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オープンウェブこそ未来、ブロックチェーンゲーム開発のFarawayが2100万ドル調達(2)

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ミニロワイヤル (前回からのつづき)Farawayが提供する「Mini Royale: Nations」は、すでに多くのプレイヤーに支持されており、仮想経済のアップデートも予定されている。Farawayはトルコの開発者、Cem Demir氏からこのゲームを買収した。Cem Demir氏はウェブゲームを作成していたのだが、まだ収益化を考えていなかったのだ。この開発者は現在、Faraway Labsを…

ミニロワイヤル

Above: Dennis Zdonov is cofounder of Faraway.
Image Credit: Faraway

(前回からのつづき)Farawayが提供する「Mini Royale: Nations」は、すでに多くのプレイヤーに支持されており、仮想経済のアップデートも予定されている。Farawayはトルコの開発者、Cem Demir氏からこのゲームを買収した。Cem Demir氏はウェブゲームを作成していたのだが、まだ収益化を考えていなかったのだ。この開発者は現在、Faraway Labsを運営している。

Paley氏は「改善されたコアなゲーム性を重ね、経済圏のための多くのシステムを導入しました。ゲームプレイの様子を見ているのですが、やはり私たちの基礎はこの複雑な経済圏にあるのだと感じています」と語っている。

Solanaブロックチェーンで発売された最初のライブマルチプレイヤーゲーム「Mini Royale: Nations」は、ブラウザベースのファーストパーソンシューターゲームで、サードパーティのクライアントやインストールが不要なため、どのようなハードウェアでもすぐにプレイすることができる。

「私たちはあらゆるブロックチェーンゲームにとって、特に短・中期的にはブラウザが最適なプラットフォームであると考えています。私たちのプレーヤーは大手プラットフォームオーナーの間ですでに見られ始めているように、プラットフォームオーナーが突然、ゲームを禁止することを心配する必要はありません」(Paley氏)。

非中央集権的なゲームはブロックチェーン技術の次のフロンティアであると、Solana LabsのCEOであるAnatoly Yakovenko氏はコメントしている。彼はまた、Farawayが構築しているゲームは、Web3を何億人ものユーザーに提供する可能性を秘めているとも語った。

Farawayのモデルの主な利点は、ブラウザベースのゲームに厳しいハードウェア要件がないため、世界中のユーザーが参加しやすいことにある。さらにこのアクセス性により、既存のWeb3ウォレットとのネイティブな統合が可能になる。

Above: Mini Royale: Nations has 300,000 monthly active players.
Image Credit: Faraway

Paley氏によると、Farawayのファーストパーソン・シューター・タイトルは、様々なジャンルの伝統的なゲームの重要なデザイン要素である社会的、協力的なゲームプレイを多用していることから、正しくプレイヤーに受け入れられているということだった。

一方の「Mini Royale: Nations」では、これらの基本的なデザイン原則を進化する仮想世界やオープンエコノミーと融合させ、あらゆる層や社会経済的地位の人々が利用できるものでなければならないというFarawayの基本原則に則っていると強調する。現在、同社はマイアミと複数の国に40名の社員を擁している。同社は現在、すべての部門で事業を拡大している。

オープンウェブ

Above: The login screen for Mini Royale: Nations.
Image Credit: Faraway

Valveのデジタル配信サービス「Steam」がブロックチェーンゲームを禁止したことは(おそらくワシントン州ではギャンブルゲームとみなされる恐れがあるため)記憶に新しいが、Paley氏はゲーマーにリーチするにはオープンウェブが最適だと考えている。Epic GamesのEpic Games Storeは、このようなゲームをホストするとしているが、Paley氏は、彼らがいつでも考えを変えることができることを案じている。

「私たちは、少なくとも短中期的には、ブラウザがあらゆるブロックチェーンゲームにとって最適な場所であるという信念を持っています。それは、これらのプラットフォームのいずれのコントロールも及ばないものだからです。私たちはSteamが『NFTゲームはもういらない』と言ったことを目の当たりにしたわけです。最高峰のコンピュータと最高峰のグラフィックカードを持っているかどうかにかかわらず、文字通り世界中の誰もがすべてにアクセスできるようになってしまうのです。

ブロックチェーンゲームへのアクセスにおいて、新興市場がいかに重要であるかを目にしてきた私たちにとって、これは非常に重要なことでした。私たちは、極めてソーシャルなゲームを作ることが目標であると確信しています。文字通り、ブラウザほどソーシャルなプラットフォームはありません。私があなたにリンクを送れば、シューティングゲームをインストールするよりも数秒で一緒にプレイすることができるわけですから」(Paley氏)。

将来的にはキャラクターやスキン、武器などの形でNFTをゲームに導入していく予定だ。NFTはブロックチェーンのデジタル台帳のセキュリティと透明性を利用してユニークなデジタルアイテムを認証するもので、プレイヤーはこれらのアセットを売買することができる。またロードマップには、経済をさらに活性化させるトークンの導入も含まれている。

ブロックチェーンゲームへの批判や規制当局への恐れ(Valveのケースのように)が多く見られるが、Paley氏は「人々は初期のフリープレイ市場がどのようなものだったかを忘れていますね。物事はどこかで始めなければならないのです」と語っていた。

Paley氏はNFTのビジネスモデルはFree-to-Playより多くのプレイヤーをマネタイズする点で優れていると考えている。というのもクジラや、Free-to-Playゲームであれば「購入する2%のプレイヤー」に焦点を当てるより、多くのユーザーを巻き込めるからに他ならない。

メリットのひとつは、初期のファンたちがブロックチェーンゲームを支持していることだとPaley氏は述べている。つまり、Farawayはその3,000万ドルをユーザー獲得につぎ込む必要がないのだ。いずれトークンがそれをもたらしてくれることになる。

ブロックチェーンゲームは、多くのコンピューティングパワーとエネルギーを使うという批判も受けている。しかし、独自のブロックチェーンプロトコルを持つSolanaでNFTを生成するには、1オンスの水を沸騰させるよりも少ないエネルギーで済むとされている。Paley氏は「他のチェーンはこうした環境問題を解決しています。長期的にはより持続可能なものになるでしょう」とも語っていた。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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ブラウザベースのブロックチェーンゲーム開発、Farawayが2100万ドル調達(1)

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Farawayはプレイヤー主導の経済圏を持つブロックチェーンゲームを実現するために、2100万ドルを調達した。6月にスタートした会社にしては悪くない。 マイアミを拠点とするFarawayは、ブロックチェーン技術でプレイヤー主導の分散型ゲーム経済を実現する新しいゲームスタジオだ。ブラウザベースのフラッグシップタイトル「Mini Royale」を発売する予定になっており、このマルチプレイヤーゲームは、…

Faraway has raised $21 million.
Image Credit: Faraway

Farawayはプレイヤー主導の経済圏を持つブロックチェーンゲームを実現するために、2100万ドルを調達した。6月にスタートした会社にしては悪くない。

マイアミを拠点とするFarawayは、ブロックチェーン技術でプレイヤー主導の分散型ゲーム経済を実現する新しいゲームスタジオだ。ブラウザベースのフラッグシップタイトル「Mini Royale」を発売する予定になっており、このマルチプレイヤーゲームは、すでに約30万人の月間アクティブユーザーと2万5千人のデイリーアクティブユーザーを抱えている。そしてまもなく、Solanaのブロックチェーン上で利用できるようになる。

FarawayのCEOであるAlex Paley氏は、GamesBeatのインタビューに対し「私たちはブロックチェーン技術を活用したプレイヤー主導の経済圏を持つハイパーソーシャルゲームを作っています。まさに大詰めです」とコメントしてくれた。

マイアミを拠点とする同社は、これまでに3,000万ドルを調達している。Lightspeed Venture PartnersとFTXがこのラウンドをリードした。その他にもa16z、Sequoia Capital、Pantera Capital、Jump Capital、Solanaが参加した。

Lightspeed Venture PartnersのパートナーであるAmy Wu氏(11月9日~10日に開催されるオンラインイベント「GamesBeat Summit Next」では、いくつかの講演に参加している)は次のようにコメントした。

「Lightspeedでは次の1億人のユーザーをweb3にもたらすため、業界で最も有望なチームを探しています。そしてそれはゲームである可能性が高く、まだまだブロックチェーンゲーミングの時代の創世記であり、Farawayのようなチームがゲーミングを次の波に乗せるシーンを目の当たりにすることでしょう」。

NFTのブーム

NFTは盛況だ。Google Trendsを見ると2月にNFTが盛り上がり始め、デジタルアートやNBA Top Shotなどの関連するNFTの売上が軌道に乗ってから急上昇したことがわかる。Dapper Labsでは、これらのNFTの販売・再販で7億8,000万円を達成した。3月にはBeepleというアーティストのNFTデジタルコラージュが、クリスティーズで6,930万ドルで落札された。なんとも間抜けな話だが、NFTの人気は美術品をコピーして自分のNFTとして販売するという数多くの詐欺行為によって深刻な欠点も露呈させている。NFTの売上高は第1四半期に12億ドル、第2四半期に13億ドル、第3四半期にはAxie Infinityなどのゲームが流行したことで107億ドルという驚異的な数字を叩き出している。

原点

Above: Alex Paley is CEO of Faraway.
Image Credit: Faraway

Farawayの市場戦略と暗号ゲームへのソーシャルなアプローチは、共同設立者のAlex Paley氏とDennis Zdonov氏、最高技術責任者のDuc Nguyen氏によって作られた。6月に設立されたばかりの新会社だが、Paley氏とZdonov氏は10年来のパートナーでもある。

「WWE Champions」や「The Walking Dead: Road to Survival」「Looney Tunes: World of Mayhem」などのメジャーゲームを手がけたことで、二人はその社会的な仕組みについてしっかりとした基礎と理解を得て、ブラウザベースのアプローチで暗号ゲームの分野に進出するための道筋をつけたようだ。Zdonov氏とPaley氏は2017年にゲームスタジオをGlu Mobileに売却し、最近ではScopelyにおいて要職に就いていた。

しかし彼らは、ブロックチェーンゲームというまだまだこれからの市場を狙うには、新しいスタジオを立ち上げたほうが簡単だと考えたのだ。

「現在のブロックチェーンゲームの状況を考えると、それは間違いなくシングルプレイヤーの体験に近いものです。フリー・トゥ・プレイで見られるような、本当にめちゃくちゃ複雑な経済圏を導入したいと思う人はいないと考えています。こういった経験を新しい業界にもたらすことができるという点が魅力的なのです」(Paley氏)。

かくして投資家は喜んでこの会社に資金を提供した、というわけだ。FTXのCEOであるSam Bankman Fried氏は次のようにコメントしている。

「AlexとDennisが設計したゲームと経済圏は、Web3ゲームの新たなトレンドにおいて最初のものとなるだろう。Mini RoyaleはFTXPay、NFT、ウォレットとの初のエンドツーエンドのゲーム統合となる」。

(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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