BRIDGE

タグ Plex

Google Plex 始動:Google銀行があなたのデータを売り出すとき(2/2)

SHARE:

データを食い尽くすお化け (前回からのつづき)もちろんなにもGoogle Payが必ずしも広告の成長目標を満たす必要がある別部門になるとは言わない。Alphabetの株主がPlexに広告を出せと要求するとは誰も予想していないだろう。しかし、だ。 彼らはじゃあどうやって最終的に無料の銀行口座を収益化するのだとその方法を尋ねることはできる。Googleはいつかは利益を稼ぐ必要があり、そしてその(現時点…

Image Credit : Google

データを食い尽くすお化け

(前回からのつづき)もちろんなにもGoogle Payが必ずしも広告の成長目標を満たす必要がある別部門になるとは言わない。Alphabetの株主がPlexに広告を出せと要求するとは誰も予想していないだろう。しかし、だ。

彼らはじゃあどうやって最終的に無料の銀行口座を収益化するのだとその方法を尋ねることはできる。Googleはいつかは利益を稼ぐ必要があり、そしてその(現時点での)最良の方法はデータを収集し、それに対して広告を販売することなのだ。

Googleがなんとかその約束を反故にしないように頑張っていたとしても、もうひとつ考える必要がある。

Googleはすでにどの企業よりも、あなたについて多くのことを知っているのだ(まあ確かにFacebookとの競争は厳しいものがある)。Googleはその上であなたの銀行残高、収入源、何にお金を使っているのか、すべての取引がいつ行われたのかを正確に知る必要があるのだろうか?

他のすべてのデータに加えて、このすべての金融情報の一元化は、巨大なプライバシーとセキュリティのリスクとなるはずだ。フィッシングやランサムウェア、ありふれた個人情報の窃盗・・、おぞましい。

さらにGoogleは、Google PayやPlexを他のすべてのフィンテックアプリと差別化するために、できる限り多くのデータを収集したいと考えるはずだ。次の一文は、Googleが刷新されたGoogle Payについての説明文になる。

新しいアプリは、あなたと人や企業との関係を中心に設計されています。お金を節約するのに役立ち、あなたの支出についての洞察力を与えてくれます。

その「洞察力」は必然的にPlexにも関連してくるだろう。そして、それは理にかなっている。GoogleのAI技術者が銀行の分野で思いついた内容を聞きたくない人はいないだろう。Googleの最新の知能が資金運用してくれるというのは簡単に売れる話になる。

しかし、結局のところ、AIがGoogleに直接的な巨額の収益をもたらすことはないだろう。AIは、同社がより多くの広告を販売するための技術に過ぎないからだ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

Google Plex 始動:Google銀行があなたのデータを売り出すとき(1/2)

SHARE:

Googleは、Google PayのAndrooid・iOS双方に向けた大規模なアップデートをつい先日発表した。生まれ変わったこのアプリは、Apple PayやSamsung Payだけでなく、PayPal、VenomoやMintを全て一つにまとめた形となった。また、Googleは来年1月を目途に米国の11の銀行・信用組合と提携し、Plexと呼ばれるモバイルファーストな銀行口座サービスを開始する…

Image Credit : Google

Googleは、Google PayのAndrooid・iOS双方に向けた大規模なアップデートをつい先日発表した。生まれ変わったこのアプリは、Apple PayやSamsung Payだけでなく、PayPal、VenomoやMintを全て一つにまとめた形となった。また、Googleは来年1月を目途に米国の11の銀行・信用組合と提携し、Plexと呼ばれるモバイルファーストな銀行口座サービスを開始することを発表している。

Plexの当座預金・普通預金口座には、毎月の維持費や最低残高は設けられない。口座自体は、提携銀行が保有し、ユーザーはGoogle Payを通して管理することが可能となる。

ーーと、ここまではいい話過ぎていつものGoogleじゃないように思えてしまうのは私だけだろうか?

というのもGoogleを振り返ってみれば、最も大きな収益源は広告に変わりはない。その対象が、あなたの資産情報やヘルスケアの情報に代わりつつあるのだとしたら、一度思い留まるべきかもしれない。

破られる約束

広告による収益があるからこそ、GoogleはGmailのようなサービスを無料で提供できている。ただ、これはGoogleが長年あらゆるトラブルに巻き込まれてきた元凶でもある。

Googleは当初からGmailに広告を導入しており、長年にわたって双方の良質な体験を考えたUX作りを心掛けてきた。近年のGoogleを見ると、初期の段階では無料サービスを立ち上げ、後から収益化を目指す流れへと変化しており、ある意味で余裕があるという考え方もできるだろう。ここで触れておきたいのは、確かにGoogleはPlxeを発表した際の声明で「Google Payは第三者へのデータ販売、ターゲティング広告のためにユーザーの取引履歴を共有したりすることはありません」と表明していることだ。

しかし、問題はいつでもGoogleはそのスタンスを変えることができる。また、彼らのビジネスモデルを考えれば、約束を破るインセンティブが充分にあるようにも思える。

Image Credit : Google

Googleのまっとうな倫理観が既に存在しないことは、ほかの部門の動きを見ても明らかだろう。例えば、ちょうど今週あったYouTubeがわかりやすい。彼らは、YouTube Partner Program(YPP)が充分に軌道に乗っていないことを受け、利用規約を更新した

本日より、YPPに参加していないチャンネルの中から限定していくつかの動画に対し広告を掲載することを決定しました。そのため、YPPにまだ参加していないクリエイターの動画に広告が表示されることがあるかもしれません。ただ、YPPに参加していないため、収益の分配権利をクリエイターの方は持つことはできません。もちろん、以前までと同じように要件を満たせばいつでもYPPに参加することが可能です。

つまり、Googleは制限のない全てのクリエイターがYouTubeにアップロードする動画に広告を掲載し、プログラムに参加していなければ収益を分配しないというのだ。なぜか?それは、Googleの主な顧客が広告主だからだ。

今年初めに、Googleの親会社Alphabetが初めて収益報告書の項目にYouTubeの広告収益を記載しだしていたが、もちろん偶然ではないのだろう(次につづく)。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

Googleが銀行サービス「Plex」発表、Google Payの体験も次のステージへ

SHARE:

ピックアップ:Google Pay reimagined: pay, save, manage expenses and more ニュースサマリー:Googleは18日、Google Payを通したデジタルバンクサービスの提供を2021年1月より米国ユーザー向けに開始すると発表した。同サービスは「Plex Account」と呼ばれ、米国における11の銀行やクレジットユニオンがパートナー企業として…

Image Credit : Google

ピックアップ:Google Pay reimagined: pay, save, manage expenses and more

ニュースサマリー:Googleは18日、Google Payを通したデジタルバンクサービスの提供を2021年1月より米国ユーザー向けに開始すると発表した。同サービスは「Plex Account」と呼ばれ、米国における11の銀行やクレジットユニオンがパートナー企業として参加する。なお、現段階ではCitiまたはSFCU(Stanford Federal Credit Union)であればウェイトリスト申請することが可能だ。

話題のポイント:Googleが来年から提供開始するPlex Accountでは、Google Payを通して簡単に銀行口座を開設できるようになります。同社がパートナシップを結ぶ銀行が、銀行業務のバックエンドを支えることになり、フィンテックスタートアップの手法とよく似ています。

またGoogle Pay自体のコンセプトを、よりソーシャル性高い体験へシフトすることも発表しています。これは、例えば今までVenmoやFacebook Payが提供していた個人間送金のマーケットと被っています。また、toBにおけるSNS性にもフォーカスしていくとしており、Google Payを通した支払いにおけるロイヤリティーやクーポンなどが充実することが予想されます。toBに関しては、今まで主にGoogle Maps上に表示していたローカル・オファーを上手くGoogle Payと融合させることになるのでしょう。

Image Credit : Google

Plexの話に戻ると、Plex Accountでは普通・当座預金どちらにも管理費や最低預金残高の指定はありません。もはやモバイルバンクがあり触れている今となっては特別驚くことでもありません。ただ、銀行業自体は今でもそうしたレガシーな手数料が生じる既存金融機関が担当することを考えると、StepやChimeなどとは多少違った存在になるのかもしれません。

ただ一つ言えるのは、将来的にGoogle PayとPlex Accountが若者世代などの層に浸透してしまえば、わざわざ他の銀行口座・モバイルバンクに切り替えるメリットはほぼなくなる、ということです。現段階において、チャレンジャーバンクや関連フィンテックスタートアップは、若者世代にフォーカスした戦略を打ち出していますが、それを全てGoogleが中長期的に見れば飲み込んでしまう可能性もあります。

CNBCによれば、Plexは口座開設後、申請すれば物理的なデビットカードをマスターカードで発行可能と報じています。Plexのサービス自体が開始される来年1月の段階までに、モバイルバンク市場の様相がどのように変化していくのかとても楽しみです。