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プログラマ向けメンターシップ・マーケットプレイス「Codementor(皮爾愛迪亜)」、プログラマやメンターの格付にブロックチェーンを導入へ

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残念ながら、私はビットコインミリオネアではないんです。 そう言って、経験豊かな起業家である Weiting Liu(劉威廷)氏はくすくすと笑った。 6年前に仮想通貨の有名人によってデジタル通貨の手ほどきを受けたにもかかわらずである。 私が Coinbase 設立者のBrian Armstrong 氏に実際に会ったのは、Coinbase が一人だけだった頃でした。彼は0.02ビットコインをただで送っ…

Codementor(皮爾愛迪亜)創業者 兼 CEO Weiting Liu(劉威廷)氏
Image credit: Codementor(皮爾愛迪亜)

残念ながら、私はビットコインミリオネアではないんです。

そう言って、経験豊かな起業家である Weiting Liu(劉威廷)氏はくすくすと笑った。

6年前に仮想通貨の有名人によってデジタル通貨の手ほどきを受けたにもかかわらずである。

私が Coinbase 設立者のBrian Armstrong 氏に実際に会ったのは、Coinbase が一人だけだった頃でした。彼は0.02ビットコインをただで送ってくれました。( Liu 氏)

今ではそれは200米ドル近い価値になっている。だから Liu 氏は仕事をやめたりしない。

ビットコインの流れに乗り遅れることなく、同氏は今独自の仮想通貨を作っている。設立して4年になる同氏のスタートアップ Codementor(皮爾愛迪亜)が初めてブロックチェーンに手を出そうとしているからだ。

Codementor が主に行っていることは2つ、コーダーとメンターをつなぐこと、そしてクライアントが小さなプロジェクトのためにコーダーに仕事を依頼することができるようにすることであるが、同社はコーダーとメンターの評価を一覧にするブロックチェーンシステムを構築することで、間もなくそれらに仮想通貨の要素が加わることになる。また、支払いも同仮想通貨を通じて行われる。

では、以下が今週明らかになった基本計画である。

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〝HODL〟への仲間入り

このブロックチェーン評価システムを実現させるために、Liu 氏と32名の力強い Codementor チームは今年の半ばまでに DEV という独自の仮想通貨で ICO をローンチする予定。同社のサービスでクレジットカードを使いたくない人には、このデジタル通貨がイーサのような確立した仮想通貨と共に決済方法にも使用される。

Codementor ユーザの評価を確立するために、どうして単純に Uber 風の格付けを使用しないのだろうか?

ブロックチェーンを使えば、特定のことをもっと効率的にすることができます。

Liu氏 は言う。ブロックチェーンは改ざんへの耐性があるシステムで、透明性があり一般に閲覧可能だからだ。

ソフトウェア開発のような込み入ったことでは、たとえばオンラインで靴を買うときなんかよりも揉め事が起きる確率はずっと高いのですが、もし揉め事が起きたらクライアントは開発者コミュニティにその件のレビューを頼むことができます。揉め事の解決は開発者コミュニティに任せるつもりです。

台湾を拠点とする同社設立者の Liu 氏は説明する。

それは開発者を守ることにもなります。開発者にしてみれば、とんでもないクライアントを排除できるのです。なので誠実に仕事をする開発者であれば、仕事に対してきちんと公平に報酬が支払われるよう仲間の開発者を頼ることができます。

評価ラップ

コミュニティからの評価や格付けをブロックチェーンに載せようと考えたのは Liu 氏が最初ではないが、それは自身が既に作り上げたテックビジネスに適していると彼は見ている。

弊社がブロックチェーンプロジェクトを立ち上げるのは自然なことでした。弊社は最初から開発者ネットワークとなるために作り上げられたからです。そして、既存の Codementor プラットフォームの下のレイヤーに基礎的な開発プロトコルを持っていたこと、これも道理に適っていると思います。誰かがそれを作らねばならないと思っていましたし、作るのは私たちであってほしいとも思っていました。

そう言って同氏は笑う。

このサービスは30万人の開発者と9,000人以上の経験豊富なメンターを持ち、Codementor は毎年「7桁台の半ばから後半」の収入があるという。ただ、利益が出ているかどうかについては明かされなかった。

Codementor(皮爾愛迪亜)のチームメンバー
Image credit: Codementor(皮爾愛迪亜)

この評価スキームがいつ完成し開始されるかは Liu 氏は語らなかったが、彼は他社も利用可能なオープンな枠組みを思い描いている。

利用者がある仕事から別の仕事に移るときに、一緒に持っていけるような評価でなければなりません。

彼は Dev Protocol という今回のブロックチェーンシステムについて述べる。

これによってソフトウェア開発には実力主義がもたらされると考えています。シリコンバレーの中であっても外であっても、どこに住んでいてもです。

特にスタンフォード大学や Google のようないわゆるエリート大学や企業に属していないエンジニアを後押しすることになる、と彼は考えている。

2000年代半ばのスタンフォード大学OBであり、Y Combinator の卒業生であり、Codementor で2つ目のベンチャーの途上である Liu 氏は、評価システムを DEV トークンから分けることに気を配っている。仮想通貨としての DEV トークンは特に不安定性をはじめとした広い範囲の問題があり、使用には難があるからだ。

計画の対象期間を今後5年や10年と見るならば、その時までにメインストリームになっていないとは考えにくいと思います。ですが半年や1年ということであれば話は別です。

決済に法定通貨と仮想通貨の両方をサポートする必要がある長い過渡期があるでしょう。ですから、その変遷が可能な限りスムーズで早くなるように、弊社ができることは何でもするつもりです。(Liu 氏)

Liu 氏はデジタルコインやブロックチェーン技術の現状を「まるで1994年当時のインターネットに戻ったよう」だと見ている。初期のインターネットベンチャーが消えていった時期である。

ですが Amazon が作られた時期でもあります。

彼は熱を込めて言う。

ですから弊社は仮想通貨時代における Amazon のような存在になることができるようにと望んでいるのです。

VC か ICO か

チームが野心的な計画を始めると、Liu 氏は Alibaba(阿里巴巴)や 500 Startups、そして Techstars といった大物投資家という「幸運」に恵まれ、ICO で資金を調達した。

Alibaba(阿里巴巴)創業者の Jack Ma(馬雲)氏
Image credit: Alibaba(阿里巴巴)

ICO をするのが良いアイデアかどうか、弊社は確かに内部で十分な議論を交わしました。ICO を実施することで将来的に旧来のベンチャーラウンドで資金を調達するのに影響があるのかどうか。それが誰もが考える論点でした。

多くの ICO は大まかなアイデアに過ぎないプロジェクトが資金を調達するために行われるが、Codementor は Telegram と同じように、確立したスタートアップであるが新たな道のために現金を要していた。

弊社には守るべき評価があります。

Liu 氏は ICO のリスクについて述べる。

弊社には失ってしまうものがあります。弊社には立派な投資家がいて、だからこそきちんとしなければならないのです。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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プログラミングのメンターをオンデマンドで提供する「Codementor」のファウンダー、連続起業家のLiu氏に聞く

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オンラインでプログラミング学習提供するサービスというのは増えているが、シリコンバレー在住で台湾出身の Weiting Liu氏が立ち上げた「Codementor」もその一つ。プログラミングについて疑問が生じたときに、オンラインでチュータリングサービスを提供するものだ。先日ヘルシンキのテックカンファレンス Slush で開催されたスタートアップ100チームがピッチを競うコンテスト「Slush 100…

SlushでのピッチコンテストにてプレゼンするCodementorのLiu氏
SlushでのピッチコンテストにてプレゼンするCodementorのLiu氏

オンラインでプログラミング学習提供するサービスというのは増えているが、シリコンバレー在住で台湾出身の Weiting Liu氏が立ち上げた「Codementor」もその一つ。プログラミングについて疑問が生じたときに、オンラインでチュータリングサービスを提供するものだ。先日ヘルシンキのテックカンファレンス Slush で開催されたスタートアップ100チームがピッチを競うコンテスト「Slush 100」では上位4チームに選出され、大きな注目を浴びていた。今回、ベルリンを訪れていたファウンダーのLiu氏に、サービスについて、また今後の計画について話を伺う機会を得た。

「オンデマンドでプログラミングのエキスパートを提供したい」

Liu氏がCodementor をローンチしたのは2013年の春で、約1年半前のことだ。Codementor を立ち上げようと思ったきっかけは、Liu氏が以前経営していたスタートアップで直面した課題が発端だったという。彼は、連続起業家で過去に2つのスタートアップを立ち上げた経験があるのだが、当時経営していた会社では、ジュニアデベロッパーがプログラミングに行き詰まることがよくあり、その度に何時間、何日も無駄にしていたという。その際に切に感じた「オンデマンドでプログラミングのエキスパートが欲しい」という思いが、Codementorのアイデアへとつながった。

2013年、CodementorはTechstars シアトルに参加。シアトルでは、Code Felllowsというデベロッパー向けのプログラミングブートキャンプも開催されており、良いシナジーが生まれるのではないかと期待もあったという。Techstarsに参加後、複数のエンジェル投資家(TechstarsのファウンダーであるDavid Cohen氏も含まれる)からシード資金を調達。プライベートベータ版の運用によって、ユーザーとメンター側の両者の数をある程度成長させたあと、今年2014年3月にパブリック版をローンチした。現在までに2000人のメンターが登録、2万人のユーザーがサインアップしているという。

ユーザーの細かいニーズに、即時に対応できるのが強み

プログラミング学習というカテゴリーで見れば、Codecademyのようにオンラインで学習プログラミングを提供するものや、前述のCode Felllowsのようなオフラインでのプログラムなど、サービスの数は確実に増えている。その中で、Codementorの持つ強みというのは、Liu氏いわく「ユーザーの細かいニーズに、即時に対応できること」だ。個々のユーザーの疑問に沿ったチューターリングサービスが提供可能なため、より効率的に問題を解決していくことができるという。

メンターのプロフィールが、得意分野や使用可能言語、チューター可能時間などの情報と共に表示される
メンターのプロフィールが、得意分野や使用可能言語、チューター可能時間などの情報と共に表示される

現在のユーザー、メンターについては、米国を中心に北米のユーザーが多いというが、国際展開も前向きに考えているという。そのファーストステップとして、メンターの紹介欄にはメンターが使用可能な言語を表示するようにした。実際にサービスを見たところ、複数の使用可能言語を掲載していたメンターはまだ少数だったが、今後の拡大に期待したい。

ブランド認知度の向上、ユーザーへのヒアリングに注力した欧州視察

今回、Liu氏は2カ月ほどかけて欧州各地をまわっていた。欧州にいるユーザーやメンターとのコミュニケーションを深めつつ、ロンドンやパリ、ベルリンといったスタートアップのハブ都市で、現地のネットワークを広げたことで、今後のビジネス展開についても知見を広げる良い機会になったようだ。

また、10月にロンドンで開催された TechCrunch Disrupt、11月のダブリンでのWeb Summit、ヘルシンキのSlushと大規模なテックカンファレンスにて、ブースを出したり、コンペティションに参加したことで、ブランドの認知度を高めることに努めてきたそうだ。

ベルリンでインタビューに応じてくれた Liu氏
ベルリンでインタビューに応じてくれた Liu氏

「台湾からグローバルに成功するスタートアップを出したい」

カナダ、アメリカに10年以上滞在しているLiu氏だが、台湾で育ったLiu氏は、現在もシリコンバレーと台北を頻繁に行き来している。Codementorのチームは現在フルタイムメンバーが8名だが、6名は台湾在住だ。台湾のスタートアップシーンについて最後に尋ねたところ、このように回答してくれた。

台湾のスタートアップは確実に増えていて、コミュニティは成長しています。とはいえ、国内の市場が比較的小さいため、国際展開を積極的に考えるスタートアップは多いものの、まだロールモデルと呼べるようなグローバルなスタートアップが生まれていないのも現状です。Codementorをグローバルなスタートアップとして成長させることで、台湾のスタートアップシーンを活気づけたいです。

また、日本市場の展開についても、「当然視野に入れている」という。言語面での課題の解決方法、また日本国内でのパートナーシップも模索しているそうだ。

Liu氏が率いるCodementorの今後の展開を、引き続き注目したい。

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