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世界の旅人とローカルビジネスをつなぐ、観光に特化したクラウドファンディングサービス「TravelStarter」

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アート・カルチャー・デザイン・テクノロジーなど、幅広いジャンルを網羅するキックスターター(Kickstarter)のようなプラットフォームが、クラウドファンディングの普及に大いに貢献する一方で、地域や市場に特化するクラウドファンディングサービスも多種多様に増えてきました。 「Local Lift」や「Community Funded」といったローカルビジネスに特化したクラウドファンディングサービス…

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アート・カルチャー・デザイン・テクノロジーなど、幅広いジャンルを網羅するキックスターター(Kickstarter)のようなプラットフォームが、クラウドファンディングの普及に大いに貢献する一方で、地域や市場に特化するクラウドファンディングサービスも多種多様に増えてきました。

Local Lift」や「Community Funded」といったローカルビジネスに特化したクラウドファンディングサービスが誕生し、中小規模の地域密着型ビジネスを地元の消費者が支える事例も多くみられます。

このような仕組みをさらに発展させ、ローカルビジネスと観光を融合させたクラウドファンディングサービスが、「TravelStarter(トラベルスターター)」です。観光・旅行業界で10年以上の実務経験を持つスロベニア出身の起業家Anushka Cerovsek Beltram氏らによって創設されました。

2014年12月3日にベータ版としてオンラインプラットフォームを公開して以降、英国・フランス・スロベニアなど7カ国、13のプロジェクトが、資金調達を実施。今後は、年間100プロジェクトを取り扱うことを目標に、サービスを拡大していく方針です。


このクラウドファンディングサービスを利用できるのは、宿泊施設、娯楽施設、カフェ、レストランなど、地元に根ざしたサービスを観光客や旅行者に提供する事業者。

資金調達の目的とその目標額などを公開し、これをサポートしたい一般ユーザーが出資します。なお、資金調達を行う事業者は、手数料として、目標額を達成した場合は調達額の5%、未達成の場合は8%をTravelStarterに支払うルールとなっています。

TravelStarterの特徴は、出資への報酬として、ホテルの宿泊クーポン券や、カフェ・レストランの飲食クーポン券、特別観光ツアーなど、出資者がローカルな体験を楽しめる権利を設定させている点です。この仕掛けによって、事業者は、必要な資金を調達できるのみならず、近い将来その地を訪れようとしている世界中の観光客と、いち早くつながることができるのです。

世界観光機関(UNWTO)によると、2014年の海外旅行者数は全世界で11億3800万人と、前年より4.7%増加。その規模は、2030年までに18億人に達するとみられています。

今後、地域や国を超えた人々の移動がますます盛んになる中、地域密着型の中小ビジネスを、地元のみならず、世界中の消費者・利用者が支えるプラットフォームとして、TravelStarterが担うべき役割は、より大きくなっていきそうです。