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Microsoft、85インチ「Surface Hub 2S」発表:会議室の新しいカタチ(2/2)

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(前回からのつづき)Surface HubのWindowsエクスペリエンスとは別に、Windows 10 Team 2020更新プログラムがある。これにより、Azure Active Directory(Azure AD)を使用している組織は、Surface HubおよびSurface Hub 2Sデバイスを管理しやすくなる(Microsoftによると、Windows 10 Team 2020更新…

前回からのつづき)Surface HubのWindowsエクスペリエンスとは別に、Windows 10 Team 2020更新プログラムがある。これにより、Azure Active Directory(Azure AD)を使用している組織は、Surface HubおよびSurface Hub 2Sデバイスを管理しやすくなる(Microsoftによると、Windows 10 Team 2020更新プログラムのベースとなっているのは2020年にリリースされた最初のWindows 10になるそうだ)。

主要なものとしては、クラウドデバイスアカウントの認証方法が「最新の」ものになったこと、新しいMicrosoft Edgeのサポート、およびMicrosoft Teamsとの間でコーディネートされた会議や会議への「近接ベースの参加」がある。

この近接ベースの参加を使用すると、ユーザーは自分のPC、スマートフォン、またはタブレットからSurface Hub会議に参加できる。参加する前に、ルームオーディオデバイスがメニューに表示される。ユーザーがその中から使用するオーディオを選択すると、ユーザー個人のPCとモバイルデバイスはハウリングを避けるために自動的にミュートされる。

コーディネートされた会議ツールを使用すると、ユーザーはルーム内ののSurface HubデバイスとMicrosoft Teams Roomsデバイスの両方を同時に操作できる。一方のデバイスでオーディオとビデオを管理すると、もう一方のデバイスは自動的にミュートされる。ルームの前方ディスプレイには、7行7列のグリッドビューで出席者が表示されるオプションがある。Surface Hubでは、ユーザーはそれぞれのいる場所に関係なく、同じキャンバスに書き込むことができる。

Microsoftによると、Windows 10 Team 2020更新プログラムは来月、すべてのSurface Hubユーザーに公開される予定だ。

MicrosoftがSurface Hub 2Sのプロセッサーとグラフィックカードをアップグレードさせた「Surface Hub 2X」のリリース中止を発表した後だけに、Surface Hubソフトウェアのアップグレードは注目だ。

当初、同社はSurface NeoなどのWindows 10Xデバイスに搭載されているWindows Core OSプラットフォームを実行するには、Hub 2X(カートリッジの形で提供される)が必要になると述べていたが、2月初旬に別の戦略へ切り替えた

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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Microsoft、85インチ「Surface Hub 2S」発表:大画面でオフィスのソーシャルディスタンスを実現(1/2)

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昨年4月に発売された「Surface Hub 2S」に続き、Microsoftは2021年1月からより大型の21,999ドルの85インチモデルを出荷する計画であることを発表した。同社が本日開催したIgnite 2020イベントで明らかになったもので、Microsoftは、Windows 10 Pro、Windows 10 Enterprise、ファームウェアアップデート(Windows 10 Te…

Image Credit: Microsoft

昨年4月に発売された「Surface Hub 2S」に続き、Microsoftは2021年1月からより大型の21,999ドルの85インチモデルを出荷する計画であることを発表した。同社が本日開催したIgnite 2020イベントで明らかになったもので、Microsoftは、Windows 10 Pro、Windows 10 Enterprise、ファームウェアアップデート(Windows 10 Team 2020 Update)を、すべてのSurface Hub顧客に無料で提供するとしている。

パンデミックによって世界中でオフィス閉鎖が続く中、CEOの3分の2以上(68%)がフロアスペースの縮小を計画しているのに、なぜエンタープライズ向けのデジタルホワイトボードに注目するのだろうか(KPMGによると)。MicrosoftはSurface Hub製品だからこそ、ソーシャル・ディスタンスを必要とする空間計画を考慮し、オフィスへ戻る「移行を容易にする」ことができるとしている。

MicrosoftのコーポレートバイスプレジデントのRobin Seiler氏はブログ記事で「Hubが提供するより大きな画面の利点の1つは、人々が一緒に仕事をしながら6フィート離れて滞在するためのソーシャル・ディスタンスを保つことができる点にあります」と伝えている。

この点を強調するためか、MicrosoftはSurface Hub 2Sの85インチモデル(米国では本日から予約販売開始)を、シンプルにSurface Hub 2Sの拡大版であると説明している。ベゼルが45%小さくなり、ディスプレイが20%薄くなり、本体が30%軽くなっている。Microsoftと長年の協力関係にあるSteelcaseは、Surface Hub 2Sの85インチモデルのために、フローティングウォールマウント、フロアサポートウォールマウント、モバイルカートなど、一連のマウントソリューションを共同でデザインした。

一方、オリジナルのSurface Hub 2Sがなくなるわけではない。実際、Microsoft Teamsの統合、ワンタッチ会議参加、Microsoft Whiteboardのサポートなどの機能を備えたSurface Hub 2Sは、今年後半に中国で発売される予定だ。

既存のSurfaceデバイスでは、Windows 10 ProとWindows 10 Enterpriseのフルインストールが可能になった。Surface HubシリーズのWindowsは、タスクバーやスタートメニュー、Windowsアプリなどのおなじみの機能や要素を備えて自由な体験を実現する。Windows Helloログインも可能になったが、これは指紋リーダーを搭載したSurface Hub 2のみが対象となる。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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Microsoft「Teams」新機能発表:リモートワークの鍵「バーチャル通勤とメンタルヘルス」(1/3)

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Microsoftは本日、多くのTeamsにおける新機能を発表した。とりわけバーチャル通勤、瞑想休憩、仕事習慣など、メンタルヘルスに焦点を当てた機能が特徴的だ。その他の新機能としては、Together Mode、Dynamic View、Breakout Rooms、リキャップ、プレゼンテーション、通話、新デバイスなどが追加されている。 Microsoftは5月に開催された開発者向けカンファレンス…

Microsoftは本日、多くのTeamsにおける新機能を発表した。とりわけバーチャル通勤、瞑想休憩、仕事習慣など、メンタルヘルスに焦点を当てた機能が特徴的だ。その他の新機能としては、Together Mode、Dynamic View、Breakout Rooms、リキャップ、プレゼンテーション、通話、新デバイスなどが追加されている。

Microsoftは5月に開催された開発者向けカンファレンス「Build 2020」で、開発者にTeamsアプリを構築するための新たなツールを提供開始した。7月に開催された「Inspire 2020パートナーカンファレンス」では、企業のハイブリッドリモートワークアプローチへの移行支援を倍増させたことを明かしている。そして今週開催された「Ignite 2020 IT Prosカンファレンス」ではメンタルヘルスについて言及した。

2018年以降、Microsoft Teamsはロックダウンがリモートワークを加速させることになるずっと前から、同社ビジネスアプリとしては史上最速の成長を遂げてきた。4月にはTeamsのデイリーアクティブユーザー数が7500万人を突破し、5月にはMicrosoftのJeff Teper氏がVentureBeatにTeamsは 「Windowsよりもさらに大きくなるだろう」と語っている。

パンデミックの影響で目覚ましい成長を遂げる一方、Microsoftは、WFH(Word From Home)やリモートワーク環境で同社のプラットフォームを利用している企業がメンタルヘルスツールを提供する責任があることを認めている。

バーチャル通勤、瞑想休憩、仕事の習慣化

交通渋滞や通勤という無駄な習慣から逃れることができる人はいない。しかし、Microsoft Researchの研究によると「この時間帯によくやる1日の予定や振り返りは生産性を12~15%向上させることができる」という結果が出ているそうだ。そこで2021年の前半には、Microsoft Teamsで1日の始まりと終わりに「仮想的な」通勤を設定できるようになった。

「私たちが発見したのは通勤の経験がーーもちろんこれは長すぎないのがよいに決まってるのですがーー頭をスッキリさせるのに役立つ役割を果たす、ということでした。1日のうちに何に向かっているのかを考え、1日のうちに何が出てくるのかをスッキリさせることを考えてみてください。このバーチャル通勤の体験は、ちょっと立ち止まって一日の始まりと終わりの時間に自分の考えを整理し、仕事の前処理と後処理をして、本当に処理しているかどうかを確認することを可能にします。調査の結果、それが非常に役立つことが判明したのです」(Microsoft 365コーポレートバイスプレジデントのJared Spataro氏、プレスブリーフィングにて)。

また、MicrosoftはHeadspaceと提携し、マインドフルネス体験と科学的根拠に基づいた瞑想を Teamsに導入する。Microsoftはこれらを使って、従業員が大きなプレゼンテーションの前に集中したり、長時間の仕事の後のストレスを解消したりできるようにすることを想定している。

「バーチャル通勤の一部として瞑想をスケジュールすることもできますし、一日中マインドフルネスの休憩として瞑想を予約することもできます。これは本当に強力なものになると思います。Headspaceアプリを使った、たった4回のセッションの後、ある医療従事者のグループでは燃え尽き症候群が14%減少したと報告しています。また、より幅広い層を対象とした別の研究では ヘッドスペースを30日間使用した結果、ストレスが32%減少したという結果が出ました。このように本当に大きな違いをもたらすことができることを明確に示しています」(前出のSpataro氏)。

(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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TikTokとマイクロソフトの買収交渉が再開、タイムリミットは9月15日

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中国企業の Bytedance(字節跳動)と Microsoft は、トランプ米大統領が7月31日に人気の動画共有アプリ「Tiktok」を禁止すると発言したことを受けて、TikTok のアメリカ事業の買収交渉を再開した。 重要視すべき理由:TikTok 運営の Bytedance(字節跳動)へのプレッシャーは、アメリカのみの話でなく世界各国で起こり始めている。先月にはインドでアプリの利用が禁止され…

Photo credit: Alexey Malkin / 123RF

中国企業の Bytedance(字節跳動)と Microsoft は、トランプ米大統領が7月31日に人気の動画共有アプリ「Tiktok」を禁止すると発言したことを受けて、TikTok のアメリカ事業の買収交渉を再開した。

重要視すべき理由:TikTok 運営の Bytedance(字節跳動)へのプレッシャーは、アメリカのみの話でなく世界各国で起こり始めている。先月にはインドでアプリの利用が禁止され、日本においても一定の制限の必要性について議論が進められている

  • 現在のアメリカの法律では、無料で提供されるアプリの利用禁止は法的・技術的のどちらの側面においても不透明な点が多い。
  • Bytedance の買収申し出は、Tiktok がアメリカでの事業継続を図る手段を模索するものである。

詳細情報:Microsoft は2日、7月31日に報じられたトランプ大統領の発言を受けて、中断していた Bytadance との買収交渉を再開すると発表した。交渉期限は9月15日としている。

  • トランプ大統領は、大統領令を用いて TikTok のアメリカにおける利用制限をかける可能性を示唆していた。また、一部ではアプリストアへ TikTok アプリ掲出を許している Apple や Google を罰する、あるいは、Huawei(華為)のように国家安全保障にリスクを与える外国企業リストに Tiktok を加える、との憶測さえあった
  • Microsoft は、CEO  の Satya Nadella 氏がトランプ大統領と対談したのを受け、買収に向けた協議を再開すると発表した。
  • ロイターによれば、Bytedance は既に1,000憶ドル以上の企業価値を誇り、ニューヨークなどでの上場を検討していたが、7月31日にアメリカでの上場計画を撤回したという。また、ロイターによれば、Bytedance は本拠地に近い香港や上海に上場する可能性が高いとされる。
  • しかし、トランプ大統領の動向に伴い、香港や上海での上場へと切り替えたとされている。
  • 忠実な Tiktokのユーザからは、トランプ大統領の決定に対するオンライン批判が相次いでいる。アメリカ市民自由連盟はツイートの中で、禁止措置の可能性について「表現の自由を脅かすもので、技術的にも不可能である」と主張した。
  • TikTok は トランスペアレンシーセンターを7月29日に立ち上げ、専門家が Tiktok のモデレーションポリシーとアルゴリズムをリアルタイムで調査できるようにするとを発表するなど、ユーザと政府にその運営がアメリカの法律範囲内に収まっているとアピールしてきた。

背景:TikTok はアメリカで絶大な人気を持つ。月間アクティブユーザは推定7,000万人を誇り、2020年にはアメリカ市場のみで約5億米ドルを稼ぐ可能性がある。

  • アメリカ当局は、中国政府がアメリカ人のユーザデータにアクセスすることを懸念している。Bytedance による2017年の Musical.ly 買収に関し、対米外国投資委員会(CFIUS)が調査を開始したと、昨年11月にロイターが報じた
  • TikTok のアメリカにおける運営の問題は数か月前から指摘されていた。6月にはBlack Lives Matter のハッシュタグを検閲したとして非難を受け、7月にはアメリカの連邦機関が、13歳未満のユーザからのデータ収集など2019年2月に規制当局との間で交わした合意を Tiktok が遵守しているかどうかについて調査を開始した。
  • Bytedance の世界的な地位は不安定になっている。インドでは TikTok の全面禁止が決まり、同社は60億ドル程度の出費が余儀なくされるとみられる
  • トランプ政権は、TikTok がいつでも中国共産党の要請に応じてアメリカ人のユーザデータにアクセスできるのではないかとの懸念から、今年初めに Tiktok を禁止する可能性について主張し始めた
  • TikTok は2019年の声明でトランプ大統領の主張を否定しており、「我々のデータには、中国の法律は適用押されない。中国政府からのコンテンツ削除要請は一度もなく、仮に求められても拒否する意向だ」と述べている。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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SlackがMicrosoftのTeamsを「ライバル」と認識、欧州委員会へ提訴

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SlackはヨーロッパのMicrosoftが、違法な形で同社のコミュニケーションツールTeamsをMicrosoft Officeにバンドルしているとし、欧州委員会に提訴したことが明らかとなった。MicrosoftはSlackのようなコミュニケーションツールTeamsをエンタープライズ向けに2016年より提供開始している。 Slack、そしてTeamsの両者はCOVID-19以降、リモートワークの…

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サンフランシスコ・Salesforce ParkのSlack本社/Image Image Credit:Khari Johnson / VentureBeat

SlackはヨーロッパのMicrosoftが、違法な形で同社のコミュニケーションツールTeamsをMicrosoft Officeにバンドルしているとし、欧州委員会に提訴したことが明らかとなった。MicrosoftはSlackのようなコミュニケーションツールTeamsをエンタープライズ向けに2016年より提供開始している。

Slack、そしてTeamsの両者はCOVID-19以降、リモートワークの急増による恩恵を共に受けていると言えるだろう。Slackは欧州委員会に対し以下のような意見書を提出している。

「MicrosoftがTeamsとOfficeをバンドルし違法に扱うことで、特定市場における優位性を保とうとしているのは明らかで、すみやかな改善を求めます」

TeamsとSlackの関係

SlackのCEO、ステュワート・バターフィールド氏は以前から、MicrosoftがTeamsとオフィスプロダクトをバンドルさせているため、SlackよりDAUが優れていると主張していた。Microsoftによれば、TeamsのDAUは同プロダクト内におけるチャットやビデオ通話の開始などのアクションを意味するとしている。

TeamsはスカイプのようなVoIP通話を内蔵しているため、Slackのように必ずしも企業が常に利用しているというわけではない。バターフィールド氏はTeamsはZoomのような使われ方が一般的であるという見解を示していた。

「MicrosoftはTeamsがSlackの競合である、と言われることそれ自体から大きな恩恵を受けています」

興味深いのは、バターフィールド氏がTeamsに対して直接的な競合ではないという見解を持つのにもかかわらずMicrosoftを提訴した点だ。Slackのコミュニケーションおよびポリシー担当バイスプレジデントであるJonathan Prince氏はプレスリリースにて以下のように述べている。

「私たちのプロダクトが持つ利点は顧客に対し充分伝えられると考えていますが、顧客を違法的に奪い取る行為は見過ごせません」

今のところSlackは欧州委員会に対し申し立てを提出しているのみだ。そのため、欧州委員会が実際に調査を始めるのかが焦点となる。MicrosoftのTeams担当者はVentureBeatに対し、以下のような見解を示している。

「私たちのTeamsは、ビデオ通話とコラボレーション機能を上手に組み合わせたプロダクトです。COVID-19以降、Teamsはあらゆる企業で導入が進みましたが、Slackはビデオ会議の機能が欠落しているため、苦しい状況にあると思います。我々としては、顧客に対し幅広い選択肢の中から製品提供を実施しています」

実際Slackには、ビデオ会議用の機能が備わっているがコア機能としての役割とは言えないだろう。Slackでは、1対1の通話機能を無料版でも提供しており、サブスクリプションで課金をしていれば15人までの参加が可能となる。一方MicrosoftのTeamsでは、最大で250人が無料で参加することができる。また、有料プランでは最大で1万人が参加可能なため、イベントやウェビナーでの利用が目立ち始めている状況だ。Microsoftの広報担当はSlackが欧州委員会に提訴したことに対し以下のように述べている。

「欧州委員会より問い合わせがあれば、私たちは必要な情報を提供する予定です」

※本稿は提携するVentureBeat記事の抄訳です

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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16歳の少年とMicrosoftの挑戦、Mixer閉鎖は失敗だったのか?

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ピックアップ:The Next Step for Mixer ニュースサマリ:Microsoftは22日、ライブストリーミングプラットフォーム「Mixer」を2020年7月22日に閉鎖すると発表した。またMixerのコミュニティと技術はFacebook Gamingに統合される。Mixerで配信契約を結ぶパートナーはFacebookのパートナー契約に移行できる。しかし契約するかは任意である。 話題…

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Image Credit:Mixer

ピックアップ:The Next Step for Mixer

ニュースサマリ:Microsoftは22日、ライブストリーミングプラットフォーム「Mixer」を2020年7月22日に閉鎖すると発表した。またMixerのコミュニティと技術はFacebook Gamingに統合される。Mixerで配信契約を結ぶパートナーはFacebookのパートナー契約に移行できる。しかし契約するかは任意である。

話題のポイント:16歳だったMatt Salsamendi氏が立ち上げたBeamというストリーミングプラットフォームが、Microsoftに売却されてMixerという名前に変わったとき、彼は18歳でした。そして今年7月に完全閉鎖されるとき、彼はまだ22歳です。

Microsoftの看板を背負ってAmazon傘下の巨大ライブストリーミングプラットフォームTwitchへ挑戦を託され、4年の月日を大きな意思決定の連続で過ごしたのちに閉鎖となり、Facebookにコミュニティと技術を移行することになったMixerは失敗だったのでしょうか。

Windows PhoneやInternet Explorerと並びMicrosoftの代表的な失敗と批判され、パートナーからも不満が飛び交う今回の閉鎖発表。それもそのはずで、TwitchのNo.1、2ストリーマーのNinja、Shroudに契約金を支払って独占配信契約を結ぶ強行策に出たのにも関わらず、1分当たりの視聴者数はTwitchのわずか2.5%しか獲得できずMicrosoftに多大な負債を生んでしまったのです。

確かにMixerだけに注目すると失敗です。Twitchを脅かすどころか市場で最も伸びませんでした。しかし、Microsoftの視点からするとゲーム市場とクラウド市場を占拠するための攻めの一手として大成功を招いたと言えるのではないでしょうか。

今後のゲーム市場はクラウドゲームを背景に「ゲームを見る」と「ゲームをする」の壁が低くなり続けます。Google Stadia、Geforce NOW、Amazon と市場が激化していく中ではクラウドゲームの技術基盤だけでなく、YoutubeやTwitchなどのコミュニティ接点を持てているかが重要な要素です。

そして今、コミュニティ形成の競争はゲーム専用から広義なものへと変化しつつあります。YouTubeは動画のストック型から、また、Twitchはストリーミング型から、それぞれのアプローチで拡張を模索中です。実際にTwitchではゲーム以外のジャンルのストリーミングも盛んになってきており、政治解釈の意見交換の場やアーティストの発信の場としても機能し始めています。

こうした市場変化に対応するべく、Microsoftはゲーム事業のクラウドゲームサービス「Project xCloud」のタッチポイントとしてMixerコミュニティに期待していました。

しかしトップストリーマーの配信が成長ドライブではないことが判明したことで、Microsoftはゲームという角度からではTwitchのコミュニティには追いつけないと判断したのです。

一方、これまでのノウハウを活かし、既存の巨大コミュニティにバックエンド技術を導入する形で配信機会を維持する戦略に舵を切った、と考えればどうでしょうか。つまり、MicrosoftがMixer閉鎖と引き換えに欲しかったものはFacebook、Instagramのコミュニティだったということです。

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Shroud のTwitterを引用

他方、Facebook GamingはUXに課題を抱えていました。そのUXの悪さからFacebook Gaming Creator Programに移動して90日間の滞在を選択したMixerパートナーに2,500ドルを支払うとしてるにも関わらず、ほとんどMixerのパートナーがFacebookを選ばない可能性が高いことがThe Vergeの取材で明らかになっています。

この問題を解決してFacebookが得意とするコミュニティ開発に専念するためにも、Mixerが持つ1秒未満のレイテンシストリーミングプロトコルFTL(Faster Than Light)や課金システム、分割画面機能など他社にはない技術的な強みを取り入れたかったはずです。

つまり、Microsoftはコミュニティを、Facebookはツールを補うことを目的としたポジティブな統合だと捉えられることができるでしょう。これまでコミュニティ開発で成功事例がないMicrosoftにとっては最良戦略に思えます。競合がGoogle Stadia × Youtube、Amazon × Twitchという陣形を取る中、Microsoft × Facebookという布陣で対抗できるようになりました。

これだけでもMixerは失敗ではないと断定するのに十分ですが、Microsoftに更なる営利をもたらす可能性があります。それはFacebookがAzureの顧客になるかもしれないということです。

Facebookとの現段階での取引では含まれていないことを明言していますが、Microsoftは2019年5月にSonyのPlayStationと独自のビデオおよびコンテンツストリーミングサービスにMicrosoftのAzureとAIを使用することでパートナーシップを結んでいる例があります。Xbox vs PlayStationというハードウェアで競争する相手をクラウド事業の顧客としたMicrosoftが、直接の競争相手に当たらないFacebookを今後巻き込んだとしても不思議ではありません。

これまで大手クラウドサービスとは距離を置いて動いてきたFacebookが何らかのサービスにAzureを選ぶ布石になるとすれば、MixerはMicrosftにとって大成功だったと断言できるでしょう。

これはMatt Salsamendi氏が16歳から思い描いてきた自社の成功とは違うのかもしれません。しかし、彼の活動はライブストリーミングが歩んでいくこれからの歴史を促進する一つのピースとして貢献し続けるはずです。その結果がどうであれ、不確実性の中で社会にベストを尽くした誇るべき功績だと思います。

今回の発表を受けてライブストリーミング市場はどのような局面を迎えるのか、ライブストリーミングの動きも注目ですが、重役から解かれるMatt Salsamendi氏が今後何を仕掛けるのかにも注目が集まりそうです。

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MSがビットコインベースのデジタルID「ION」公表、感染追跡などへ活用期待

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ピックアップ:Microsoft Releases Bitcoin-Based ID Tool as COVID-19 ‘Passports’ Draw Criticism ニュースサマリー:6月10日、Microsoftが手がけるビットコインブロックチェーンベースの分散型アイデンティティシステム「ION(アイデンティティ・オーバーレイ・ネットワーク)」がベータ版で公開された。 現時点のユースケー…

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Image Credit : Pixabay

ピックアップ:Microsoft Releases Bitcoin-Based ID Tool as COVID-19 ‘Passports’ Draw Criticism

ニュースサマリー:6月10日、Microsoftが手がけるビットコインブロックチェーンベースの分散型アイデンティティシステム「ION(アイデンティティ・オーバーレイ・ネットワーク)」がベータ版で公開された。

現時点のユースケースとしては、特に新型コロナウイルス対策としてのオンライン健康報告や感染追跡など、医療分野における個人情報の保護が挙げられている。一方で他にも、より汎用的なプライバシー保護ツールとして活用されていく見込みだ。

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Image Credit : Micrsoft 

話題のポイント:ION上では、メールアドレス、ログイン情報といった「デジタルID」情報をビットコインブロックチェーン上で管理することが可能です。多くの個人情報が載せられることになる想定ですが、プライバシーは暗号技術によって保証されているといいます。

なお厳密には、IONはビットコインの2ndレイヤー技術であるSidetreeプロトコルをベースとしています。秒間数万回のトランザクションを捌くことが可能なため、世界規模の分散型IDシステムの維持に十分な性能を持ち合わせているそうです。

ION上のアイデンティティの有用性は、イメージとしては”より安全で汎用的なFacebookログイン”と考えると良いかもしれません。安全性に関しては上述の通りで、長期的には、医療だけでなく金融や一般的なウェブアプリケーションのログインに対しても利用される可能性があります。

Microsoftは、いわゆるGAFAMなどと呼ばれる巨大IT企業の中でも、特にブロックチェーン技術に関心の高い企業です。それも、本プロジェクトからも分かるように、プライベートではなくパブリックブロックチェーンの用途発見・開発に対し非常に前向きな姿勢を見せています。

同社は分散型アイデンティティ財団(DIF : Decentralized Identity Foundation )と提携し、IONを構築しています。同財団は、分散型のアイデンティティネットワークの推進及び標準規格の設定などを目的に立ち上げられた組織で、IBMやConsenSys、Accenture、Mastercardなど、多くのテック企業やブロックチェーン企業、金融機関が参加する世界的なコンソーシアムともいえます。

 

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前月比70%の急成長、Skypeは今後どうなる?

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Microsoftは2011年にSkypeを買収して以降、ほとんどその利用者数を公開していない。スカイプのMAUは2015年8月以来更新されておらず、3億人のまま何年も放置されている。しかし、COVID-19によりSkypeは再び注目を集めだすこととなった。 同社が法人向けに運営する「Microsoft Teams」は同社過去最高の成長率を記録しており、Skypeも同様文脈で成長戦略を進めているこ…

Microsoftは2011年にSkypeを買収して以降、ほとんどその利用者数を公開していない。スカイプのMAUは2015年8月以来更新されておらず、3億人のまま何年も放置されている。しかし、COVID-19によりSkypeは再び注目を集めだすこととなった。

同社が法人向けに運営する「Microsoft Teams」は同社過去最高の成長率を記録しており、Skypeも同様文脈で成長戦略を進めていることが明らかとなってきた。同社運営のYammerへの投資計画が明らかになるにつれ、同社が抱えるMicrosoft Teams・Skype両者への投資戦略も徐々にクリアとなりつつある。

3月に発表された消費者向けMicrosoft 365ニュースでは、SkypeのDAUは前月比70%増で4000万人を突破し、通話時間が22%増となったことを明らかにしている。また、Teamsが消費者向けプランに対応することも発表し「それまでの間」Skypeを個人的生活の中で利用して欲しいといった旨の声明を出している。つまり、Skype for BusinessがMicrosoft Teamsに代替されたように、コンシューマー向けのSkypeもMicrosoft Teamsへ移り変わっていくことを示唆していると取れる。

Facebookとの比較

「我々はSkypeへの投資を続けていく予定です」とMicrosoft 365のJeff Teper氏は語る。

「Skypeへの新機能導入、Teamsとの相互運用性を強化していきます。確かにTeamsがコンシューマー向けに対応するのは事実ですが、Skypeもまた、それ自体がユーザーの皆さんに愛されているプロダクトです」。

アプリのMAUが30億人に達するFacebookは、インスタグラム、メッセンジャー、WhatsAppとそれぞれの機能を統合し続けている。Microsoftは、同様の戦略をSkype並びにTeamsに取ると予想されている。

また、Googleも同社のコミュニケーションツール(Google Meet, Google Chat, Google Duo, Google Messages, アンドロイドの通話アプリなど)を1つのチーム下で再編成した。Googleのプラットフォーム・エコシステム担当SVPを務めるHiroshi Lockheimer氏は「目的が違う限り、複数のコミュニケーションツールがあることが必ずしも悪いとは言えないでしょう」と語っている。

なぜまだ、Yammerは存在している?

マイクロソフトは、組織内向けのプライベートなコミュニケーションツール「Yammer」の運営にも積極的に乗り出している。2019年3月には、YammerをTeamsに統合し両サービスへ新機能実装を続けてきた。Skypeは、おそらくYammerと同じ道筋を辿ることが予想できる。Teper氏は以下のように述べる。

「Teamsなどに見られるグループチャットツールは、ワークグループ(企業など)にとって大きく価値提供を出来ることが分かってきました。Yammerは、SNSに近く、よりオープンかつ堅苦しくないコミュニケーションを取る場所として優れています。だからこそ、私たちはTeamsとYammerを統合する決断をしています」。

エンタープライズ企業はTeamsを利用していなくともYammerを活用できる仕組みを取る。つまり、仮に消費者向けSkypeがTeamsと統合されたとしても、少なくともTeamsを利用しなければSkypeを利用できないといったことにはならないだろう。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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リモートワークの味方:Microsoftの「VROOM」は職場に自分のアバターを登場させる

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Microsoft Researchは5月5日、職場に自分と同じ大きさのアバターを登場させることができる技術、Virtual Robot Overlay for Online Meetings(VROOM)を発表した。これはテレプレゼンスロボットにARとVRを組み合わせたものだ。VROOMシステムについては最近の論文で詳しく説明されている。オフィスにいる人もリモートで働いている人も、まるで同じ空間…

Microsoft Researchは5月5日、職場に自分と同じ大きさのアバターを登場させることができる技術、Virtual Robot Overlay for Online Meetings(VROOM)を発表した。これはテレプレゼンスロボットにARとVRを組み合わせたものだ。VROOMシステムについては最近の論文で詳しく説明されている。オフィスにいる人もリモートで働いている人も、まるで同じ空間にいるように感じることができる。

リモートワーカーはWindows Mixed Realityヘッドセットを着用して自身の姿勢や頭の動きを追跡する。そしてテレプレゼンスロボットを介して動き回り、360°を見渡すことができる。職場にいる人はHoloLens ARヘッドセットを装着する。Unityベースのアプリでアバターがリモートワーカーの動きに応じてアニメ化される。

腕と手の動きはコントローラーに記録され、双方に表示される。このシステムは、話している時の口の動きやまばたきだけでなく、無駄な動きも追加することによってアバターをよりリアルにしている。

アバターの顔は、VROOMがリモートワーカーの顔を2D画像から3D画像に変換して作り出している。VROOMは一人称視点も提供するので、リモートワーカー側も自身の手の動きを見ることができる。リモートワーカーがロボットに移動指示を出すと、アバターは歩いているかのように動き出す。

論文の著者はBrennan Jones氏(サイモン・フレイザー大学博士号取得候補者兼Microsoft Researchのインターン)、Yaying Zhang氏(同研究所エンジニア)、Sean Rintel氏(同研究所ソーシャルコミュニケーション技術シニアリサーチャー)、Priscilla Wong氏(同研究員)だ。彼らは論文でこう述べている。

標準的なテレプレゼンスロボットとVROOMを比較するために画面付きのテレプレゼンスロボットを使用していましたが(これについては将来的に論文で報告する予定)、ローカルユーザの全員がヘッドセットを着けている場合、画面は不要です。したがって今後のイテレーションでは、リモートワーカーの頭の高さまで伸ばしたポールに360°カメラを搭載したロボットを使うことになると思います。

VROOMの技術は、同じ目線で同じ物を見たり一緒に作業したりすること、例えばホワイトボードを使った話し合いや設計に関わるような作業に最も適していると論文では期待している。テレプレゼンスロボットの使用例としては他に美術館での応用や、学術会議でのリモート発表などが挙げられる。

VROOMは今のところ1対1の対話しか検証されていない。今後、複数人への応用や、複合現実オフィスをシェアすることや、より安価なロボットでの実現が期待される。

VROOMは先行研究論文の続編として、ACM CHI Conference on Human Factors in Computing System(人と情報システムの相互作用に関する国際会議)の承認を受けている。2018年に発表された同会議の論文では複合現実下で複数のアバターを会議に参加させ対話を行う「Mini-Me」が紹介されている。

この他にも、4月にはZoomでの会議にVRで参加できるアプリ「Spaces」が発表され、HTCはVRで会議や共同作業を行えるアプリ「Vive Sync」をローンチした。

※本稿は提携するVentureBeat記事の抄訳になります

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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Microsoftが「バグの順位付けAI」開発、数カ月内にオープンソースとして公開へ

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Microsoftは、同社に対し顧客から報告されるソフトウェアバグを、セキュリティー・非セキュリティーの括りにて99%の確率で正確に区別し、クリティカルで重要度の高いセキュリティーバグについては平均して97%の成功確率で順位付け可能なシステムを開発した。同システムは数カ月の内に、GitHub上にてオープンソース化されるという。 システムは、AzureDevOpsならびにGitHubレポジトリに保存…

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Image Credit: Khari Johnson / VentureBeat

Microsoftは、同社に対し顧客から報告されるソフトウェアバグを、セキュリティー・非セキュリティーの括りにて99%の確率で正確に区別し、クリティカルで重要度の高いセキュリティーバグについては平均して97%の成功確率で順位付け可能なシステムを開発した。同システムは数カ月の内に、GitHub上にてオープンソース化されるという。

システムは、AzureDevOpsならびにGitHubレポジトリに保存される同社4万7000人のデベロッパー1300万件の作業物・バグデータセットを活用し開発された。Coralogixによれば、開発者は平均して1000行のコード辺り70個のバグを生み出すとしており、バグの修正には1行のコードを書くより30倍の労力を要するとしている。

同社によれば、モデル構築に際しセキュリティーの専門家が承認したトレーニングデータを使用し、統計的サンプリングに基づいてデータのレビューを実施したという。その後、データは「特徴量ベクトル」にエンコードされ、2段階のプロセスを経てシステムの設計が取り組まれる。その後、システムに対しデータがセキュリティーに対しクリティカルかどうかの判断を下すことが出来るよう学習させる。続けて、セキュリティーバグの場合には重要度のラベリングを可能とする学習が施された。

Microsoftが今回開発したモデルでは、バグ予想のために2つの技術を活用している。1つ目がTF-IDF(term frequency-inverse document frequency algorithm)だ。データ内における単語に対し重要度を振りわけ、全体の中でどれだけ関連性があるかを見極めるアプローチとなる。2つ目がロジスティック回帰モデルで、クラスやイベントが発生する確率をロジスティックス関数を基に算出する手法だ。

ソフトウェアにおけるバグを取り除くために、機械学習を使用しているのは同社だけではない。AmazonのCideGuruでは、社内開発のコードレビューやアプリに対して部分的学習を施し、漏洩や無駄なCPUサイクルの過多を発見するために利用されている。Facebookでは、エンジニアの手に届く前にバグ修正を生成するSapFixや、コードの動作と機能をマッピングし、潜在的なバグを探し出すZoncolanと呼ばれるツールが利用されている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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