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情報拡散アプリ「Plag」が新機能「エリア」を追加、特定のトピックについて情報拡散ができるように

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東欧リトアニア発の情報ネットワークアプリで、日本でもユーザー数が成長している「Plag」に新しい「エリア機能」が追加された。 Plagについて再度簡単に紹介すると、ユーザーが文字やテキストで作った「情報カード」をスワイプすることで、情報を近隣の人に拡散していく仕組みになっている。 カードを受け取ったユーザーがそのカードの内容を面白いと思えば上にスワイプし、そのカードを周囲の人に拡散する。逆に興味が…

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東欧リトアニア発の情報ネットワークアプリで、日本でもユーザー数が成長している「Plag」に新しい「エリア機能」が追加された。

Plagについて再度簡単に紹介すると、ユーザーが文字やテキストで作った「情報カード」をスワイプすることで、情報を近隣の人に拡散していく仕組みになっている。

カードを受け取ったユーザーがそのカードの内容を面白いと思えば上にスワイプし、そのカードを周囲の人に拡散する。逆に興味がなければ下にスワイプして、カードをスキップする。このように、個々のユーザーの好みをベースに情報がオーガニックに拡散されていく仕組みだ。

関連記事:リリース後1週間で10万人が登録ーーソーシャル要素の排除で、情報の拡散性に特化したアプリ「Plag**」

「エリア」機能を追加し、特定のテーマについて情報を拡散できるように

「エリア」のページ
「エリア」のページ

今回新たに追加された機能は「エリア」機能だ。「エリア」とはある特定のトピックについて話をする場所のことで、たとえば「猫」に興味があれば「猫」というエリアをつくって、そのトピックに関連したカードが集まる場所をつくることができる。もちろん、他の人がつくった「エリア」から興味のあるものを選んで、そこにカードを投稿することも可能だ。

特定のトピックについて話せる場所を求めるユーザーが多かったことから、今回の新機能が追加された。

この「エリア」機能は、日本のPlagユーザーにも重宝されるものになりそうだ。というのも、日本のユーザーのアクティビティは特有で、「Plag上のピクニックやカラオケパーティなどは日本特有で、Plag史上歴史に残るものだと感じています」と以前の取材でもPlagの広報担当Inamedinovaさんが語っていたように、オフラインのミートアップも積極的に行われている。日本のユーザーがリトアニアにいるPlagのチームにミートアップの様子を共有することもよくあるという。

関連記事:ソーシャル要素を排除した情報拡散アプリ「Plag」ーーたった1日で東京がサービス上最大のコミュニティに

独自に進化している日本の「プラガー」コミュニティ

「ソーシャル要素」を排したアプリながらも、日本のユーザーアクティビティに関してはソーシャルな活動が起こっているが面白い点だ。

ちなみに、アプリの日本語化に関しても日本のPlagユーザー「プラガー(Plager)」が積極的に手伝ってくれるそうで、ローカライゼーションやマーケティングという点で日本展開に苦労しているアプリメーカーからしてみれば夢のようなことが起きている。

これまでPlagに登録したメンバーは50万人で、アクティブなカード数は約3万(投稿してから拡散可能な期間は7日間)とのこと。その中でも、東京や横浜、大阪など日本の都市におけるアクティビティは今も活発だという。

今回の「エリア」機能の追加によってより密なコミュニティが日本で立ち上がっていくか、今後もその動向には注目したい。

Plagはリトアニアの首都ヴィリニュスを拠点に、現在16名が開発・運営に携わっている。資金については、これまでにIMI Venture Capitalが主導したシリーズAラウンドの調達を行っている(金額は非公開)。現在はユーザー数の成長に注力しており収益はないが、今後は広告の導入やメディアとのパートナーシップも検討中とのことだ。

東欧リトアニアのPlagのチーム
東欧リトアニアのPlagのチーム

ソーシャル要素を排除した情報拡散アプリ「Plag」ーーたった1日で東京がサービス上最大のコミュニティに

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TwitterやFacebookなどがオンライン上の行きつけの場所になったことで、私たちは情報収集にもSNSを活用するようになりました。人間関係が可視化されたSNSに流れてくる情報から、シェアした人物やその人が周囲に対して持つ影響力といった要素と切り離すことはできません。 1日で「東京」がサービス上最大のコミュニティに そんなSNS時代の情報収集のあり方に対して、正反対のコンセプトで挑むのが「Pl…

日本でユーザーがいっきに増えたことを受けて、日本語化されたPlagのWebサイト
日本でユーザーがいっきに増えたことを受けて、日本語化されたPlagのWebサイト

TwitterやFacebookなどがオンライン上の行きつけの場所になったことで、私たちは情報収集にもSNSを活用するようになりました。人間関係が可視化されたSNSに流れてくる情報から、シェアした人物やその人が周囲に対して持つ影響力といった要素と切り離すことはできません。

1日で「東京」がサービス上最大のコミュニティに

そんなSNS時代の情報収集のあり方に対して、正反対のコンセプトで挑むのが「Plag」です。Plagは、友達やフォローといったソーシャルな要素を排除することで、まるでウィルスが広まるようにコンテンツが拡散するプラットフォームです。そのユニークなコンセプトに惹かれて2015年7月に本媒体でPlagを紹介したところ、かなりの反響が集まりました。

最初に記事を書いた当初、Plagの全ユーザーの約60%をヨーロッパが占めました。そのほか、米国が全体の4分の1、そしてアジアは10%未満にとどまりました。ところが、記事をきっかけに日本のユーザーがいっきに集まり、Plagのファウンダーがこんな風につぶやいていたほどです。

ツイートにあるように、それまでPlag上で最大のネットワークだったチューリッヒを抜いて、たった1日で東京のローカルエリアが最大のコミュニティになりました。

アクティビティと継続率ともに東京がダントツ

あれから半年強が経った今、日本のユーザーがどんな風にPlagを活用しているのかについてチームに確認してみました。取材に応じてくれたのは、同サービスのマーケティングとビジネス開発の責任者であるLaura Inamedinovaさんです。

アクティビティが活発なだけでなく、東京は継続率で見てもダントツです。現在の日本のユーザー数は15,000人ほど。東京のアクティブユーザー数は7,000人を超えており、累計投稿数は16,000件を突破しています。東京に次いでユーザーが多いエリアが、横浜と川崎。大阪、京都、名古屋などの関西地方のユーザーは、まだそれぞれ1,000人ほどにとどまります。

「日本のPlagユーザーについてまず言えることは、彼らがほかのユーザーとは違うということです。そして、私たちは彼らと一瞬にして恋に落ちました。Plag上のどんな地域よりも投稿数が多く、アクティビティが盛んです。Plag上のピクニックやカラオケパーティなどは日本特有で、Plag史上歴史に残るものだと感じています」

一般的なSNSでは、良くも悪くも人間関係から逃れられないため一定の抑止力が生まれます。一方のPlagは人間関係を一切排除し、匿名で利用可能。本来であれば、サービス内を巡回するなどして健全なコミュニティを担保する必要がありますが、日本のコミュニティに関してはその必要がないのだと言います。同じエリア(地域)に所属しているという共通点が後押ししてか、ユーザー間で一体感が生まれ、ユーザー同士が尊重し合う文化が育まれています。

Plagに人格を与える

世の中の情報は、嫌でも政府やメディア、企業などによってコントロールされるもの。Plagでは、情報が純粋に情報として扱われ、それが自然発生的に広まっていきます。情報が拡散されるかされないかは、あくまで個々のユーザーが決めること。この形にすることで、選ばれた情報がだけが伝わるのではなく、本当に大事なことが共有される場になっていくと考えています。

「現在、Plagに人格を持たせる機能を開発しています。Plagに機嫌があるようになって、サービス内でユーザーがとる行動に関心を持つようになります。例えば、悪意のある使い方をすると悲しんだりします。Plagというネットワーク自体が、ユーザーとコミュニケーションをとるようになります」

新機能の概要だけでは、いまいちどんな人格なのかが想像つきませんが、どんなものが出てくるのかが楽しみです。

サービスというものは、作り手にコントロールがあるようで、一度リリースしたらユーザーがその使い方を自由に編み出していくもの。Plagにとって、日本のユーザーはまさにそれで日々新しい発見が尽きないと言います。今後も新種の情報拡散プラットフォームの展開に注目したいと思います。

リリース後1週間で10万人が登録ーーソーシャル要素の排除で、情報の拡散性に特化したアプリ「Plag**」

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本来、SNSと言うと、人と繫がることが主たる目的で活用されるもの。そんな中、サービス開始から6週間で10万ユーザーを突破した新種のSNSが、「Plag**」です。サービス名称の語源になっている「Plague」は「伝染病」という意味。このSNSには、友だち申請もなければフォロー機能もありません。 今の勢いが続けば、2015年以内には1,000万ユーザーを突破する見込みだというPlag。ソーシャルな要…

ソーシャルな要素を排除した情報拡散プラットフォーム「Plag**」
ソーシャルな要素を排除した情報拡散プラットフォーム「Plag**」

本来、SNSと言うと、人と繫がることが主たる目的で活用されるもの。そんな中、サービス開始から6週間で10万ユーザーを突破した新種のSNSが、「Plag**」です。サービス名称の語源になっている「Plague」は「伝染病」という意味。このSNSには、友だち申請もなければフォロー機能もありません。

今の勢いが続けば、2015年以内には1,000万ユーザーを突破する見込みだというPlag。ソーシャルな要素を排除することで、ウィルスが広まるようにコンテンツが拡散するプラットフォームです。アプリへのエンゲージメントは高く、1週間後のリテンションは50%超。Plagの全ユーザーの約60%をヨーロッパが占め、米国は全体の4分の1、アジアはまだ10%ほどです。

Plagの使い方は至ってシンプル。登録すると、近隣にいる他のユーザーがシェアした情報が届きます。それは政治の最新ニュースかもしれないし、面白動画やユーザーの頭の中の思考、著名な人物の格言かもしれない。その情報に感染した(受け取った)ユーザーは、スマホの画面を下にスワイプすることでSKIP、または上にスワイプしてSPREAD(拡散)できます。

以降は、マーケティングとビジネス開発を担当するLaura K. Inamedinovaさんへの質問形式でお伝えします。

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ーPlagというサービスの構想が生まれた背景を聞かせてください。

Plagは、最初は実験として始まったものです。ソーシャルネットワークという概念から、「情報の流れ」を邪魔するものをすべて取り除くとどうなるのか。投稿する人物のステータスではなく、あくまで情報やそのメッセージ性が注目される場を作りたいと考えました。友だちがシェアしていたからという理由ではなく、特定の情報の興味深さによってそれが世界に共有されるべきだと。そうすれば、既存のSNSでは生まれない情報や人との偶発的な出会いが生まれる。これを試してみたところ上手くいき、日々ユーザーが増えています。Plag自体が実験であり、想像を超えたコミュニケーションや実りある会話、驚きに満ちたインサイトに出会える場所になりつつあります。

ーPlagと、その他のSNSは具体的にどう違うのでしょうか。

Plagには、ユーザー間の定まった関係性が存在しません。ここでは、誰かのことをフォローする必要はなく、アプリを開くだけで全員が全員と繫がります。従来SNSが持つソーシャルな要素は、新規ユーザーにとって大きな障壁です。そもそも友だちを招待したり人と繫がらないとサービスが成り立たず、そのネットワークを自ら構築する必要があるのですから。Plagは、その逆をいくサービスです。アプリに参加したその時から、世界中のユーザーと繫がることができます。

ーPlagで、情報がウィルスのように伝染するということですが、特定の投稿が広まるスピードは何によって決まるのですか?

Plagには、友だちの数やフォロワー数などで決まる「影響力」という指標はありません。ユーザーには誰にも同じだけの発言権があり、同じだけの発信力があります。ユーザーは、スワイプすることで情報を自分だけに留めるのか、次のユーザーへと伝えるのかを選択することができます。スワイプで行うユーザーの判断が、情報の伝染力にどれだけ影響しているのかを測るパラメーターはあります。ユーザーの伝染力のポテンシャルがうかがえるもので、それは個々人がコミュニティに対して発揮する価値や貢献値と言えるかもしれません。

ー世界のPlagユーザーと瞬時に繋がれるだけでなく、Plagには地域コミュニティもあると聞きました。もう少し具体的に教えてください。

Plagは、ユーザーにとって世界への入り口です。自分とは離れた場所にいる世界中のユーザーの関心毎や思考を知ることができのは素晴らしいですが、お隣さんと触れ合うことの素晴らしさも同時にあると考えています。そこで、近隣のユーザーを一つにするための「areas(エリア)」と呼ばれるものを用意しています。

Plagに参加すると、自分の場所に応じて自動的にこのエリアにも参加します。大学やイベントなどさまざまなグループに向けたエリアが存在しますが、最も多いのが都市のエリアです。例えば、東京というエリアがあれば、そのエリアでPlagを使うユーザー間で情報の共有や拡散がされます。その街の鼓動を感じることができるでしょう。

ーPlagの運営チームは、これまでに「We Heart Pics」などのアプリ開発を手掛けてきました。過去のアプリ開発の体験は、Plagを作る上でどのように役立ちましたか。

今、Plagのチームは15人のメンバーから成ります。これまでのアプリ開発の経験は、非常に役立っています。CEOのllya Zudinは、過去10年間、We Heart Picsを含む様々なソーシャルサービスを開発してきました。それらが土台としている「繫がる」という思想を含む思いつく限りのルールをすべて白紙にして挑戦するのがPlagです。仮説を立ててはそれを検証することを繰り返して、Plagは本当に特別なプロダクトになったと考えています。
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SNSアプリという風に紹介を受けたPlagですが、少なくとも従来的な意味のSNSとは違うのかなという印象。ただ、ユーザーは誰もがフラットな中での情報の広まりに着目し、その現象を突き止めるというコンセプトはとても面白い。Plagは日本への進出にも意欲的なので、今後どんな風に使われるようになるのか見守りたいと思います。

サービスの紹介動画はこちらをご覧ください。