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オンライン体験の最適解を目指す、国産テレカン&ネットワーキングツール「エリンギ」がローンチ

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Zoom、Microsoft Teams、Google Meet、Cisco WebEx、Skype、V-CUBE などなど、テレカンツールは枚挙にいとまが無い。テレカンツールを支援する周辺ツール—— Evernote 創業者 Phil Libin 氏が作った mmhmm や 先日紹介した「xpression camera」など——もにぎわいを見せ、まさにコロナ禍の会議オンライン化が生み出した特需…

「eryngii」
Image credit: Tsam

Zoom、Microsoft Teams、Google Meet、Cisco WebEx、Skype、V-CUBE などなど、テレカンツールは枚挙にいとまが無い。テレカンツールを支援する周辺ツール—— Evernote 創業者 Phil Libin 氏が作った mmhmm や 先日紹介した「xpression camera」など——もにぎわいを見せ、まさにコロナ禍の会議オンライン化が生み出した特需と言ってもいいだろう。

一方で、参加者が予め定められたフォーマルな会議のオンラインとは別に、イベントをオンライン化したときの課題となるネットワーキングのためのツールも増えつつある。ロサンゼルス郊外に本拠を置くスタートアップが作った Remo や、東京に拠点を置く Nimaru Technology が開発する OVICE などは最近人気を博している。

しかし、いずれのツールも一長一短である。時を経て、便利な機能は追加され、使われない UI は削ぎ落とされていくのだろうが、どのツールが最良かという解にはまだ誰しもたどり着いておらず、レッドオーシャンながらも、ただ一つの正解が出せてない(つまりドミナントプレーヤーがいない)領域にはビジネスチャンスがある。

シリアルアントレプレナーの池森裕毅氏も、この領域に可能性を見出した一人だ。これまでに複数の事業を創業・バイアウトし、最近は他の起業家の事業をインキュベートする側に立つ池森氏だが、オンライン交流会でツールをいくつも試しつつ、その使い勝手の悪さから自らツールを開発することを思い立ち、個人プロジェクトとして公開したのが「eryngii(エリンギ)」だ。

もともと個人的に使うことを想定していたため、「パスタを作りながら、たまたま思いついた名前(池森氏)」を冠したツールだが、さらに数百万円の私財を投じてブラッシュアップし、本日それをローンチすることとなった。オンライン会議や交流会が、オフラインのそれの代替ではなく、オンラインにはオンラインの良さがあるはずで、そのメリットを最大限に引き出せるシステムづくりに注力したという。

「eryngii」でインタビューに答えてくれた池森裕毅氏
Image credit: Tsam

eryngii では、会議主催者が部屋を自由自在に増やせるようになっているのが特徴。また、各部屋の収容人数も自在にコントロールできる。一部屋あたり最大で200人まで収容可能で、一つのイベントでは理論上、最大で1万人までを収容できる。ある部屋にいながら他の部屋に誰がいるかを確認できたり、他の部屋から誰かを自分の部屋に呼び込んだり、複数の部屋を横断して往来できる UI も丹念に作り込まれている。

個人プロジェクトとして公開したところ、複数の企業から共同運営したいなどのオファーをもらったので、可能性を感じ事業として立ち上げることにした。まずはアーリーアダプターの人たちに使ってもらい、キャズムを越えられたら、マスに受け入れられるようにさらにブラッシュアップしていきたい。(池森氏)

eryngii はデスクトップだけでなくモバイルでも使えるが、今のところ、推奨ブラウザは Safari と Chrome に限定されている。実際、筆者は池森氏へのインタビューする際、普段常用している FireFox で eryngii への接続を試みたが、画面がうまく表示されなかった。こういった問題は今後、マスのへの対応を進めていく中で解決していくようだ。

eryngii は料金にも工夫をしている。他の一般的なネットワーキングツールは月単位課金制が多く、例えば、たまにしかオンラインイベントを開かない組織にとって、この費用体系は割高感は強い。eryngii では収容人数毎にイベント1回の単体で料金を設定し、ヘビーユーザではないオンラインイベントの主催者にも手を出しやす区している。

池森氏は、日本人ならではの細かいところにこだわった UX や機能を追求し、レッドオーシャンな領域ながらも、eryngii を国産ツールとして世界市場でプレゼンスを出せるようなプロダクトにしていきたいと今後の意気込みを語った。