアルタイム連携サービス「Emotion i」を発売することを明らかにした。

SBT は、同社の Web コンサルティング・分析サービス「SIGNAL」を通じて、日本国内200社以上のウェブサイト、年間合計で500億ページビューのアクセス解析を実施している。Emotion i は、この SIGNAL に Emotion I/O を取り入れることで、ユーザの感情の変化に応じたアクションをウェブサイトがとれるようにするもの。具体的には、ユーザのウェブ上での動きを0.03秒単位で取得しリアルタイム分析、例えば、ユーザの感情データ(=購入確率)が一定割合以上下がった場合、ユーザの購買意欲向上を狙って、ウェブサイトにアクションを起こさせることができる機能「Emotion Alert」、ユーザに表示するページを動的に変化させる機能「Emotion LPO」などが利用できる(下図参照)。

SBT と emin の両社は、一般的にウェブサイト側からユーザに一方的にオファーを働きかける「Attention Marketing」が多い中、Emotion i を通じて、ユーザの意図にあったオファーを働きかける「Intention Marketing」を広く普及させていきたいとしている。

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Emotion Alert の概念イメージ
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Emotion LPO の概念イメージ

ECサイト向け購買動機促進サービス「ZenClerk」が、アメリカのSocialStartsから資金調達

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ECサイトを対象とした購買動機促進サービス「ZenClerk」を提供するスタートアップ Emotion Intelligence(以前の社名は、DoBoken)は6日、ニューヨーク拠点のスタートアップ向け投資ファンド SocialStarts から資金調達したと発表した。なお、調達額などの詳細については明らかにされていない。Emotion Intelligence にとっては、昨年のサービスローン…

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ECサイトを対象とした購買動機促進サービス「ZenClerk」を提供するスタートアップ Emotion Intelligence(以前の社名は、DoBoken)は6日、ニューヨーク拠点のスタートアップ向け投資ファンド SocialStarts から資金調達したと発表した。なお、調達額などの詳細については明らかにされていない。Emotion Intelligence にとっては、昨年のサービスローンチ時のエンジェルラウンドに続く、シードラウンドとなる。

SocialStarts は アメリカのIT出版大手 Ziff-Davis Publishing の President などを務めた William Lohse 氏が設立した〝ベンチャーファンド・ファミリー〟で、これまでに日本の Tokyo Otaku ModeFlyData などを含む130以上のスタートアップに投資をしている。

ZenClerk は2013年、Open Network Lab のインキュベーション・プログラム第6期から輩出されたスタートアップで、割引クーポンを使ったECサイト向けの購買動機促進サービスに開発・提供している。ZenClerk では JavaScript でできた1行のタグを発行、ECサイト は自社環境にこのタグを埋め込むことで、デスクトップおよびスマートフォンからのアクセスに対し、ユーザの動きを分析することができる。機械学習とデータの解析に基づいて、ベストなタイミングでユーザの画面に割引クーポンを提示、ユーザを購買のアクションに誘導するしくみだ。

Emotion Intelligence の共同代表取締役である桑山礎(はじめ)氏は、今回の調達を受けて、次のようにコメントしている。

ステルス期間を合わせ、サービス提供開始から約2年が経ちました。ECユーザーの購買行動データを、人工知能を活用してビジネス運用し、様々なニーズを抱えたクライアント様のCVR向上に貢献できるための十分な知見とデータ量・特徴量を保有するに至っています。(中略)

今後も基幹エンジンである人工知能『Emotion I/O(エモーション・アイオー)』の精度を向上させ、EC業界全体の発展に貢献していけるよう尽力してまいります。

Eコマースが盛んなアメリカやイギリスを中心に、この分野においては、ExitmonitorGranifyUpsellitOptimonkPicReelYieldifyCartStackOptiLead などの競合が存在する。Emotion Intelligence がこれらの競合を相手にどのように戦っていくのかについては、今後改めて機会を設けて取り上げたい。