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IoTで変化する音楽体験ーー音楽のモノのインターネットの可能性を示すガジェット10選

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Midemより一部資金を頂き、Chris O’BrienがカンヌのMidem Music Industry Festivalにおいて、スタートアップコンペの審査員として参加した。本記事の内容は客観的なものである。 モノのインターネット(IoT)はテクノロジーの中で最も注視すべき現象の1つだ。誰もがあらゆるものにセンサーを取り付け、コントロールしデータを集めようとしている。 製造業の物流…

Above: Brady Forrest, who runs the Highway1 hardware accelerator in San Francisco, tries VideoStitch live streaming program on the Occulus Rift. Image Credit: VentureBeat/Chris O'Brien
上:サンフランシスコでハードウェアのアクセラレータプログラムHighway1を運営するBrady Forrest氏、Occulus Rift上でライブストリーミングVideoStitchを体験中
Image Credit: VentureBeat/Chris O’Brien

Midemより一部資金を頂き、Chris O’BrienがカンヌのMidem Music Industry Festivalにおいて、スタートアップコンペの審査員として参加した。本記事の内容は客観的なものである。

モノのインターネット(IoT)はテクノロジーの中で最も注視すべき現象の1つだ。誰もがあらゆるものにセンサーを取り付け、コントロールしデータを集めようとしている。

製造業の物流を改良するスマートオブジェクトのように少しわかりにくいものもある。しかし、音楽は誰もが関わりを持つ分野で、その恩恵を最も受ける可能性があるだろう。

現在、幅広い企業が音楽に関する行動や関心を理解した上で、音楽体験を高めるガジェット作りに取り組んでいる。音楽を物理的にさらに楽しめるよう開発している企業もあれば、音楽制作に携われる新しい方法を開発しようという企業もある。

最近のMidemカンファレンスにて、私はハードウェアや周辺機器のスタートアップコンペの審査員を務めた(その様子全2時間はこちら!)。コンペに参加したスタートアップ10社に加えて、MidemのDiscovery Areaという場所があり、他にも公のコンテストには参加しなかったガジェットや企業が展示を行っていた。

全体を通して、これらデバイスは今のところはポテンシャルの域にとどまる。しかし大の音楽ファンとしてはそのポテンシャルは興味深いものだ。また、少なくとも数社はビジネスをさらに生み出し、アーティストにお金をもたらす収益のチャンスを生み出せるのではないかと期待している。

当記事では、手に取ったら使ってみたくなる10のプロジェクトガジェットを紹介しよう。

1. Prizm

Prizm(フランス)
ピラミッド型をしたPrizmは、「世界初の学習能力を持った音楽プレーヤー」だという。Prizmにつながれたスピーカーは、ほとんどの音楽ストリーミングサービスにもつなげることが可能だ。ここがポイントであるが、Prizmは部屋の中にいる人の気分を読み取り、どのような音楽に反応を示すか次第に学習していき、自動的に流れる音楽を選択するようになるという。人工知能を持った音楽スピーカーが本当にこのようなことができるとすれば、多くの家庭でPrizmが必要不可欠になるだろう。

Prizm – Turn any speakers into a learning music player from Prizm on Vimeo.

2. Lucie Labs

Lucie Labs(フランス)
Lucie Labsはリストバンドで、最もわかりやすい機能は大して特別なものではない。これをコンサートで着用すると、音楽と着用した人の動きに応じて光る。興味深いのは、Lucie Labsが情報をセントラルコマンドに流し、観衆の音楽へどう反応(あるいは無反応)しているかプロデューサーがより把握できるようにしていることだ。ここで面白い疑問がわく。ビッグデータがライブコンサートに革命を起こせるのかという疑問だ。もしテイラースウィフトが観衆を死ぬほど退屈にしているとわかったら代わりにビートルズの曲に変えることができるだろうか。

3. Basslet

Rescued IdeasのBasslet(ドイツ)
引き続き、リストバンドだ(しかもこれ以外にもまだ登場する)。しかし、今回は両腕に1つずつ装着するタイプで、このリストバンドを着用することで全身が音楽に合わせて振動し、まるでライブコンサートで音楽を聴いているかのような体験ができる。BassletがMidemで多くの人を感動させていた非常にわかりやすいコンセプトだったので、私たち5人の審査員からなるパネルは、このリストバンドをスタートアップコンペの勝者とした。

4. VideoStitch

VideoStitch(フランス)
このソフトウェアはGoProカメラのデータバンクを活用し、ライブコンサート(やイベントなど)の様子を360°再生してくれ、Oculus RiftなどVRゴーグルで見ることができる。ここでは技術面よりも音楽の著作権に関する課題が残る。しかしながら、コンサートのVRライブ動画閲覧は大変興味深い。私ならそんなサービスを購入したいとまで思ってしまう。

こちらはVideoStitchを使って作られたボートからのミニサンプル動画だ。

5. Phonotonic

Phonotonic(フランス)
この会社は世界を変えるとまではいかないだろうが、その製品にニヤリとすること間違いなしだ。Phonotonicは小さなボールにセンサーを入れ、振ったり投げたりすると音を作れたり、ミキシングしたり、何でもありだ。目的は音楽を作ること。ただ伴奏するのではない。(いつかこれでちょっと変わったYouTube動画が増えること間違いないだろう。)さあ、レイブミュージックの世界へ行こう。そして自分自身がレイブミュージックになるのだ。

6. FretX

LabanaFretX(フランス)
これは繊維でできた小さなシートで、背面には回路がプリントされており前面にLEDライトがついている。ギターのフレットボードの上にスライドさせ、スマートフォンアプリを使いながら曲を演奏する。パソコンのタブを目を細めて見るよりも、これがあればギターを見るだけで済みライトが光って指の場所を教えてくれる。

7. Hooke

Hooke(アメリカ)
この会社が開発したのはワイヤレスのイヤフォンで、録音のできるマイクも搭載されている。2ヶ所で音をキャッチすることで、耳になじむ音ができ、結果、リッチな3Dオーディオサウンドを楽しめるというアイデアだ。

8. Trak

Trak(フランス)
本日最後のリストバンドだ。Trakは一見するとよくあるフィットネスバンドだが、タップするだけで聴こえている音楽(ラジオやコンサート)を認識して曲の一部を録音し、再生リストに追加してくれる。同じイベントの参加者同士をつないだり、演奏中のDJやアーティストをフォローしてくれる。そして全ての音楽配信サービスに接続可能だ。Trakは、iOS・Androidアプリ(携帯電話・ウォッチ)と共に今秋発売開始予定だ。

9. Mash Machine

Mo’JoesのMash Machine(エストニア)
これはパーティーなどで借りることができるポータブルDJシステムだ。テーブルはタイルの下のQRコードを読むことができる。カテゴリーはメロディ、バス、リズムとボーカルの4つ。タイルを追加し回すこともできるし、テーブルを使って音楽を流すこともできる。

10. Sing-Song table、Flex Sleeves

バークリー音楽大学(アメリカ)
(ちょっとズルをするようだが、ここでは2つを紹介しよう。どちらも同じ有名音楽学校の研究室が開発したものだ。)

Sing-Songテーブルは下にセンサーが接続されているピンポンテーブルだ。試合が進むにつれて、球のポンと当たる音が試合のペースに合わせて音楽を調整してくれる。お察しの通り、この市場はごく限られているだろう。それでも、何でも楽器にできるということを証明してくれていることは確かだ。

Flex Sleevesプロジェクトの方が市場へのポテンシャルを秘めているだろう。パフォーマーが2つのアームバンドを身に付け、これを使って音楽のリミックスをコントロールでき、Auto-Tuneで声を調整するのと同じようなことができるわけだ。また、アームバンドは画面上に目に見える形でも反映される。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】