
Image credit: IoTBASE
企業の IoT 導入を支援する IoTBASE は16日、現場の手書きドキュメントをノーコードでアプリ化する作業管理アプリ作成ツール「Reco(レコ)」を正式ローンチした。
IoTBASE はかねてから、センサーデバイスのメーカーを問わず、複数メーカー横断で多様なデバイスを一元管理できるクラウドサービス「Canvas」を提供しているが、そのユーザ企業などから記録や集計作業、業務負荷の軽減などを念頭に、作業管理アプリを簡単にするための相談が寄せられていた。このツールはそれを具体化したものだ。
Reco は、コーディングなどが不要であるため。メンテナンスなどの現場で簡単に作成ができる作業管理アプリ作成ツールだ。Web ブラウザで作成ができ、機能の追加や変更なども現場で対応することができる。
現場での情報管理から紙記録を無くすことで情報紛失リスクを軽減し、過去データの閲覧などもできるため情報のアクセスポータビリティが高まる。IoTBASE では、このツールの導入をより多くの現場に検討してもらう観点からフリーミアムモデルを導入、 Product Led Growth(PLG)戦略で成長を目指す構えだ。

Image credit: IoTBASE
作業管理アプリのノーコード作成ツールは他にも存在するが、IoTBASE では Canvas と Reco の両ツールをあわせて使った場合のユーザ体験の向上を強みに、ユーザ開拓を図りたい考えだ。
IoTBASE は2015年2月、医療介護系人材会社出身の澤和寛昌氏により創業。当初は IoT 関連のコンサルティングや受託開発に注力していたが、2019年4月に IoT プラットフォーム、2020年4月に Canvas をローンチした。
2020年7月にシードラウンドで、インキュベイトファンドと G-STARTUP ファンドから(金額非開示)、2021年6月にプレシリーズ A ラウンドで、インキュベイトファンド、グロービス、あおぞら企業投資から約8,000万円を調達した。これまでに Comrades Incubate やゼロワンブースターも出資している。
IoT の一元化・効率化管理の SaaS 分野では、アメリカの Samsara が2015年に創業、2021年に時価総額110億米ドルでニューヨーク証券取引所に上場を果たしている。同社の ARR(年間継続課金売上)は、設立から6年で4億米ドルを突破している。
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