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スマホから受発注ができるツール「キッチンブラザーズ」が目指すのは飲食店向けマネジメントツール

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飲食店の運営の仕方も、少しずつ変化してきている。飲食店にとって必要な作業を効率化、簡略化してくれるツールが次々と生まれてきているからだ。 ジンユウが開発している「キッチンブラザーズ」も、飲食店の仕事をサポートしてくれるツールのひとつ。 「キッチンブラザーズ」は、飲食店が仕入れ業者を発見し、受発注までをサポートしてくれるツールだ。 ユーザは、発注先を選んで商品を入力して登録。商品と注文数を選んでいく…

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飲食店の運営の仕方も、少しずつ変化してきている。飲食店にとって必要な作業を効率化、簡略化してくれるツールが次々と生まれてきているからだ。

ジンユウが開発している「キッチンブラザーズ」も、飲食店の仕事をサポートしてくれるツールのひとつ。

「キッチンブラザーズ」は、飲食店が仕入れ業者を発見し、受発注までをサポートしてくれるツールだ。

ユーザは、発注先を選んで商品を入力して登録。商品と注文数を選んでいくことで発注内容を入力していき、入力していくことで発注額が自動で表示される。注文内容を確認したら発注する。

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発注先ごとに、発注内容がメールやFAXで送ることが可能だ。発注内容は常にキッチンブラザーズに保存され、いつでも確認できる。利用には、1店舗あたり月額5,000円で利用可能だ。

飲食店の受発注を管理するツールといえば、「インフォマート」が知られているが、「キッチンブラザーズ」はスマートフォンで発注が完了できるよう、スマホに合わせたUIとなっている。

こうしたサービスが立ち上がった背景には、「キッチンブラザーズ」を開発しているジンユウ代表取締役兼CEO早野允氏自身の経験があった。

新卒でファッションEC「ZOZOTOWN」を運営していることで知られるスタートトゥデイに入社した早野氏は、しばらく勤務した後、独立。CAMPFIREなどの運営に携わった後に起業した。

ITスタートアップに関わる一方で、飲食店の経営にも携わっていた早野氏は、いくつかのサービス領域を検討した後、飲食店向けのツールを開発することを決める。共同で創業したメンバーが全員コードが書けたため、プロダクトは2週間ほどで完成。飲食店に話を聞きながら、調整していった。

早野氏「「キッチンブラザーズ」を開発するにあたって、「インフォマート」を自分のお店で使っていたことがヒントになりました。ただ、とてもコストがかかるんです。導入に20万円ほどかかったり、 PCがないと使えなかったり、仕入先の情報が電子化されていなかったり。より導入しやすく、スマホからでも使えるツールを作ろうと思ったんです」

早野氏は、「インフォマート」のような既存ツールと「キッチンブラザーズ」の構図を、「BASE」や「Stores.jp」と楽天の構図に例えて説明してくれた。

早野氏「大規模なチェーン店に導入していただくというよりは、数店舗ほど展開している中小規模のユーザに利用してもらい、ロングテールでユーザを増やしていきたいと考えています」

「キッチンブラザーズ」が狙うのは、受発注の管理だけではない。飲食店を経営している人や現場のスタッフは、ITリテラシーが高くない場合が多く、デジタルなものへの抵抗もある。便利なツールがあることはわかっていながらも、導入を躊躇している結果、様々なものが効率化されていないというのが現状だ。

早野氏「チェーン店のマネジメントシステムという言い方に変えようかなと思っています。色んなツールを併用するのではなく、どこか1つにまとめたいというのが飲食店側のニーズ。仕入先の管理や勤怠管理もできるツールにしていって、飲食店を始めるときに「これ1つあればなんとかなる」という状態にしていけたらなと思っています」

北米では「restaurant OS」という考え方も登場している。PCにOSが必要なように、飲食店にも効率よくスタートするためのパッケージが必要なのでは、という考え方だ。「キッチンブラザーズ」はこの流れに乗るように、飲食店を始めたい人がこれを使えば大丈夫、というツールを作ろうとしている。

新しく飲食を始める人にとって、仕入先の業者を探すのも大変な作業だ。一方で、メーカー側も埋もれている商品が数多く存在している。これらの課題を解決していくために、早野氏は将来的に、「キッチンブラザーズ」をマーケットプレイス的に進化させていくことも視野に入れている。

早野氏「物流面の工夫やポップなどを用いて商品をどう見せるか、どんな特集を組むかといったことは、「ZOZOTOWN」で経験したこともあって、得意領域でもあります。閉店した飲食店からは大量に機材が売りに出されるので、中古も含めて飲食店向けのマーケットプレイスにはしていきたいと思います」

中長期的なビジョンを持ちつつ、まずは足元のサービスの開発に注力していく。飲食店は情報の流通がゆるやかであり、飲食店向けのツールは知り合いからの紹介等がないかぎり、なかなか使ってもらうことは難しい。「キッチンブラザーズ」では、紙でメディアを作るなど認知度を高められるようなアプローチを考えているという。

早野氏「導入目標数は、年内に1000店舗、取引額として1億円にはのせたいと考えています」