地銀や信金経由で使える調達支援SaaS「補助金クラウド」運営、1億円を調達——アライアンスとエリア展開強化で

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「補助金クラウド」
Image credit: Stayway

補助金のDXを推進する「補助金クラウド」を提供する Stayway は5日、約1億円を調達したと発表した。ラウンドステージは不明。このラウンドに参加したのは、ケップル DX ファンド、ベクトル(東証:6058)、東大創業者の会(UT  創業者の会)、奈良県出身上場経営者の会、上場企業 CFO 会計士の会、複数の公認会計士事務所、個人投資家。

Stayway は、デロイト出身で公認会計士でもある佐藤淳氏により2017年7月に設立。Stayway の運営を通じて、観光業界の悩み解決を支援していく中でお金の悩みが大きいことに着目し、金融支援事業に進出した。補助金クラウドは、補助金を必要とする地方の中小企業をターゲットに補助金申請をサポートする。

補助金クラウドは、情報が散在している補助金等の複雑な情報収集の一元化、外部の専門家に外注しブラックボックス化しがちな申請支援業務、煩雑化した融資業務を支援する。地方銀行や信用金庫などの地域金融機関が  OEM 形式で取引先の中小企業に提供、補助金等の情報の自動提供、補助金・助成金支援業務のプロセス管理、補助金等採択後のスムーズな融資が可能になる。

Stayway は以前、ホテル・民泊横断検索サイト「Stayway」を運営していた際に、2018年のエンジェルラウンドでエウレカ創業者の赤坂優氏から、また、2019年1月にシードラウンドでエアトリ(東証:6191、調達時はエボラブルアジア)、浅野千尋氏(元マネーフォワード取締役)、VOYAGE VENTURES(現在の CARTA VENTURES) から資金調達している。

その後、コロナ過に突入して観光業が打撃を受ける中で、国や地方自治体が多様な補助金制度を提供してはいるものの、事業者自身が対象となる補助金か判別がつきづらい・申請作業が煩雑といった課題に着手し、現在の補助金・助成金DX事業へと行きついた。

今回の調達により、同社ではデジタルを活用した新たな補助金プラットフォームの構築を目指し、補助金クラウドの販売推進に向けた金融機関及び士業事務所とのアライアンス強化、地方中小企業向けのサポート拡充に向けた人員増員として採用強化を推進する予定だ。

via PR TIMES

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