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自動運転車用ソフトウェアを開発するAImotive、シリーズCラウンドで3,800万米ドルを調達

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ヨーロッパの AImotive が自律走行車用ソフトウェアの開発で3回目のラウンドにて3,800万米ドルを調達した。 ハンガリー・ブタペストを拠点とする AImotive は、自動運転車のカメラやセンサーからデータを収集し、人工知能の運転システムが歩行者や障害物を回避できるようそれらを認識するソフトウェアを開発している。同社は、来週(1月第2週)ラスベガスで開催される大規模なテクノロジー展示会「C…

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AImotive のソフトウェアでは安全に運転できる領域がグリーンで表示される。他の車両はオレンジ、歩行者はレッドで表示される
Image Credit: Dean Takahashi

ヨーロッパの AImotive が自律走行車用ソフトウェアの開発で3回目のラウンドにて3,800万米ドルを調達した。

ハンガリー・ブタペストを拠点とする AImotive は、自動運転車のカメラやセンサーからデータを収集し、人工知能の運転システムが歩行者や障害物を回避できるようそれらを認識するソフトウェアを開発している。同社は、来週(1月第2週)ラスベガスで開催される大規模なテクノロジー展示会「CES2018」を前にこのニュースを発表した。

今回の新規ラウンドで投資をしたのは B Capital GroupPrime Ventures。調達資金は、世界でのスケールに向けた動きやシミュレーション技術を駆使した自律走行ソフトウェア制作の加速に活用される。

他にも Cisco Investments、Samsung Catalyst Fund、Robert Bosch Venture Capital、Inventure、Draper Associates、Day One Capital が投資に参加した。

AImotive は今回のラウンドで獲得した資金を同社独自の自律走行技術の開発に引き続き利用する予定。これは主に、価格が手ごろで容易に入手可能なカメラセンサーや AI 視覚処理を活用するものだ。同社によると、視界不良の環境下でさらなる安全性を確保するために非視覚ベースのセンサーを組み合わせることもできる。また、このソフトウェアはわずかな費用をかけるだけで世界中の多様な場所で走行する様々な自律走行車に取り入れることができるという。

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左から:GamesBeat Summit 2017にて, インタビュアーの Dean Takahashi、AImotive の Laszlo Kishonti 氏、Slightly Mad Studios の Rod Chong 氏
Image Credit: Michael O’Donnell/VentureBeat

複数の地域の公道で自律走行車を運転できる許可を取得したのち、同社は2017年の夏にハンガリー、フランス、カリフォルニアで実験を開始した。今年は日本や中国のほか、アメリカの他の州で自律走行車運転の拠点を拡充する計画がある。

B Capital Group のパートナーである Gavin Teo 氏は声明の中でこう述べた。

自動車業界は自律走行への動きに急速に向かっており、知覚や統制の問題を解決する AImotive による視覚ファーストの戦略は、業界標準といえるライダーベースのアプローチよりもはるかにスケールが可能です。自動運転車業界での永続的なブランド構築で Laszlo 氏と AImotive のチームを支援できるのを嬉しく思います。

社内の開発処理とツールの設計に際し、同社が触発を受けたのは航空業界だという。

AImotive 設立者兼 CEO の Laszlo Kishonti 氏は声明で次のように述べた。

空で到達できたのと同じレベルの安全性を道路上でも実現したいと思っています。1マイルあたりでみると、道路上での交通と比べて1万倍も安全な航空業界の安全性はシミュレーションにかかっています。当社では、安全な自律走行ソフトウェアシステムを開発するのにこの手法を応用しています。すでに時間と費用面で驚異的な効果を実現しており、公道での試験に新たな機能をすぐにでも取り入れることができます。

Kishonti 氏は、私たちが開催した GamesBeat Summit 2017のイベントの場で、現実世界の状況下にて歩行者を見分けられるソフトウェア開発に向けビデオゲーム「Project Cars」などシミュレーションの活用について語っていた。

同社は PSA グループやボルボといった既存の自動車メーカーとも広く協業している。Kishonti 氏は2015年に AImotive を設立した。目標は、自動運転の概念に人間味を与えることで自動車業界に革命を起こすことである。最初の起業は2003年で、K&H Fund Management にて30億米ドル規模のヘッジファンド運営にも関わっている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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欧州でもトラック業界のディスラプトが始まるか? トラックドライバー向けアプリを開発する「TruckIn」

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長距離トラックのドライバーと貨物運送の依頼主をマッチングする、ニューヨークに拠点を置くスタートアップ Transfix は、つい先日シリーズAラウンドで1200万ドルを調達した。米国のトラック市場は7000億ドル規模であると言われ、これまでTransfix以外にもCargoMaticやTrucker Pathといったスタートアップが資金調達を行っている。ローカルな運送にフォーカスしているCargo…

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長距離トラックのドライバーと貨物運送の依頼主をマッチングする、ニューヨークに拠点を置くスタートアップ Transfix は、つい先日シリーズAラウンドで1200万ドルを調達した。米国のトラック市場は7000億ドル規模であると言われ、これまでTransfix以外にもCargoMaticやTrucker Pathといったスタートアップが資金調達を行っている。ローカルな運送にフォーカスしているCargoMaticは1060万ドル、長距離運送にフォーカスするTrucker Pathは2150万ドルをこれまで調達している。

関連記事:アメリカでトラック運送業界のディスラプトを狙うスタートアップ2社

資金を引き付け、スタートアップによるトラック市場のディスラプトが期待されるアメリカだが、一方欧州はどうだろうか?

「欧州と米国のトラック業界には大きな違いが存在します」と、ハンガリーでトラックドライバーの採用事業に長年携わったあと、TruckInというスタートアップを立ち上げたBela Dobos氏はいう。

その違いの一つがトラックドライバーの雇用形態であると彼は言う。米国は個人事業主としてのドライバーが多いのに対して、欧州全体で300万人いるというトラックドライバーの85パーセントは、会社員であるとのこと。そのため、個人のドライバーと運送依頼主のマッチングがより難しくなると指摘する。「ドライバーが自分でトラックを持って運送業を始めるために必要なコストが大きいため、個人事業主として独立しにくい状況にあります」という。

また、欧州の長距離トラック輸送は国を超えて行われるため、トラック業者、貨物運送会社などの利害関係者も一つの国の中では収まらない。それがまた、米国と比べるとドライバーと貨物のマッチングを難しくしているという。

それでも、貨物スペースが余っているトラックが走行していることによって、ドライバーやトラックのリソースに「無駄」が発生しているという状況は、米国と変わらない。テクノロジーの力によって、より効率的に貨物とドライバー・トラックのマッチングを促進できる可能性は存在する。

TruckInは、ベルリンの3ヶ月間のアクセラレータプログラム「Startupbootcamp スマートトランスポテーション・エネルギー」を卒業したばかりだが、プログラム中にトラックドライバーの課題をヒアリングしたことを通じて、まずドライバーのコミュニティを築くことが重要な最初のステップになると判断した。

彼らはまずドライバー向けにモバイルアプリをローンチし、ドライバーのコミュニティ構築に注力する。アプリ上では、トラックドライバーが必要とする、駐車、給油、休憩地点などが検索、計画でき、また仕事の検索も可能だ。現在はベータ版としてローンチしているが、近日中の公式ローンチのあと、1年後には20万人ユーザーを目指す。その後は、運送業者などより多くの関係者を巻き込んで、ドライバーと貨物輸送のマーケットプレイスを築くことを目指す。

「欧州の長距離トラックドライバーの多くは、ポーランド、ハンガリー、チェコ、ルーマニアなど東欧出身者です。彼らは、4、5週間の長距離輸送に出たあと、自宅に戻って1週間ほど休みを取るというサイクルで仕事をします。ですが、ドライバーがより柔軟に仕事ができるようなれば、家族と過ごす時間を増やすことなども可能になるでしょう。」

欧州ではこの業界の競争がまだ始まったばかりだ。今後の動向に注目したい。

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