空中発射方式による衛星軌道投入ロケット開発、AstroXが4億円をプレシリーズA調達——2025年度中の宇宙空間到達目指す

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Image credit: AstroX

AstroX は5日、プレシリーズ A ラウンドで4億円を調達したことを明らかにした。このラウンドはインクルージョン・ジャパンがリードし、ニッセイ・キャピタル、ANOBAKA、三菱 UFJ キャピタル、ベクトル(東証:6058)、鎌田企画、ユナイテッド(東証:2497)、Iceblue Fund、90s、Spring Star Capital、morich、G-STARTUP ファンド、林凡古氏、阪本勝氏が参加した。これは AstroX にとって、2022年12月に明らかにしたシードラウンドに続くものだ。ANOBAKA は以前のラウンドに続くフォローオン。

AstroX は2022年5月に設立された。急成長する世界の宇宙産業市場において、特に需要が高まっている小型衛星の打ち上げ分野に注目している。日本国内では衛星打ち上げ用ロケットが不足しており、国内の小型衛星のほぼ100%が海外ロケットによって打ち上げられているという課題がある。AstroX はこの問題を解決するため、ロックーン(Rockoon)方式と呼ばれる気球からの空中発射方式を採用し、高頻度かつ低価格での打ち上げを目指している。

今回の資金調達により、AstroX は2025年度中の宇宙空間到達を目指し、ロケット開発投資と人材採用を強化する方針だ。特に、サブオービタルロケット「FOX」の開発に注力し、世界初の気球空中発射によるロックーン技術の実用化に挑戦する。AstroX は既に2023年12月に FOX の空中発射時の姿勢制御装置の統合試験に成功しており、今回の資金調達を機にさらなる開発の加速が期待される。

via PR TIMES  Summarized by ChatGPT

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