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寺久保氏のLeapfrog Venturesアフリカ投資第2弾、ケニアのソーシャルコマース/販売管理SaaS「BiasharaBot」に5万米ドルをシード出資

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サブサハラアフリカ市場へのシード投資を開始した Leapfrog Ventures の話題を取り上げて(日本語/英語)から早くも3ヶ月、同社の出資案件のニュース第2弾がケニア・ナイロビから届いた。Leapfrog Ventures は、ケニアに拠点を置き、ソーシャルコマースをベースに、販売者から消費者に商品を届ける販売管理 SaaS「BiasharaBot」を開発する Biashara Viral…

スタートアップアクセラレータ「Pangea」のデモデイでピッチする、Biashara Viral Gains の共同創業者 Moses Korir 氏
Image credit: Biashara Viral Gains

サブサハラアフリカ市場へのシード投資を開始した Leapfrog Ventures の話題を取り上げて(日本語英語)から早くも3ヶ月、同社の出資案件のニュース第2弾がケニア・ナイロビから届いた。Leapfrog Ventures は、ケニアに拠点を置き、ソーシャルコマースをベースに、販売者から消費者に商品を届ける販売管理 SaaS「BiasharaBot」を開発する Biashara Viral Gains に5万米ドルを出資したと発表した。

同社は今年4月、ノルウェーを拠点としケニア、ナイジェリア、エジプトなどで活動するスタートアップアクセラレータ「Pangea」のデモデイで上位3社の座に輝き、同アクセラレータから5万米ドルの出資を受けている。Biashara にとって、Leapfrog Ventures からの出資は Pangea からのものに次いでのものだ。

Biashara とは、アラビア語の「売買」を表す単語に由来し、ケニアで使われるスワヒリ語では「ビジネス」を意味する。アフリカでは、物流システムや顧客管理の杜撰さから、誤った商品が届いたり、偽物商品が流通していたりするなど、E コマース全般への信頼性が決して高くない。この問題を解決するため、BiasharaBot は Facebook 上での著名人の推薦や友人紹介を通じた購買誘導を支援するメッセンジャーボットと、販売者向けに在庫管理、オーダー受注、配送管理、決済ができる販売管理 SaaS を提供する。

BiasharaBot
Image credit: Biashara Viral Gains

購買誘導と販売管理はもともと異なるプロセスだが、BiasharaBot ではチャットボットが受注することで顧客のエンゲージメントを高め、両プロセスをつないで一連のフローをシームレスに完了させることに成功している。また、ケニアのモバイル決済システム「M-Pesa」やオンデマンド配達サービス「Sendy」と連携していて、販売者は BiasharaBot 上でワンクリックするだけでドライバーが商品をピックアップしに店舗に到着、そのまま購入者に商品を届けることができる。

Biashara では今回の調達を受けて、3ヶ月後を目処に Shopify、WooCommerce、Magento といった E コマースプラットフォーム向けのプラグインを開発しリリース予定。課金対象の販売者ユーザを1,000店舗まで増やしたいとしている。ケニアでのサービス拡大とともに、将来はサブサハラアフリカ市場の中で特に人口の多いナイジェリアや南アフリカへ展開したいと意欲的だ。

Leapfrog Ventures 代表の寺久保拓摩氏によれば、今回の Biashara とのディールは、THE BRIDGE に掲載した EXUUS の記事(日本語英語)がきっかけになったとのことだ。この記事を読んだ Biashara の経営陣から寺久保氏に出資の打診が寄せられ、2週間あまりの期間で出資が決まったらしい。近日また、Leapfrog Ventures 出資の第3弾となる記事を届けられるのを楽しみにしたい。

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寺久保拓摩氏率いるLeapfrog Ventures、第1号案件としてアフリカの非銀行層向け与信インフラを提供するEXUUSに5万米ドルをシード出資

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2ヶ月ほど前、サムライインキュベート出身の寺久保拓摩氏が、東アフリカのシードスタートアップへの出資を目的として Leapfrog Ventures を設立したことをお伝えした。その Leapfrog Ventures から、出資第1号案件のニュースが届いたのでお伝えしたい。 Leapfrog Ventures は9日、ルワンダなどを中心に非銀行層向け与信インフラを提供する EXUUS に5万米ドル…

「SAVE」を使う女性
Image credit: Exuus

2ヶ月ほど前、サムライインキュベート出身の寺久保拓摩氏が、東アフリカのシードスタートアップへの出資を目的として Leapfrog Ventures を設立したことをお伝えした。その Leapfrog Ventures から、出資第1号案件のニュースが届いたのでお伝えしたい。

Leapfrog Ventures は9日、ルワンダなどを中心に非銀行層向け与信インフラを提供する EXUUS に5万米ドルを出資したことを明らかにした。今回のシードラウンドにおいて、Leapfrog Ventures は単独の出資者。

従来からあるルワンダの共済組合の風景。机の上には入出金を記録する台帳がある。SAVE は、これらをモバイルを使ってデジタル化する。
Image credit EXUUS

国立ルワンダ大学出身の Shema Steve 氏が2014年に設立した EXUUS は、銀行口座を持たない農村部のコミュニティ向けに、共済のウォレットサービスとレンディング与信「SAVE」を提供。今回の調達を受けて、EXUUS は SAVE を現在サービス展開中のルワンダに加え、周辺国のケニア、ウガンダ、ザンビアに拡大する予定だ。

EXUUS 創業者 兼 CEO Shema Steve 氏

ルワンダが位置する東アフリカには、コミュニティ毎に日本の無尽や講のコンセプトに似た共済組合(Saving Group)が形成されているが、SAVE はここにデジタル技術を適用し、メンバーがモバイルで出資できたり、信用スコアリングによりレンディングを受けたりできる環境を提供する。

EXUUS の調査によれば、ルワンダ国内だけでも36,571の共済組合が存在するそうだ。ルワンダと同様に、銀行口座を持たない低所得者層の多い、サブサハラのアフリカ諸国が EXUUS のターゲット市場となる。

SAVE を使うことで、共済組合はメンバーの信用スコアを客観的に管理することでトラブルなく資金の貸借ができるほか、このスコアを金融機関と共有することで、必要に応じて外部からの資金調達にも活用できる。地域活動を支援する NGO(非政府組織)は、SAVE のデータを活用することで、どの地域でどのような援助が必要かを客観的に観察することも可能だ。

銀行にとっては SAVE と協業で、コストのかかる支店を開設したり ATM を設置したりしなくても(人口密度が低い地域においては、コストパフォーマンスがよくない)、SAVE を通じて非銀行層にアクセスすることができ、顧客開拓や需要開拓につなげることができる。

Leapfrog Ventures では、EXUUS 以外にも有望なアフリカスタートアップへの出資に動いているようだ。第2号案件以降についても、随時詳報をお伝えしたい。

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アフリカに魅せられた寺久保拓摩氏、ルワンダで5億円規模のファンドを設立——ネクスト・ビリオン市場で、最大80社程度にシード投資を展開へ

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東南アジアのスタートアップシーンにおいてシンガポールがハブとしての座を射止めたように、ルワンダがサブサハラアフリカにおけるハブになろうとしていることは、先ごろ訪問した Transform Africa Summit(TAS)の記事にも記した。そして、この地に根を下ろし、本格的にスタートアップを育て始めようとする若き日本人投資家が現れた。元サムライインキュベートの寺久保拓摩氏だ。 寺久保氏はこのほど…

寺久保拓摩氏(左)
Image credit: Leapfrog Ventures

東南アジアのスタートアップシーンにおいてシンガポールがハブとしての座を射止めたように、ルワンダがサブサハラアフリカにおけるハブになろうとしていることは、先ごろ訪問した Transform Africa Summit(TAS)の記事にも記した。そして、この地に根を下ろし、本格的にスタートアップを育て始めようとする若き日本人投資家が現れた。元サムライインキュベートの寺久保拓摩氏だ。

寺久保氏はこのほど、出身のサムライインキュベートと共同出資で Leapfrog Ventures を設立し、ルワンダ、ウガンダ、ケニア、タンザニアなど東アフリカを中心に、シードステージ向け投資を開始することを明らかにした。ファンド規模は5億円で、スタートアップ80社程度に1社あたり最大5万ドルまでの出資を予定している。新会社の名前は、ネクスト・ビリオン市場に見られる「リープフロッグ現象」に由来する。

先ごろ開催された Transform Africa Summit 2018 で、〝アフリカ版マネーの虎〟「Face the Gorillas」のピッチ登壇者に質問する寺久保氏
Image credit: Kozue Ishii

投資先の対象領域は、物流、金融、ヘルスケア、農業、エネルギーなど。寺久保氏は、ルワンダで JICA(国際協力機構)が実施するエコシステム強化プロジェクトの ICT インキュベータを務めているほか、ルワンダの政府諸機関や周辺国の VC/アクセラレータなどとも緊密な関係を築いており、これらのネットワークを活用して現地の有望スタートアップのディールソースを行う。寺久保氏は、ルワンダ・キガリにあるコワーキングスペース「kLab」などを拠点に活動する見込みだ。

Leapfrog Ventures ではスタートアップ投資に加え、若年層が人口の多くを占める社会構成を活かした起業家育成や、ルワンダ政府と Tech SandBox を組成し、規制の対象とならない日本企業向けの PoC 環境を作ることで、日本〜ルワンダ間のオープンイノベーションの創出にも貢献したいとしている。

Leapfrog Ventures のパートナー
Image credit: Leapfrog Ventures
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