「補助金クラウド」展開、Staywayがデット含め2.5億円をシリーズB調達——中小企業のデータプラットフォーム構想を推進

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「補助金クラウド」
Image credit: Stayway

補助金支援の DX を通じた経営支援サービス「補助金クラウド」および「前ほじょくん(補助金債権の早期資金化)」の運営を行う Stayway は1日、シリーズ B ラウンドで2.5億円を調達したと発表した。このラウンドには日本ベンチャーキャピタル(NVCC)、みずほ成長支援、東大創業者の会ファンド、田中邦裕氏(さくらインターネット代表取締役)が参加した。また、金額には日本政策金融公庫からのデットが含まれる。

これは同社にとって、2023年4月に実施した調達に続くものだ。東大創業者の会ファンドは以前のラウンドに続くフォローオンでの参加。

補助金クラウドは、金融機関や事業会社、士業のための補助金申請 DX サービス。国や自治体ごとに散財している複雑な補助金情報を一元化し、中小企業のニーズに合った情報提供やデータ・テクノロジーを活用した可視化・分析・効率化を支援する。

同社によると、補助金は中小企業に大きなメリットがある一方で、情報量が多く申請が煩雑であるため、採択には相当なリソースとノウハウが求められるという課題があったという。そうした背景を受け、Stayway では士業事務所や金融機関とのアライアンス強化を推進し、補助金に関する課題を解決することで、中堅・中小企業が公平に成長機会を持てる社会の実現を目指しているという。

2023年には、生成 AI で補助金申請書類を作成する「補助金クラウド Powered by GPT-4」や、前ほじょくんの提供を開始し、全国に4箇所の拠点を開設した。これにより、地域金融機関35行との提携や地方拠点の拡大など、全国の中堅・中小企業の経営課題を解決するための支援体制を強化している。

今回調達した資金は、補助金 DX サービスの拡張や採用強化に充てられ、新たな事業戦略として中小企業のデータプラットフォーム構想を推進していく方針だ。

Stayway は、データプラットフォームの構築を通じて、企業の経営課題を可視化し、その解決に向けた支援サービスを提供することを目指すとしている。具体的には、補助金だけでなく、M&A や事業承継、融資や Fintech サービスなど、企業に最適なファイナンスサービスのマッチングや経営課題の診断サービスを提供するとしている。

via PR TIMES    Summarized by ChatGPT

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