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共創型シードアクセラレータ&コミュニティの「Supernova」が法人化——100年続く産業創出エコシステムを創るべく、ファンド組成も視野に

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「Supernova(スーパーノーヴァ)」は、東京を拠点に、Draper Nexus、Slogan、COENT Venture Partners、Viling Venture Partners といった VC や事業会社4社が共同運営するシードアクセラレータだ。一般的にスタートアップ界では外部資金を受け入れることで短期的に結果を求められることが多いのと対照的に、Supernova では地道で骨太の…

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右から:共同創業者で CEO の前川英麿氏、共同創業者で取締役の栗島祐介氏

Supernova(スーパーノーヴァ)」は、東京を拠点に、Draper NexusSloganCOENT Venture PartnersViling Venture Partners といった VC や事業会社4社が共同運営するシードアクセラレータだ。一般的にスタートアップ界では外部資金を受け入れることで短期的に結果を求められることが多いのと対照的に、Supernova では地道で骨太のスタートアップにスポットライトを当て、ハンズオフ型支援を行い、また、先輩スタートアップと後輩スタートアップをコミュニティの中で混在並走させている点で特徴的な存在である。

7日、この Supernova が法人化し、当初からこの活動の運営元である Slogan のグロースキャピタルカンパニー・プレジデントの前川英麿氏が CEO に就任し、Viling Venture Partners の CEOである栗島祐介氏が取締役に就任した。新会社の名前は「スパノバ株式会社」で、出資比率は Slogan 51% に対し Villing Venture Partners が 49%。プログラムやコミュニティの運営体制についてはこれまでと大きな変更はなく、株主や役員には名を連ねない Draper Nexus や COENT Venture Partners も運営アドバイザーとして参画を続ける。

Supernova は2015年9月に活動をはじめ、これまでに他のアクセラレータで見かけることが少ない、ユニークなスタートアップが顔を揃えるデモデイを開催している。

我々がターゲットとしているのは、課題が大きく昔からある産業分野。そこに新しいテクノロジーを入れていくスタートアップの支援に注力している。(栗島氏)

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Supernova のデモデイの様子

もともとは栗島氏の趣味の延長線で始まったという Supernova だが、月日を経るにつれ関わる組織や関係者が増えてきた。今回の法人化は、そのためのビークルの必要性に迫られてのもののようだ。会社となる以上は利潤の追求を求められるが、現在でも事業会社からリサーチやオープンイノベーションを支援する業務の依頼があるらしく、当初はそれらを収益の原資とする模様。将来的には、栗島氏の話にもあったように、骨太のスタートアップを支援すべく、さまざまな領域の事業会社から資金を集めたファンドの組成も展望に入れているようだ。

一般的にアクセラレータでは、3ヶ月に1回のサイクルでプログラムが実施され、その都度、または、半年〜1年に一度の割合でデモデイが開催され、スタートアップは投資家やメディアに成果を披露。次なる投資ラウンドへとつなげる、という流れが一般的だ。このデモデイのタイミングを、我々 THE BRIDGE も含めて〝卒業〟と呼ぶことが多いが、Supernova には卒業の概念が存在しない。

(2015年9月の開始から)まだ1年数ヶ月だが、すでに7回目くらいのスタートアップの募集を行っている。デモデイは半年に一度行っているが、プログラムを修了したスタートアップにも、デモデイの登壇は求めていない。月に一度は発表する機会を設けているので、シードラウンドだろうがシリーズAラウンドだろうが、スタートアップによって出た方がいいタイミング(露出すべきタイミング)、出ない方がいいタイミング(露出しない方がいいタイミング)が違うので…。(栗島氏)

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Supernova では月に一度の割合で「ギアチェンジデイ」という機会を設けており、ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家、時にはシークレットゲストを招き、Supernova に参加するスタートアップらには、ランチを食べながら、ビジネスの展望や構想を語ってもらう活動を定期的に行っている。骨太スタートアップが多いことから、早々にビジネスを黒字化するスタートアップが増えてきており、彼らに早期の時点でアプローチしたいベンチャーキャピタルや投資家からのコンタクトも増加傾向にあるのだとか。

起業家が最初の門を叩く上で、事業分野やステージに合った選択肢が増えることで、今後の日本のスタートアップ・エコシステムの醸成に寄与することが大いに期待される。

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豊富な人材を強みにしたシード投資をーースローガンがシンガポールのVCと連携して投資事業を開始、新産業の創出を目指す

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グロースヒューマンキャピタル事業を展開しているスローガンが、アジア全域をターゲットにしたシンガポールのベンチャーキャピタルCOENT VENTURE PARTNERSと共に、スローガン・コアント有限責任事業組合を設立、投資事業をスタートした。 スローガンはこれまで「EdTech」に特化したアクセラレータプログラム「Slogan Viling Ventures」にパートナーとして関わっていたが、投資…

左:スローガン ベンチャーキャピタリスト 前川英麿氏 右:スローガン代表取締役社長 伊藤 豊氏
左:スローガン ベンチャーキャピタリスト 前川英麿氏 右:スローガン代表取締役社長 伊藤 豊氏

グロースヒューマンキャピタル事業を展開しているスローガンが、アジア全域をターゲットにしたシンガポールのベンチャーキャピタルCOENT VENTURE PARTNERSと共に、スローガン・コアント有限責任事業組合を設立、投資事業をスタートした。

スローガンはこれまで「EdTech」に特化したアクセラレータプログラム「Slogan Viling Ventures」にパートナーとして関わっていたが、投資事業を開始するのは初となる。

今回スローガンが連携しているCOENTは、東証一部上場企業のエス・エム・エス創業者であり、現在は東南アジアにおいて様々な産業創出に取り組むREAPRAの代表取締役である諸藤周平氏が代表を務め、エニグモ、Groupon JapanのCFOを歴任してきた松田竹生氏がCFOを務めているシンガポールのベンチャーキャピタルだ。諸藤氏は、Slogan Viling Venturesが属するViling Holdingsの代表取締役も務めている。

「人材」を軸においたシード投資

「SLOGAN COENT」のファンド規模は約1億6千万円となっており、1社あたりに数百万〜1500万円ほどの投資をしていくことを考えている。ファンドの規模は大きくはないが、スローガンはあくまで事業の核を「人」と捉え、グロースヒューマンキャピタルとして投資を行うことにフォーカスしている。

伊藤氏「私たちのファンドの特色はチームです。シンガポールに拠点があるCOENTと連携しているため、東南アジアで事業化にも対応できますし、スタートアップのサービス開発に多数関わり、ゼロから開発するところを経験しているフリーランスのエンジニアにテクニカルアドバイザーとして関わってもらっています。こうした特徴を活かしながら、エンジェル的に投資していく予定です」

立ち上げたばかりのスタートアップはすべてのリソースが不足しているが、その中でもエンジニアに関する悩みはよく耳にする。「SLOGAN COENT」は立ち上げフェーズのサービス設計に長けたエンジニアとセットでシード投資を行う。

これは起業家にとってもメリットがある。最近投資が実行された女性向けの旅のウェブマガジン「旅MUSE(たびミューズ)」を運営するバリーズは、資金以外にもエンジニア不足に悩んでいたこともあって、スローガンからの出資を受けているという。

前川氏「「SLOGAN COENT」は現在、2社に投資を実行しています。6月中に実行できそうなのスタートアップが3社、また、投資を検討中の会社が3、4社ある状態です」

これまでグロースヒューマンキャピタルとして活動してきたスローガンには、優秀な人材が集まっている。公表はされていないが、投資が実行されたスタートアップには、スローガンに来ていた優秀な学生がインターンとして働き始めているそうだ。エンジニアに加えて、優秀な人材を紹介することができるのはスローガンの大きな強みだろう。

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では、こうした強みを持った投資事業「SLOGAN COENT」の投資判断はどのように行われるのだろうか。

新しい産業の創出を目指す起業家を支援

伊藤氏「投資をする際の判断軸となるのは、スローガンがハンズオンで事業づくりに関われるところかどうか。そして、優秀な人材が成長を左右する要因となりやすい事業かどうかということがあります。アジアとのつながりやヒューマンキャピタルに強みを持つ私たちの強みを活かすことができるスタートアップを特に応援していきたいと考えています」

アジアへの展開が可能な事業かどうかは、投資判断には入れていないそうだが、アジア展開を視野に入れたビジネスである場合、COENTから数千万円単位の出資を受けることも可能だという。だが、あくまで「事業の領域や対象とする地域を特に限定することはない」と伊藤氏と前川氏はコメントしている。

伊藤氏「優秀な人にベンチャーというフィールドに送り、新しい産業を作り続ける社会にしていきたいというのがスローガンのミッションです。そのために、優秀な才能が飛び込んでいきたいと思えるようなフィールドを作りだせるようなポテンシャルのある起業家を支援していきたいと考えています」

「新しい産業を創造する」ーーこの言葉にワクワクする起業家であれば、きっとスローガンとの相性はよいはずだ。これからスタートアップを立ち上げていきたいと考えている起業家は、「SLOGAN COENT」にコンタクトをとってみてはいかがだろうか。

また、起業家とともにスローガンは優秀な学生も募集しているという。将来は起業を考えている、スタートアップで働いてみたいと考えている学生も、ぜひコンタクトをとってみてほしい

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