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アイルランド発、お腹のガス溜まりの原因となる食べ物を突き止める消化トラッカー「Aire」

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体に合わない食べ物を口にすることでお腹にひどい膨張感がもたらされる消化器症状は、約8人に1人の割合で見られると言っていいだろう。アイルランドのスタートアップ FoodMarble は、食がもたらす悩みの原因を正確に割り出すトラッキングデバイスとアプリを開発した。 Aire は FoodMarble のウェブサイトから現在99米ドル(現時点)でプレオーダーが可能だ。出荷は2017年半ばになる。センサ…

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FoodMarble のブレサライザー「Aire」は、お腹の不快感を引き起こす食べ物を突き止める
Image Credit: FoodMarble

体に合わない食べ物を口にすることでお腹にひどい膨張感がもたらされる消化器症状は、約8人に1人の割合で見られると言っていいだろう。アイルランドのスタートアップ FoodMarble は、食がもたらす悩みの原因を正確に割り出すトラッキングデバイスとアプリを開発した。

Aire は FoodMarble のウェブサイトから現在99米ドル(現時点)でプレオーダーが可能だ。出荷は2017年半ばになる。センサーとスマートフォンを接続して健康状態を測定し分析してくれるデバイスは他にも多数ある。

FoodMarble の Aire は、数秒間息を吹き込むブレサライザー(呼気分析装置)のようなデバイスだ。呼気中の、食べ物が発酵することで発生するガスや、大腸できちんと消化されていない食べ物のガスをとらえ、1から100のスコアでその時点における消化面の快適性を評価してくれる。

VentureBeat とのインタビューで、ダブリンに拠点を置くFoodMarble の CEO、Aonghus Shortt 氏は、約15分おきにテストを実施することで最も不快感を感じる時間をトラッキングすることができ、さらに排せつを通して何が不快感の原因となっているかを割り出すことができると語る。

人によっては、過敏性腸症候群のように、日常生活に支障をきたす症状が見られる場合もあります。体が受け付けない食べ物があるのに、それがどの食べ物なのかを把握できていない場合があります。私たちの目的はそれを割り出せるようにすることです。(Shortt 氏)

Above: Founders of FoodMarble, maker of the digestive tracker Aire. Image Credit: FoodMarble
消化トラッカーAireのメーカー,FoodMarble の設立者ら
Image Credit: FoodMarble

大量に豆を食べた後にガス溜まりを感じたとしたら、なぜお腹が張っているのか当然ながら簡単にわかる。しかし、胃腸科専門医で FoodMarble の共同設立者でもある James Brief 氏は、一般的にはそう簡単にはいかないと言う。食物過敏症には通常、グルコース、フラクトース、ラクトース、ソルビトールが関わってくる。患者に不快感をもたらしている食べ物を割り出すためには何度も診察を重ねなければならず、時には何かを食べた数日後に診察を行わなくてはならない場合もあると Brief 氏は言う。消化性に関わる問題は、血液検査や大腸内視鏡検査といった通常の検査では発見できない。診断するにはむしろ、栄養士と一緒に細かく食べ物を調査する必要がある。

一般的に食べ物は、胃から小腸へと流れ体内に吸収される。大腸へと進んだ食べ物はバクテリアによって発酵が始まりガスが発生し、その結果ガス溜まり、お腹の張り、痛み、下痢などがもたらされると Brief 氏は言う。ガス粒子の一部は肺へと流れ込み、これらの粒子の存在を消化トラッカー Aire が検知するというわけだ。

Aire は FoodMarble.com から、予定小売価格より50米ドル安い99米ドルでプレオーダーできる。

Above: FoodMarble’s Aire detects food gas in your lungs. Image Credit: FoodMarble
FoodMarble の Aire は食べたものから肺に流れ込んだガスを検出する
Image Credit: FoodMarble

Aire デバイスに息を吹き込むと、食べたものと体との相性が良いか悪いかがわかる。筆者の呼気を調べたところベーススコアは36だったが、今後はこの値を基準とすることができる。スコアが100近い場合は何かしら問題がある。他にもストレスを示すさまざまな兆候や睡眠の質を検知できるが、将来的にはこれらを結果と関連づけることもできるようになる。

Aire デバイスには、ラクトースなどの特定固形食を含む、問題を引き起こす可能性のある食物(呼称:FODMAP)のサンプルもついてくるので、15分おきに Aire でテストし、どのように消化器官を進んでいくかをトラッキングすることもできる。テスト終了後、そのサンプルに対して体が反応を起こしたかどうかがわかるのだ。

COO の Lisa Ruttledge 氏によると、同社は小麦、果物、乳製品、その他多様な食物を含め、典型的な誘因要素を数多く検査できるという。同氏は、ある人が反応をもたらす食べ物を口にし、その約80分後に非常に高レベルのガスが引き起こされた一例を紹介してくれた。しかし反応は各人で異なる。

Brief 氏によると、このテストと同等の結果を得るには、1回500米ドル程度の診察を受けて検査を実施し、それを分析してもらう必要があるという。しかも通常、完全な分析には複数回の検査を時間をかけて行う必要がある。

このデバイスを実現できたのは、非常に優れたセンサーが登場したおかげでした。(Shortt 氏)

Shortt 氏が同社に勤め始めてから数年になる。当初 Shortt 氏は中国のハードウェアアクセラレータで開発に取り組んでいたが、このことがどういったデバイスを構築する必要があるかを考え出す際に役立ったという。デバイスには、複数のガスセンサーと、温度と湿度を検知するセンサーがついている。これらのセンサーは、病院で使われるレベルのガスクロマトグラフィー機器で採用されているセンサーとは異なる。

Breathometer Mint が同様のセンシング機能を採用しているが、同デバイスは慢性的な口臭といった歯科疾患の診断に用いられる。同社は近い将来、資金調達を行う予定である。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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