AI開発のオルツ、東証グロース上場へ——文字起こしツールが堅調、想定時価総額は170億円規模

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから。

パーソナル人工機能(P.A.I.)や大規模言語モデル(LLM)の開発などを行うオルツは5日、東京証券取引所への新規上場申請を実施し、承認されたことが明らかになった。市場区分はグロースで証券コードは260A。公募株は750万株で、150万株を売り出す。なお、オーバーアロットメントは135万株。主幹事は、大和証券。上場予定日は10月11日。

価格の仮条件は9月25日に決定し、ブックビルディング期間は9月26日から10月2日まで行われる予定。最終的な公開価格の決定は10月3日に行われる見込み。

上場時の発行済み株式総数が3,334万4,700株で、想定価格の平均価格の510円から算出した企業評価額はおよそ170億円規模。同社公開の有価証券届出書によれば、2023年12月期の通期売上高が41億1,199.5万円で経常損失が14億9,776.2万円となっている。

オルツは2014年、代表取締役の米倉千貴氏らにより創業。米倉氏はオルツを創業する前、メディアドゥ(東証:3678)の取締役を経て、2006年に未来少年を創業し、年商15億円の企業に成長させた後、2014年に未来少年の全事業を売却した。その後創業したオルツは、個人のデータを集積して作り出すデジタルクローン技術による P.A.I. の研究開発を通じて、さまざまなソリューションを提供してきた。2020年にローンチした会議や講演などの自動文字起こしツール「AI GIJIROKU(AI議事録)」は今年7月、導入企業数が8,000社を突破した。

主要株主には、創業者で代表取締役の米倉千貴氏(21.01%)、シンガポール政府系の Vertex Growth(13.29%)、ジャフコグループ(東証:8595、9.17%)、SBI Ventures Two(4.82%)、SBI インベストメント(3.85%)、イーストベンチャーズ(2.94%)、SMBC ベンチャーキャピタル(2.89%)、Dawn Capital(2.89%)、米倉豪志氏(2.80%)、SMBC 日興証券(2.12%)などが名を連ねている。

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