いや、噂には反して、GPT-5 ではない。その代わりに、OpenAI は4日、競合の Anthropic から新たに最強の大規模言語モデル（LLM）が登場したことに応え、チャットボットの応答にナレーションを付けるという、マイナーながらユーザにとって有益な ChatGPT のアップデートを行った。

iOS と Android 用の ChatGPT モバイルアプリで利用可能なこの新機能は「Read Aloud」と名付けられ、ChatGPT の応答を長押しすることで、ポップアップメニューから適切なラベルのオプションを選択することで有効になる。以下の OpenAI の動画デモで、この機能の動作を見ることができる。

ChatGPT can now read responses to you.

On iOS or Android, tap and hold the message and then tap “Read Aloud”. We’ve also started rolling on web – click the "Read Aloud" button below the message. pic.twitter.com/KevIkgAFbG

— OpenAI (@OpenAI) March 4, 2024

OpenAI はまた、この機能は web 上でも展開し始めており、チャットボットの出力の下にあるマイクのアイコンをクリックすることでアクセスできると述べている。

OpenAI の広報担当者が VentureBeat に送ったメールによると、この機能は「外出先で ChatGPT を使うとき、ハンズフリーでいる必要があるとき、あるいはメッセージを声に出して聞くことで理解が深まるような場合に便利だ」としている。

この新機能は、OpenAI が Elon Musk（イーロン・マスク）氏から新たな訴訟を起こされ、Anthropic や Google などの競合が ChatGPT よりも強力な LLM をリリースする中で登場した。とりわけ Google の「Gemini」は、レスポンスに関する防御策や人種差別的な画像生成に対する、否定的な報道や批判の数々に苦しんでいる。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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