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ローンチ1週間弱で20万ダウンロードーー大人のための塗り絵アプリ「Pigment」

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年末年始の休暇中、こんなアプリで遊びながらリラックスするのもいいかもしれない。大人のための塗り絵アプリ「Pigment」だ。1週間前、12月17日にリリースされたばかりのアプリだが、その美しいインターフェイスが注目を集め、1週間も経たないうちに20万ダウンロードも達成しているという。 大人のための塗り絵アプリといえば「Colorify」なども人気だが、そうしたアプリとはどこが違うのか? アプリを開…

Pigment
Pigment

年末年始の休暇中、こんなアプリで遊びながらリラックスするのもいいかもしれない。大人のための塗り絵アプリ「Pigment」だ。1週間前、12月17日にリリースされたばかりのアプリだが、その美しいインターフェイスが注目を集め、1週間も経たないうちに20万ダウンロードも達成しているという。

大人のための塗り絵アプリといえば「Colorify」なども人気だが、そうしたアプリとはどこが違うのか? アプリを開発したチームは米国のPixite。同社のコーファウンダー、プロダクトマネジャーである ユージーン・カネコ氏に、アプリについて話を伺った。

「自分の中に秘められたアーティストとしての力を発揮するツール」

ー どのような動機からアプリを開発されたのでしょうか?

カネコ氏:動機は主に3つあります。まず、企業としてのミッション・ビジョン。そして、Assemblyのアーティストを世に示すこと。最後に、iPad ProとApple Pencilです。

私たちの会社のビジョンは、クリエイティビティのためにユニークなツールを提供することにあります。私たちはすべての人がクリエイティブであると考えています。自分の中に秘められたアーティストとしての力を発揮するツールが必要なだけなのです。これまで、Tangent、Assembly、Fragmentなど8つのクリエイティブアプリをつくってきました。それら8つのアプリはすべて、AppleのApp Storeで取り上げられました。Pigmentは、過去3年間にわたってビジュアルアーティストがものを作れるようにと、私たちが取り組んできたことの延長線上にあります。

Pigmentは、Assemblyという別のiOSアプリを開発した直後に作ったものです。Assemblyはグラフィックデザインアプリで、ブロックを組み合わせてイラストを作れるアプリです(レゴをイメージしてみてください)。誰でもプロが作ったようなグラフィックデザインを作れるようになります。このアプリを通じて、プロのデザイナーとAssemblyとのアーティストの関係を築いてきました。こうしたアーティストたちの作品を展示する方法を探していたのですが、その上でPigmentはすばらしいプラットフォームを提供します。現在、Pigmentのイラストの20パーセントはAssembly上で作られたものです。

パーツを組み合わせて、イラストを作っていくことができる。著者が試してみた初級コースのスクリーンショット。
別のアプリ「Assembly」では、パーツを組み合わせてイラストを作っていくことができる。著者が試してみた初級コースのスクリーンショット。

Assemblyはとてもパワフルなツールです。この動画に登場するキャラクターはすべて、Assemblyで作られたのですよ(アニメーションを除く)。

もちろん、iPad ProとApple Pencilについても触れる必要があります。この二つのツールが合わされば、絵を描いたり、塗り絵をする上ですばらしい体験が得られます。他の塗り絵アプリがまだ、こうしたテクノロジーの利点を活用していない状況をみて、それを活用できる最初の塗り絵アプリになりたいと思いました。

「紙と色鉛筆を使っているかのように、塗り絵ができる」

ー 既存の他の塗り絵アプリとPigmentはどのように異なるのでしょうか?

カネコ氏:他の塗り絵アプリは、いわゆる「タップして、塗る(Tap-to-fill)」方法を使っています。図形をタップで選択して、色を入れるのです。すばらしいユーザーエクスペリエンスとはいえません。

一方で、Pigmentは実際に紙と色鉛筆を使っているかのように、イラストに色を塗っていくことができます。アプリでは、色鉛筆、マーカー、ブラシ、塗りつぶし(fill)などの8つの塗り絵ツールを提供しています。また、Pgmentは、Apple Pencilと3D Touchを十分にサポートしている唯一の塗り絵アプリだといえます。もちろん、指やサードパーティのスタイラスペンを利用することも可能です。

スタイラスペンを持っていない著者は、指で塗り絵をやってみた。
スタイラスペンを持っていない著者は、指で塗り絵をやってみた。

また、Pigmentはベクターベースですので、競合とは異なり、画像をどこまでもズームすることができ、質を保ったまま、かなり細かいディテールにまで色を塗っていくことができます。他社のアプリの画像はピクセル化されていることに気づくでしょう。Pigment がベクターを使っているということはつまり、アプリの塗り絵体験がスムーズで速いということも意味します。

現在、200のイラストがアプリ内にありますが、将来的には1000にまで増やそうと考えています。

ー アプリローンチ後の反応はどうですか?

カネコ氏:ユーザーの反応はすばらしいです。これまでのアプリの中でも、もっとも勢いがあります。ローンチしてから1週間も経っていませんが(著者注:取材時)、20万近くのダウンロードがありました。

ー 今後、アプリをどのように進化させていく予定ですか?

カネコ氏:才能のあるアーティストからできるだけ多くのイラストを得ることが、主なフォーカスです。また、非常に才能のあるイラストレーターと一緒に仕事をして、他の場所では得られないような高品質の独自のイラストを提供していくことも計画しています。それから、アプリの性能を改良していって、ユーザーにとってより良いツールを提供したいと思っています。とてもワクワクしますね!

ー ありがとうございました!

✳︎

筆者は当初このアプリを使ったみた際、失礼ながら単に「美しい塗り絵アプリ」程度にしか思っていなかったのだが、実際にカネコ氏の話を聞いて、PigmentがAssemblyという別のアプリが築いたアーティストコミュニティの延長線上に作られたものであったのは意外だった。

Assemblyを通じてアーティストとアーティストになりたい人々をこれまで惹きつけてきた結果、Pigmentが誕生し、そしてまた新たにクリエイティビティを発揮したいユーザーを惹きつけていく。「クリエイティビティのためにツールを提供する」という企業のミッションは、あるアプリが築いたコミュニティを、また別のアプリの上で発展させていくという連続の上で少しずつ達成されていくのかもしれない。

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