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シンガポールのメディア・スタートアップ向けアクセラレータ「SPH Plug and Play」が正式にシャットダウン

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シンガポール最大の新聞社のアクセラレータ「SPH Plug and Play」が、正式にシャットダウンしたことを表明した。 SPH のスポークスマン Yeo Siew Chi 氏が、Tech in Asia に対して、このニュースを確認した。メールの中で、彼は次のように語っている。 (今年から)SPH Media Fund は直接投資する戦略に注力しており、これ以上、SPH Plug and Pl…

シンガポールで開催された、SPH Plug and Play のデモデイ
Image credit: Masaru Ikeda

シンガポール最大の新聞社のアクセラレータ「SPH Plug and Play」が、正式にシャットダウンしたことを表明した。

SPH のスポークスマン Yeo Siew Chi 氏が、Tech in Asia に対して、このニュースを確認した。メールの中で、彼は次のように語っている。

(今年から)SPH Media Fund は直接投資する戦略に注力しており、これ以上、SPH Plug and Play アクセラレータ・プログラムを続けることはなくなった。

SPH Media Fund は、SPH の投資部門だ。

昨年、Tech in Asia がその噂を最初に耳にしたとき、SPH はシャットダウンのニュースを否定した。当時、同社はプログラムの動向について検証中にあるとしていた。

Chi 氏にシャットダウンの理由について尋ねたところ、回答は得られなかった。

SPH Plug and Play の代表を務めた Jupe Tan 氏の以前の声明は意味深なものだった。彼は、マーケティング出版物の Mumbrella に、次のように語っている。

スタートアップ・エコシステムは非常に急速に拡大し、アーリーステージのアクセラレータは非常に飽和しつつある。需要に対して、供給が上回る状況が見られ始めた。スタートアップよりも、アクセラレータや投資家が多い状況だ。

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ピークを越えつつあるコーポレート・アクセラレータの波

Image credit: Masaru Ikeda

SPH Plug and Play は、シンガポールの新聞社 SPH(Singapore Press Holdings)と、世界的なスタートアップ・インキュベータ Plug and Play Tech Center とコラボレーションだ。これまでに、16チームを輩出している。

Plug and Play は現在もシンガポールでアクセラレータを展開しており、その例外が現在 Mercedes-Benz と展開しているものだ。Mercerdes-Benz のプログラム「Startup AutoBahn Singapore」の運営を支援している。

SPH は、シンガポールのコーポレート・アクセラレータとしては、早期の撤退を余儀なくされることとなった。現在、ハイプサイクルのピークにあるコーポレート・アクセラレータ界において、さらに多くのプログラムのシャットダウンを目にすることになるかもしれない。

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SPH で生じている問題

一方で、レガシーな新聞社が直面する将来は不透明だ。SPH の2017年第1四半期の純利益は、2016年第1四半期から47%落ち込んだ。SPH は会社を適切な規模にするため、2年以内に最大で全社員の10%のレイオフを計画している。

その流血には止まりそうな予兆が無い。SPH は、デジタル分野への投資戦略をまだ明らかにしていない。しかし、メディアに対しては、いくつか耳心地のよい声明を発表している。

我々は、ビジネスの優勢を守り、求められる存在であり続けるために、継続的なイノベーションとメディアビジネスへの投資に注力することになるだろう。組織のスリム化と賃金抑制によりコスト生産性を改善し、売上の多角化のため周辺ビジネスも育成していく。

このことは、New York Times が考えていることを彷彿させる。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

シンガポールメディア大手SPHがPlug & Playと提携し、アクセラレータをローンチ

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シンガポールの印刷メディア大手Singapore Press Holdings(SPH)は、メディア・テック系スタートアップを対象とした新たなアクセラレータプログラムをこのたび発表し、今後スタートアップシーンにより一層関わっていくことが明らかになった。SPHはシンガポールのInfocomm Investments、シリコンバレーのPlug & Playアクセラレータと提携して、SPH Pl…

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シンガポールの印刷メディア大手Singapore Press Holdings(SPH)は、メディア・テック系スタートアップを対象とした新たなアクセラレータプログラムをこのたび発表し、今後スタートアップシーンにより一層関わっていくことが明らかになった。SPHはシンガポールのInfocomm Investments、シリコンバレーのPlug & Playアクセラレータと提携して、SPH Plug & Playプログラムを運営する。

この取り組みは、様々なメディア分野から1回あたり10社のスタートアップを支援するもので、対象はニュース・コンテンツ配信企業、広告テクノロジー、eコマース、オンラインマーケットプレイス企業など、金額はスタートアップ一社あたり3万シンガポールドル(2万2290米ドル)である。

アクセラレータとしての名にふさわしく、SPH Plug & Playは選ばれたスタートアップに対し、ベンチャーキャピタリストとメディア専門家の双方からの指導やSPHの豊富な人脈を通じてネットワークを広げる機会、トレーニング及び同社のリソースを供給する。スタートアップ各社は、シンガポールのBlk 79にあるInfocommのBASHを拠点に活動する。

SPH Plug & Playプログラムは10週間に及び、その後、参加スタートアップは投資家に対して進捗状況のプレゼンを行い、引き続きBASHでアイデアを練る機会が与えられる。プログラムの開始予定は今年半ばからだが、すでにインターネットで応募申し込みを受け付けている。

SPHではこの2年間、出版ビジネスが低迷するのを目の当たりにしてきた。新聞・雑誌の販売収入は2012年から2014年にかけて10%減少した。同社は昨年10月、シンガポールを拠点とする現地のメディア企業向けに新たなメディアファンドを設けると発表した。これは明らかに下降線をたどる出版印刷ビジネスからの脱却を目論む動きである。

Trezoモバイルアプリ(Carousellのようなオンラインマーケットプレイス)やSPH Plug & Playなどの取り組みは、まさにそうした方向の動きであり、新しいアイデアや人材を苦戦を強いられている大手に注入するものだ。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia
【原文】