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Image credit: Microsoft Research
ジェネレーティブ AI のニュースや発表の急速なペースは、2023年も残りわずかとなっても衰えていない。
X への投稿によれば、Microsoft Research は12日、PCやモバイル・デバイスで実行できるほど小さい text-to-text AI プログラムである「Phi-2」と呼ばれる小規模言語モデル(SML)のリリースを発表した。
同時に27億のパラメータ(人工ニューロン間の接続)を持つ Phi-2 は 、70億のパラメータを持つ Meta の「Llama 2-7B」や、同じく70億のパラメータを持つ「Mistral-7B」など、他のはるかに大きなモデルに匹敵する性能を誇っている。
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Image credit:Microsoft Research
また、Microsoft の研究者は、Phi-2 のリリースに関するブログ記事で、5億個以上のパラメータを持つにもかかわらず、Google の新モデル「Gemini Nano 2」を上回り、Llama 2 よりも「毒性」や応答の偏りが少ないと指摘している。
Microsoftはまた、現在多くの批判を浴びている Google の「Gemini」の演出されたデモ動画について触れずにはいられなかった。この動画では、Google が近々発表する最大かつ最も強力な新しい AI モデル「Gemini Ultra」が、かなり複雑な物理学の問題を解き、質問者の間違いを訂正することさえできることを披露していた。 Gemini Ultra の数分の一のサイズであるにもかかわらず、Phi-2 も問題に正しく答え、同じプロンプトを使って生徒を訂正することができる主張した。
![](https://i0.wp.com/thebridge.jp/wp-content/uploads/2023/12/phi-2-promotion_screenshot.png?resize=620%2C390&ssl=1)
Image credit: Microsoft Research
Phi-2は、Microsoft Research License に基づき、商業利用ではなく「研究目的のみ」にライセンスされている。そのため、Phi-2 を使って製品を作ろうとしている企業は、運が悪かったと言わざるを得ない。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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