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CAVなどが出資するファンタムスティック、知育アプリシリーズ第2弾「算数忍者〜3Dずけいの巻〜」をリリース

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横浜に本拠を置く知育アプリスタートアップのファンタムスティックは今日、思考力・想像力・空間認識力を養う子供向けアプリ「算数忍者〜3Dずけいの巻〜」をリリースした。 このアプリは同社の知育アプリシリーズ「Play Study Go!」において、4月にリリースした「算数忍者〜たし算ひき算の巻〜」に続く第2弾である。「たし算ひき算の巻」は AppStore ランキングで、これまでに iPhone/iPa…

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横浜に本拠を置く知育アプリスタートアップのファンタムスティックは今日、思考力・想像力・空間認識力を養う子供向けアプリ「算数忍者〜3Dずけいの巻〜」をリリースした。

このアプリは同社の知育アプリシリーズ「Play Study Go!」において、4月にリリースした「算数忍者〜たし算ひき算の巻〜」に続く第2弾である。「たし算ひき算の巻」は AppStore ランキングで、これまでに iPhone/iPad「子ども向け」カテゴリ1位、「教育」カテゴリ1位を獲得しており、小さな子供を持つ親から圧倒的な支持を得られていることがわかる。

なお、「Play Study Go!」シリーズの開発にあたり、ファンタムスティックは2014年4月にサイバーエージェント・ベンチャーズ(以下、CAV と略す)から資金調達している。これは以前の、ニュー・フロンティア・パートナーズとCAVからの資金調達に次ぐものだ。なお、いずれのラウンドにおいても、調達した金額など詳細については明らかにされていない。

ファンタムスティックは、イギリス出身の Shane Belton 氏により2010年に設立された。設立当初はモバイルソーシャルゲームを開発していたが、2012年以降、知育アプリの開発会社へとピボット。Kinderpan のサービス名で、市場調査を目的に10本程のアプリをリリースし顧客の反応を探った結果、「Play Study Go!」シリーズのローンチに至った。

とにかく UI/UX を追求して、基本的に一切説明をしなくても、子供たちがアプリを触っただけで操作がわかるように作った。アプリで学ぶ内容は、文科省が発表している小学校のカリキュラム指針にも沿っている。

学習内容の習得には反復が必要だ。子供たちに自発的に反復してもらう必要がある。彼らにモチベーションを持ってやり続けてもらうにはどうすればいいか。それを探求し続けたところ、結果的にゲームになった。(Belton 氏)

Shane 氏
Fantamstick Shane Belton 氏

「Play Study Go!」シリーズのアプリは、主に5歳〜9歳くらいの子供をターゲットに設計されている。これまでに10万人のユーザを獲得しており、3,600万件の問題が解かれているそうだ。解かれた問題数はユーザ数で割り算してみると、平均してユーザ一人当たり300〜500件程度の問題を解いていることになる。このアプリシリーズのローンチが今年4月だったことを考えると、飽きやすい子供を相手に驚異的な数字を達成できていることがわある。

世界的に見て、この種の知育アプリ・シリーズを提供するサービスに共通するのは、両親向けのダッシュボードなどのプラットフォームの提供だ。アプリを使って子供が学習した進捗や成果を、両親はダッシュボードを使って、PC やスマートフォンからモニタできるものだ。

現時点で「Play Study Go!」には、ダッシュボードの機能が備わっていないが、将来的に実装する可能性について尋ねてみた。

アナリティクスに必要な情報はクラウド上に取得しているので、将来的にアプリの数が増えてきたら、ダッシュボードの機能なども提供可能だ。しかし、市場分析的に提供してきた Kinderpan で明らかになったのは、できることが多すぎるアプリは、ユーザに響かないということ。世界とも情報がやりとりできるなど、メディアの評判はよかったけれど、ユーザにはあまり浸透しなかった。

世の中にある知育アプリの多くは、従来からある学習の焼き直しが多いが、魅力的なアプリを作るには、ゼロからスクラッチで学習スタイルを考える必要がある。Kinderpan で得られた知見を反省材料にして、「Play Study Go!」シリーズで知育アプリのサブスクリプション・モデルを形成していきたいと思う。(Belton 氏)

Belton 氏もまた二児の父親で、このビジネスを始める前はフリーランスで映像制作やデザインを手がけていたが、CAV の海老原秀幸氏(現・CAVソウルオフィス所長)の強い勧めがあり、ファンタムスティックを創業した。将来は、知育アプリをもとにしたビッグデータ解析を実現し、教育のひな形や手本づくりに貢献していきたいと語る。

ファンタムスティックは現在、Belton 氏を含め6人のチームだが、数名のエンジニアを募集しているとのことだ。特に、ゲーム開発フレームワークの Unity を使える人材が欲しいとのことなので、腕に覚えがあって、知育アプリのビジネスに関心のある人は応募してみるとよいだろう。

なお、日本における知育アプリの分野では、インフィニティ・ベンチャー・パートナーズやCAVが出資する、スマートエデュケーションなどが競合として存在する。

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