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Androidが動く折りたたみデバイス「Surface Duo」MSが発表ーーOutlookなどのアプリも最適化

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Microsoftが今日、ニューヨークで開催したイベントで公表したものは驚くべきものだった。なんと折りたたみ式のSurface Neoに電話機能を備えた「Surface Duo」まで登場させたのだ。しかもこれ、WindowsではなくAndroidで動く。 Surface Duoの外観は丸くSurface Neoによく似ている。内部は360度稼働するヒンジが取り付けられており、前面カメラ(解像度はよ…

Microsoftが今日、ニューヨークで開催したイベントで公表したものは驚くべきものだった。なんと折りたたみ式のSurface Neoに電話機能を備えた「Surface Duo」まで登場させたのだ。しかもこれ、WindowsではなくAndroidで動く。

Surface Duoの外観は丸くSurface Neoによく似ている。内部は360度稼働するヒンジが取り付けられており、前面カメラ(解像度はよくわからない)とデュアル5.6インチディスプレイ(展開時には8インチになる!)を備えている。ボディの裏側にはガラスにエッチングされたSurfaceロゴが鎮座しており、Qualcomm Snapdragon 855が採用されている。一方、背面カメラは見当たらない。

ソフトウェアはというと、DuoはGoogle Playストアにフルアクセスできる上、最近発表されたWindows 10Xの美しいカスタムスキンを備えている。OutlookやTeamsなどは、Duoの2画面を活用できるよう、多くのアプリが最適化されているようだ。例えばOutlookでは、一方の画面には受信トレイが表示され、もう一方の画面には作成画面が表示される、といった具合だ。Teamsでは、ミーティングルームは1つの画面にまとまっていて、もう1つの画面はドキュメント編集として使える。また、Duoにプリインされているウェブブラウザは2画面にまたがって使えるようになっている。

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Microsoftの最高製品責任者であるPanos Panay氏によれば、Surface Duoがお目見えするのは2020年のホリデーシーズンらしい。彼はライバルであるGoogleとの強力なタッグをこう表現している。

「Googleと提携することで、Androidの最高の機能を1つの製品に統合することに成功しました。これは業界をリードするテクノロジーであり、次のイノベーションを起こしうる製品になるでしょう」。

DuoはSurface Laptop 3、Surface Pro 7、Surface Earbuds、Surface Pro Xを含む製品群のお披露目イベントの締めくくりに登場した。Panay氏はSurface Penやデュアルスクリーンを備えたキーボードなど、新たなカテゴリのデバイスを「Neo」と称している。

via VentureBeat @VentureBeat

【原文】

 

 

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タスク・Todo管理「Wunderlist」の設立者、一度売却したMicrosoftに買い戻しを要請

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6Wunderkinder の共同設立者である Christian Reber 氏がソフトウェア大手 Microsoft に自社を売却したのは4年以上も前だった。しかし今はその中核製品を買い戻したいと考えている。 Reber 氏は2010年、ベルリンで6Wunderkinder の立ち上げに尽力し、5人の設立者と共に市場で最も人気のある生産性アプリ Wunderlist を制作した。これまでに投資…

6Wunderkinder および Pitch の共同創業者兼 CEO Christian Reber 氏

6Wunderkinder の共同設立者である Christian Reber 氏がソフトウェア大手 Microsoft に自社を売却したのは4年以上も前だった。しかし今はその中核製品を買い戻したいと考えている。

Reber 氏は2010年、ベルリンで6Wunderkinder の立ち上げに尽力し、5人の設立者と共に市場で最も人気のある生産性アプリ Wunderlist を制作した。これまでに投資家から3,500万米ドルの資金を調達している。

2015年になると Microsoft から声がかかり、1~2億米ドルと報じられる金額でスタートアップ Wunderlist が買収された。独立系の人気サービスが大手に買収されるときによくみられる話だが、Wunderlist のコミュニティでは、Microsoft がこのアプリの息の根を止める、もしくはダメにしてしまうのではという懸念が広がった。折しも、競合の Todoist がやきもきしていた Wunderlist ユーザを取り込もうとしていた。ユーザの恐れはもっともなことだった。Microsoft は2017年、最終的に Wunderlist を使用しなくなると発表。優れた機能を最新の生産性アプリ To-Do に引き継ぐとした。

移行作業のスケジュールは明らかにされなかった。両アプリの移行には技術的な困難がいくらかあったためで、数日前の段階でも、Wunderlist は最終利用期限を伝えることができなかった。

ところが、Reber 氏は Twitter を活用して Microsoft、さらには同社 CEO の Satya Nadella 氏に対し、Wunderlist アプリを返すよう訴えている。

Microsoft が Wunderlist を終わらせようとしているのは残念。多くの人が愛用しているのに。私は真剣です、 @satyanadella @marcusash、アプリの買い戻しをさせてください。

Microsoft に会社を売却してから数年もしないうちに、Reber 氏を含む Wunderlist の当初の設立者たちは、次世代型コラボレーションプレゼンプラットフォームの Pitch という VC が出資する新たなスタートアップをローンチした。同氏はドイツの VC 企業 Freigeist の投資家でもある。同氏はすべきことをたくさん抱えている状態ではあるが、今回のプロジェクトを言わば彼の To Do リストに加えようと Wunderlist に強い思いを持っている。

Wunderlist に関する Microsoft の当面の計画、もともとの制作者がスクラップの山の中からアプリを救い出すのを Microsoft が本当に考えているかどうかは不明である。VentureBeat から Microsoft に確認を求めたが、記事執筆時点で共有できる情報は得られていない。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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マイクロソフトがYC出身のPostgreSQLスペシャリスト「Citus Data」買収ーーAzure強化目的

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ピックアップ:Microsoft acquires Citus Data, re-affirming its commitment to Open Source and accelerating Azure PostgreSQL performance and scale ニュースサマリー:マイクロソフトは1月24日、自社サービス「Microsoft Azure」の強化目的でCitus Dataを…

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ピックアップ:Microsoft acquires Citus Data, re-affirming its commitment to Open Source and accelerating Azure PostgreSQL performance and scale

ニュースサマリー:マイクロソフトは1月24日、自社サービス「Microsoft Azure」の強化目的でCitus Dataを買収したと発表した。Citus Dataはオープンソースプロダクト「PostgreSQLエクステンション」の開発を手がける。データベースを分散型に変換できるほか、スケーラビリティーの向上またスピードの改善が可能になる。

Citus Dataは2010年創業。Y Combinatorのインキュベーションプログラムを卒業した経歴を持つ。今回のマイクロソフトによる買収は主に、Azure上におけるPostgreSQLの安定化にある。マイクロソフトは公式サイトにてCitus Dataの買収を公表するとともに、Azureエンタープライズ向けのパフォーマンス向上にCitus Dataチームと取り組んでいく、とコメントしている。

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Microsoftの研究者チーム、自律型温室ハウスのコンペティションでTencent(騰訊)やIntelのチームに勝利

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Microsoft の研究者はオランダやデンマ-クの大学生と協力し、オランダのヴァーヘニンゲン大学の自律型温室ハウスで行われたキュウリ栽培のコンペティションで優勝した。 ヴァーヘニンゲン大学の正式な発表によると、すでに知られているように、Team Sonoma は Tencent(騰訊)や Intel、そして園芸専門家の人間といった競争相手を打ち負かし、さらには1平方メートルあたり50キログラム以…

Team Sonoma のメンバー。左から、Thomas Follender Grossfeld 氏、Kenneth Tran 氏、Chetan Bansal 氏、David Katzin 氏

Microsoft の研究者はオランダやデンマ-クの大学生と協力し、オランダのヴァーヘニンゲン大学の自律型温室ハウスで行われたキュウリ栽培のコンペティションで優勝した。

ヴァーヘニンゲン大学の正式な発表によると、すでに知られているように、Team Sonoma は Tencent(騰訊)や Intel、そして園芸専門家の人間といった競争相手を打ち負かし、さらには1平方メートルあたり50キログラム以上のキュウリを育てた唯一のチームだった。

コンペには5組のチームが参加し、世界中の別の場所から遠隔で温室ハウスを運営した。また人間のチームは旧来の方法と AI によるアプローチの比較のために参加した。AI システムが装置をコントロールし、水の量や光の強さといった要因を決定しなければならず、人の手が介在するのはキュウリを枝から切り取るといったことのみだった。

Team Sonoma はコンペを通じたキュウリの生産量で文句なしの優勝者であり、人間の園芸家が僅差でそれに続いた。Team Sonoma はまた総合的な純利益でも人間のチームを上回った。コペンハーゲン大学やヴァーヘニンゲン大学の学生も Team Sonoma にメンバーとして参加していた。

Tencent と中国農業科学院のチーム iGrow は総合で2位につけた。

コストや労力、電気使用量、二酸化炭素排出量といったことを参加チームの中で最も低いレベルに抑えた iGrow は、同じ分野の専門家である審査員から最良の AI 戦略として認められたと、このコンペを主催したヴァーヘニンゲン大学科学研究チームの指導者である Silke Hemming 氏は述べた

この夏の AI モデルを作り上げるハッカソンに続いて「Autonomous Greenhouse Challenge(自律型温室チャレンジ)」は8月27日から12月7日まで開催された。

参加者はより多くのキュウリを育てることだけを競い合ったのではなく、持続可能なやり方を示して見せなければならなかった。総生産量はチームの得点の50%となり、AI 戦略が30%、そして持続可能性が残りの20%となる。

Team Sonoma は最高の持続可能性を達成したが、すべての AI のチームと比べても人間のチームはキュウリ1キログラムあたりの電気使用量が最も低かった。

総合で3位となったのは Delphy と AgroEnergy という企業の社員で構成されたチーム、The Croperators である。

Intel 社員とメキシコ国立自治大学の学生によるチーム Deep Green は、総生産量と総合得点で最下位となった。

結果を伝えた木曜日(12月13日)の投稿の中で、このコンペはすべての温室がコンピュータで運営されるようになるということを意味するわけではないとヴァーヘニンゲン大学は述べた。

投稿では次のように述べられている

まず言っておくべきことは、この度のチャレンジの規模は制限されていたということです。さらに、温室の中や周辺では人間の存在が必要不可欠な多くの農作業や判断があります。

このコンペのスポンサーとなったのは中国のテック大手 Tencent が将来有望な企業やプロジェクトに投資しようというイニシアチブ、Tencent Exploration Team である。

このチャレンジにキュウリが選ばれたのはキュウリ栽培のための AI システムの訓練に大量のデータセットが利用可能なためであると、Tencent のチーフエクスプロレーションオフィサー(主席探索官)David Wallerstein 氏は VentureBeat の独占取材に語った

都市が拡大を続け気候変動に関する懸念が増大する中で、屋内農業をさらに探求するために、Tencent はこのチャレンジに資金提供することにしたと Wallerstein 氏は述べた。

同氏は次のように述べた。

世界的な農業の分散化といったもののための機会、または農業の生産性や栽培の可能性が都市の近くや都市の中へと移動していくという機会、弊社が今見ているものはそういったものだと思います。さまざまな方法で、スペースの使い方や食料の調達方法を考え直すことができます。そして食料の供給源を多様化すること、並びにより健康的な食事をとることは、人類にとって重要な機会であると弊社は考えています。

International Society for Horticulture Science(国際園芸学会)がまとめた情報によると、中国は世界で最も多くの温室を持ち、その広さは300万ヘクタールを超える。スペインやイタリア、フランス、オランダのようなヨーロッパの国々は世界でトップ10に入る屋内農業国である。

大手テック企業の間でも屋内農業への注目は高まっていると言えるかもしれない。AI を使って農産物の栽培を行い、2019年にアメリカの都市近郊で垂直農法の農場経営を始める予定である Bowery の9,000万米ドルの資金調達ラウンドを、今週(12月第3週)GV(旧 Google Ventures)がリードした。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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ソフトウェアが店舗を飲み込むーーAmazon GO vs Microsoftの構図、鍵を握るのは「実店舗での顧客行動データ」(後編)

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<ピックアップ : Exclusive: Microsoft takes aim at Amazon with push for checkout-free retail> (前半からの続き)無人店舗を大規模に出店して顧客データを膨大に集めたとしても、Eコマース事業を展開していないMicrosoftにとって、あまり利用価値は高いように思えません。そこで想定される戦略の1つが、クラウドサ…

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<ピックアップ : Exclusive: Microsoft takes aim at Amazon with push for checkout-free retail>

(前半からの続き)無人店舗を大規模に出店して顧客データを膨大に集めたとしても、Eコマース事業を展開していないMicrosoftにとって、あまり利用価値は高いように思えません。そこで想定される戦略の1つが、クラウドサービスAzureの利用拡大です。

実際、MicrosoftはAzureを通じて提供されるコンピュータビジョンAPIや、顔の表情から感情を検出するエモーションAPIを開発。Amazon Go店内で使われている画像認識カメラと同じ仕組みをすでに保有しています。

仮にこうしたAzureを利用したクラウドAI映像解析カメラの開発と共に、店舗側が手軽に利用できるキャッシュレス機能を一緒に外販した場合、Amazon Goに並ぶ展開が望めます。

Amazonが強制する主従関係の打破に商機あり

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ここで疑問となるのは、全く同じ技術であれば先行プレイヤーであるAmazonの方が有利なのではないかという点です。たしかに顧客視点から考えれば、Eコマース市場でトップのブランド力を持つAmazonの方が信頼性は高いでしょう。

しかし技術外販を前提とした場合、利用企業(店舗側)にとってMicrosoftはパートナーとして最適です。Eコマース市場に参入していないMicrosoftだからこそ、顧客データを自ら囲う必要がなく、利用企業にそのまま提供できる点が大きな訴求点となるからです。

3年前、筆者はスタートアップの家電製品を販売する店舗「b8ta」の創業者を取材したことがあります。彼は創業前にIoTスタートアップNestのマーケティング部門で働いており、日々顧客の属性データを分析していました。彼が言うには、売上が最も高い販売チャネルがAmazon Marketplaceだったそうです。

しかしAmazonを通じて販売したとしても売上や顧客の購入日時など、最低限の情報しか共有されてない点に嫌気を感じていました。顧客に関する細かなデータが与えられず、他の販売チャネルで商品を売ろうと思ってもどのような顧客をターゲットにすればいいのかデータを応用できなかったのです。

一方、売上を上げるには、Amazon Marketplaceに依存せざるを得ない主従関係ができてしまっていました。こうした販売側の不満を汲み取るために誕生したのがb8taでした。

b8taはスタートアップが開発したハードウェア製品を販売する店舗です。商品ブースを月額サブスクリプションで貸し出す場所貸しモデルを展開。店内にはカメラが設置されており、各ブースに立ち寄った顧客の属性データから、滞在時間を細かにトラッキングでき、スタートアップ側はb8taが開発したダッシュボード上でデータを参照できます。

商品を販売するスタートアップ側は正式ローンチ前の1〜2カ月ほどテスト販売をし、どのような顧客が商品を購入してくれるのか、どういったリアクションや製品体験を持ってるのかなど必要なデータを収集。製品開発や販売戦略に活かすことができます。

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Image by Zhao !

Amazonは顧客データを独占して、巨大なプラットフォームの精度を高めていく戦略を採用しています。

同戦略が成功するのは、Amazon Primeサービスの内容が圧倒的に他社より優れ、膨大な量の顧客を集められているからです。小売業者にとっても、自社ウェブサイトで商品を販売するより、より多くの顧客にリーチできるAmazonに乗っからない理由はありません。

しかし、外部プラットフォームに頼らざるを得ない点から、詳細な顧客データが共有されないデメリットが発生します。ここに大きなジレンマが発生しているのです。この点、先述したB8taはAmazonを利用する販売業者側の不満を巧みに汲み取り、大手ホームセンターLowe’sと提携することで店舗オペレーションを外販。たった3年で70店舗にまで拡大させました。

Amazon Goが無人店舗の外販戦略に打って出たとしても、おそらく詳細な顧客データは共有されないでしょう。こうした中央集権型のプラットフォームモデルに対抗する形で、Microsoftが顧客データを積極的に開示する無人店舗サービスを展開すれば、大きな差別要素になります。まさにAmazonの戦略を逆手に取った考えです。

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Image by Jeff Dlouhy

米国では無人サラダバーEatsaが2015年に登場して大きな注目を集めました。しかし、2017年にはオペレーションコストの高騰や、自社主導による店舗拡大戦略を見出せなかったことから、店舗技術の外販戦略へと舵を切っています

MicrosoftがAmazon Goのように実店舗の設計にまで手を伸ばすのかはわかりません。b8taが大手小売企業と提携して店舗数を拡大したり、Eatsaが外販戦略へ至った経緯を踏まえれば、無人店舗オペレーションの構築に特化するのが理にかなっています。

今後3〜5年の間に「店舗のプラットフォーム化」が急速に進むことになるかもしれません。実店舗経営を望む企業は、いずれかの企業から技術を購入し、効率的な運営を行える時代になります。そこで考えなければいけない点が、顧客データの行方なのです。

現状でAmazon Goが外販された場合にはAWSを利用企業に使わせ、かつ顧客データも独占できるAmazonにのみ大きなメリットが与えられる構図が想定されます。この理不尽な関係をMicrosoftが打ち崩せるかが、店舗展開の鍵となるはずです。

via Reuters

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ソフトウェアが店舗を飲み込むーーMicrosoftの小売市場参入報道の衝撃、無人店舗の外販トレンドを紐解く(前編)

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<ピックアップ : Exclusive: Microsoft takes aim at Amazon with push for checkout-free retail> 2018年6月14日、イギリスの通信社Reutersが、Microsoftが無人店舗向けの技術開発をおこなっていると報じました。本報道が事実であれば、同じシアトルに本社を構えるAmazonの無人スーパーAmazon…

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Image by Mike Mozart

<ピックアップ : Exclusive: Microsoft takes aim at Amazon with push for checkout-free retail>

2018年6月14日、イギリスの通信社Reutersが、Microsoftが無人店舗向けの技術開発をおこなっていると報じました。本報道が事実であれば、同じシアトルに本社を構えるAmazonの無人スーパーAmazon Goと直接対峙する構図になります。

2011年に著名投資家マーク・アンドリーセン氏が、“ソフトウェアが世界を飲み込む”と高らかに宣言してから7年。今回の件はまさに「ソフトウェアが実店舗運営を飲み込み始めた」と言える出来事でしょう。

無人店舗分野は中国のBingo Boxやアリババが展開するタオカフェを含めると、すでに大手数社が参入する領域。しかし、こうしたプレイヤーはすでに自社でEコマース・プラットフォーム事業を展開しています。この点、Eコマース事業に参入していないMicrosoftの参入は、ソフトウェア企業が店舗を飲み込むという意味合いにおいて非常に象徴的な出来事といえるでしょう。

今回は、こうした無人店舗のトレンドと、Microsoftの戦略を簡単に考察していきたいと思います。まずは先に米国で市場参入したAmazonの戦略から説明していきます。

Amazonの無人店舗拡大戦略

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Image Credit: Amazon Go

2016年12月、Amazonは自社従業員向け限定に無人店舗Amazon Goをβローンチをしました。足掛け約1年をかけた2018年1月、一般顧客向けにオープンを果たしています。

顧客側にとっての利用手順は次のようなものです。専用アプリをダウンロードしたのち、アプリ上に表示されるQRコードを、バーコードリーダーに読み取らせることで入店できます。入店した時点で、顧客の既存Amazonアカウントと、Amazon Go専用のアプリのデータベースが紐付けらています。決済情報と個人情報をリンクさせることが目的です。

店内には無数のカメラが設置されており、各顧客がどの商品をカゴに入れたのか、もしくは戻したのかをリアルタイムでトラッキング。出店時には商品を手にして店を後にするだけ。出店後、登録してある決済先に自動で購入代金が請求されます。レジを通す必要がありません

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Image Credit: Amazon Go

Amazonにとって、Amazon Goの展開を通じて得られる最も大きなメリットは、パーソナライズ化の精度を上げられる点です。

オフラインにおける顧客データの収集チャネルを開拓したことで、実店舗でしか得られない購買趣向データをAmazon Marketplaceのレコメンド機能へ活かすことができます。

Amazon Goで、どの商品を好んで買うのか、もしくは一度商品カゴに入れておきながら戻した商品情報など、ほぼ全てが店舗内カメラでトラッキングされていると考えてよいでしょう。こうしたオフラインで得られる顧客の行動データを活かし、オンラインにおける商品提案の精度を高められます。

将来的には、Amazon Marketplaceだけでなく、Amazon Goの購買体験にオいてもレコメンド機能が活用されるようになると考えられます。たとえば、各顧客の位置情報を常にトラッキンし、ある顧客が好きそうな商品が置かれている棚に近づいたらアラートやクーポン情報を飛ばす仕組みが考えられます。実際、著名VC。Sequioa Capitalが投資した、ユーザーの位置情報を活用してクーポン情報を飛ばすサービスShopularなどがこの分野に登場しています。

現段階で、どの程度Amazon Marketplaceのレコメンド機能へ顧客データが反映されているのか不明ですが、販売チャネルを問わず徹底したパーソナライズ化を追求できる仕組みを構築した小売戦略は高く評価されるでしょう。

Recodeの記事によると、2018年内にはサンフランシスコやシカゴを含め、新たに全米6カ所にAmazon Goを開店する予定であるといいます。オフラインで得られる顧客データの収集拠点が増えれば、より多くのAmazon Marketplaceの利用客に対してパーソナライズ提案できるようになるでしょう。

Microsoftが狙う、クラウドサービスAzureの拡大

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緻密に練られた小売戦略や、画像認識技術などのテクノロジーに基づき、圧倒的なスピード感でAmazon Goの出店速度を早めるAmazon。

Recodeの記事では、いずれは無人店舗の仕組みをそのまま外販してさらに出店規模を早めると指摘しています。筆者もこの予測に関しては賛同します。

Amazon Go拡大の目的に顧客データの収集があると考えれば、たとえ外販によって得られる利益と無人店舗を設置するコストが釣り合わずとも積極的に出店数を増やすでしょう。損失を考えずに、あらゆる分野に積極投資をする企業文化を持つAmazonにとっては当然の戦略ともいえるかもしれません。

それでは、Microsoftの勝ち筋はどこにあるのでしょうか?少し長くなったので後半で考察を続けます。(後半に続く)

via Reuters

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マイクロソフトがGitHubを買収か、交渉が再開したとの報道

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マイクロソフトはコードリポジトリーのGitHubと買収交渉をしていたことを、Business Insiderが報道した。GitHubは、2015年にSequoia Capital が主導した2億5000万ドルの資金調達ラウンドをクローズしたのち、20億ドルの評価額を得ていた。 買収の可能性に関する対話はここ数年続いていたが、ここ最近の数ヶ月になって、マーケティング提携に関する話の中で再度買収に関す…

Image Credit: stuntguy3000/Flickr

マイクロソフトはコードリポジトリーのGitHubと買収交渉をしていたことを、Business Insiderが報道した。GitHubは、2015年にSequoia Capital が主導した2億5000万ドルの資金調達ラウンドをクローズしたのち、20億ドルの評価額を得ていた。

買収の可能性に関する対話はここ数年続いていたが、ここ最近の数ヶ月になって、マーケティング提携に関する話の中で再度買収に関する真剣な話し合いがされるようになったと関係者がBusiness Insiderに伝えている。GitHubはマイクロソフトが提案するよりも多くの額を望んでいると報じられている。現在もこの話が進行中なのかどうかは不明だ。

マイクロソフトがGitHubの買収に興味を示していることが報じられ始めたのは2016年のことで、GitHubはこの件を否定していた。

GitHubは、2017年8月に同社を去ったChris Wanstrath CEOの代わりをまだ見つけていない。グーグルの役員であるSridhar Ramaswamy氏がCEOに検討されていたことがあったと関係者は語った。

今年3月時点で、GitHubは2400万の人々に日常的に利用されており、協同作業、コードの共有のために使われ、JavaScriptやPython、C++といった言語の8000万のソースコードリポジトリーをホストしている。

何百万名という開発者に加えて、NASAのような公的機関やグーグルやアップル、アマゾン、マイクロソフトといった主要なテック企業もまたGitHubにいる。マイクロソフトは1800のリポジトリーと、他のテック大手企業に比べても圧倒的に多い数のリポジトリーを共有している。

Y Combinatorの卒業生であるGitHubは2008年に創業し、現在サンフランシスコに拠点を置く。ここ数年で、開発者向けの中心的なコミュニティへと成長した。

法人向け、教育向けのサービスに加えて、GitHubは様々なタスクのオープンソースコードを共有するための人気の場所となった。最近の事例では、アルゴリズムにおけるバイアスの検知を目的としたAudit AI、IntelのAI LabのディープラーニングNLPライブラリなどがある。

この買収が実現すれば、マイクロソフトのGitHubの買収はテック大手企業がより幅広い開発者コミュニティに近づくことを目的とした買収の中でも最大級のものとなる。昨年は、Googleが100万以上のAI開発者によって利用されてきたサービスである機械学習競技ウェブサイトのKaggleを買収している。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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Microsoft、イスラエルのクラウドモニタリングスタートアップCloudynを6,000万米ドルで買収か【報道】

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Microsoft が、5,000~7,000万米ドル相当とされる取引でイスラエルのクラウドモニタリング・アナリティクスのスタートアップ Cloudyn を買収しようとしていると、現地イスラエルのビジネス誌 Calcalist の記事が伝えている(ヘブライ語情報)。 2012年に設立された Cloudyn のソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)プラットフォームは、アナリティクスと最適化ツー…

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Image Credit: Cloudyn

Microsoft が、5,000~7,000万米ドル相当とされる取引でイスラエルのクラウドモニタリング・アナリティクスのスタートアップ Cloudyn を買収しようとしていると、現地イスラエルのビジネス誌 Calcalist の記事が伝えている(ヘブライ語情報)。

2012年に設立された Cloudyn のソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)プラットフォームは、アナリティクスと最適化ツールの提供によって、企業がクラウド費用のモニタリングプロセスを自動化するのに役立っている。企業は様々なオペレーションや財務の指標についてリアルタイムでデータを入手でき、クラウドのパフォーマンスと効率性を向上できるメリットがある。

Cloudyn は設立以来、2015年に行われた1,100万米ドルのラウンドも含め2,000万米ドルを超える資金を調達してきた。そして、Hewlett Packard Enterprise(HPE)や Ticketmaster といった大手クライアントを獲得している。

Satya Nadella 氏が CEO に就任した2014年以降、Microsoft はクラウドのクレデンシャルを推進している。「インテリジェントなクラウドプラットフォーム」は、同社が重点的に投資を行う3分野のうちの1つだが、その他は、「生産性とビジネスプロセスの再開発」、「よりパーソナルなコンピューティング」の創造となっている。CEO に就任する以前、Nadella 氏は Microsoft のクラウドおよびエンタープライズグループのヘッドであったことを考えると、特にクラウドに大きく投資しようとする姿勢はそれほど驚くことではない。

Microsoft はここ数年、クラウド分野で数々の戦略的投資を行ってきた。最近では、コンテナ内で包装されている複数のアプリで動かせるオープンソースのソフトウェアツールやサービスのセットを開発している Deis のチームを買収したサイバーセキュリティもまたMicrosoft のクラウド投資戦略重要な一分野である。

今回の案件では、自動化も重要な要素だ。Cloudyn が自動的に非効率性をモニタリングし、それを特定することで人員を節約できるとするプラットフォームを提供しているという事実は、Microsoft の幅広いクラウド戦略とうまく合致しているようだ。

VentureBeat は関係企業に問い合わせ中だ。確認が取れ次第、情報をアップデートしていく予定。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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マイクロソフトが〝人工知能帝国〟を構築している最初の兆候とは?

大失敗に終わったために関わったリサーチャーは全員解雇されたか異動されたと思われる Microsoft のチャットボット「Tay」については全てを忘れてほしい。Tay は、実際には Microsoft の自然言語処理アルゴリズムの試験的試みであり、このチャットボットは試験に合格しなかっただけなのだ。 さらに、Tay は Microsoft の人工知能の腕前を証明するものとして意図されてはいなかった。…

Image credit: Pixabay
Image credit: Pixabay

大失敗に終わったために関わったリサーチャーは全員解雇されたか異動されたと思われる Microsoft のチャットボット「Tay」については全てを忘れてほしい。Tay は、実際には Microsoft の自然言語処理アルゴリズムの試験的試みであり、このチャットボットは試験に合格しなかっただけなのだ。

さらに、Tay は Microsoft の人工知能の腕前を証明するものとして意図されてはいなかった。むしろ、Microsoft の壮大な人工知能計画への最小限の足がかりという、単なる消費者向けの試みだったに過ぎない。Microsoft が人工知能で計画していることをご存知だろうか? Office 365の高度な E5プランを使用する企業向けに無償で提供されているアドオン、Microsoft Office MyAnalytics ダッシュボードを置いて他には考えられない。少し紛らわしいのだが、MyAnalytics はエンタープライズユーザ向けにいまだに存在している Delve Analytics プラットフォームから派生してできたものだが、個人ユーザの1週間にわたる時間と生産性を追跡してくれる。

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ではその仕組みを紹介しよう。Microsoft の MyAnalytics は、ユーザの Outlook やスケジュールを絶えず分析している。ユーザがいつ誰とどの会議に出席するのか、メールの返信にどれくらいの時間を費やすのかなどを把握し、また、プロジェクトで重要な人物を選択したり、彼らとのやり取りを彼らが Outlook ユーザかどうかにかかわらず追跡したりしてくれる。例えば、マーケティングチームの Bob との会議に毎週 3~4回出席しているとしよう。MyAnalytics は、ユーザの時間の使い方に関していくつか判断することができる。例えばユーザが通常、会議の最後の15分をメール処理に費やしていることを発見したり、ユーザが Bob と同じマーケティングチームにいるのなら彼と時間を折半して会議のいくつかを辞退する方が合理的だということなどを教えてくれたりする。

これは、ロボット掃除機や、私が個人的に気に入っている最も強力なチャットボット Ozlo(今いる町で飲食店を見つけてくれる)などに組み込まれているのとは異なるタイプの人工知能だ。Apple の Siri、Amazon の Alexa、Google の新しい Allo メッセージングアプリの Assistant とは全く違うものであり、人間のフリをしているものではない。とは言っても MyAnalytics が機械学習を使用しているのは事実で、ユーザの行動や時間の使い方を理解し、Food For Thought というダッシュボードインターフェイスセクションを通じてユーザによりスマートな仕事の仕方を推奨してくれる。

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これこそが Microsoft(および同社 CEO の Satya Nadella 氏)が描く未来だと思う。ユーザにより良い経路を見つけてくれるヒューマノイド Cortana ではなく、現実的、実用的、技術的で骨の折れる作業をしてくれる奥深く埋め込まれた人工知能なのだ。この人工知能と対話をすることもなくユーザは恩恵を受けることができる。

この仕組みに関する最も興味深い例のひとつに、メールに関連するものが挙げられる。MyAnalytics はユーザの e メール、返信にかかる時間、そしてやり取りしている人々の応答時間(彼らが Microsoft サービスを利用していなくとも)全てをスキャンし、毎週メールの処理に費やす時間の目標値を設定してメールのやり取りをより頻繁に(または少なく)することを提案してくれる。この種の人工知能は Microsoft 製品に根付いているので機械学習はバックグラウンドで行われ、ダッシュボードインターフェイスやコードベースの全体に広がっていく。つまり、機械学習がより良い働き方を見つけてくれればユーザは仕事への取り組み方を変える必要があるということだ。

この他にも Microsoft 製品の中に機械学習が織り込まれている例が多数ある。今秋発売される Microsoft Word の新バージョンでは、Editor がユーザのテキストを常にスキャンし、より少ない単語数と受動態をそこまで使わない文章の書き方を提案するという。PowerPoint では、ユーザの画像をスキャンし、画像の色を調整するだけでなく、スライド全体を際立たせるグラフィックデザインを使用する。また、顔を検知し、顔が画像の中央にくるようにトリミングしてくれる。Microsoft Sway では、「コーヒーの最高の淹れ方」というようなシンプルなフレーズを入力すると、そのフレーズに基づいた画像と見出し付きのパンフレットを作成してくれる。これらはどれも決して難しい技術ではないが、非常に便利で大量の時間を節約してくれる。つまりこれは、大衆のための人工知能 である。

さて、MyAnalytics ダッシュボードに話を戻すと、将来的な機能強化の可能性が大いにあるため、私は現在のところ Google Docs の代わりに Word を使用している。Microsoft は将来的な計画についてはコメントしていないが、Microsoft Edge でユーザの閲覧傾向をモニターし、ユーザが必要な情報を提供するサイトをより早くより高い性能で提案してくれるようになるだろう。ユーザがビジネス文書を作成する頻度やそれらの文書をメールで送信した時に送信先の人々が実際に読んでいるのかどうかについて「学習」したり、また、毎週の Skype 会議ではビデオ会議よりも多くの参加者を集める傾向にあることや出席者が会議中にはメールをチェックしないことなどをダッシュボードが把握したりなど、ユーザが日々うまく仕事できるよう先回りして手助けしてくれるだろう。

これは最終的には大きな成功を収めるだろう。Alexa の人工知能は素晴らしいが、日々の仕事にいつも役立っているわけではない。Amazon で何かを注文したり、天気予報をチェックしたりするには便利だ。Microsoft は職場の生産性とビジネス市場というより大きな将来を見据えている。

Microsoft 製品の人工知能が引き続き進化して他の製品に広がり、Word や Skype、Sway などのビジネスアプリで私たちの仕事の仕方が改善していくのか目を離さないでほしい。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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Microsoft、Bingの検索キーワードから膵癌の見込みがある患者を初期に探知する研究結果を発表

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<Pick Up> Microsoft study uses Bing search queries to identify potential cancer patients LinkedInの買収が世間をまだまだ賑わせていますが、Microsoftがその検索エンジン Bingの検索クエリを面白い形で活用しようとしているようです。 6月頭にThe Journal of Oncolog…

Bing

<Pick Up> Microsoft study uses Bing search queries to identify potential cancer patients

LinkedInの買収が世間をまだまだ賑わせていますが、Microsoftがその検索エンジン Bingの検索クエリを面白い形で活用しようとしているようです。

6月頭にThe Journal of Oncologyで発表されたその研究によると、検索エンジンのクエリを解析することで、膵癌の可能性がある患者を初期に特定することができるかを調べたとのこと。具体的には、既に膵癌の宣告を受けている患者を対象に、彼らの検索履歴を遡り、症状などから早期発見が可能だったかを調べました。

検索クエリには明かなパターンが確認され、現段階の探知成功率は15%ほど。今後、研究を継続することでこれを高めていけるのではないかとのことです。

via. TheNextWeb

 

 

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