リリース後1週間で10万人が登録ーーソーシャル要素の排除で、情報の拡散性に特化したアプリ「Plag**」

by Yukari Mitsuhashi Yukari Mitsuhashi on 2015.7.29

ソーシャルな要素を排除した情報拡散プラットフォーム「Plag**」
ソーシャルな要素を排除した情報拡散プラットフォーム「Plag**」

本来、SNSと言うと、人と繫がることが主たる目的で活用されるもの。そんな中、サービス開始から6週間で10万ユーザーを突破した新種のSNSが、「Plag**」です。サービス名称の語源になっている「Plague」は「伝染病」という意味。このSNSには、友だち申請もなければフォロー機能もありません。

今の勢いが続けば、2015年以内には1,000万ユーザーを突破する見込みだというPlag。ソーシャルな要素を排除することで、ウィルスが広まるようにコンテンツが拡散するプラットフォームです。アプリへのエンゲージメントは高く、1週間後のリテンションは50%超。Plagの全ユーザーの約60%をヨーロッパが占め、米国は全体の4分の1、アジアはまだ10%ほどです。

Plagの使い方は至ってシンプル。登録すると、近隣にいる他のユーザーがシェアした情報が届きます。それは政治の最新ニュースかもしれないし、面白動画やユーザーの頭の中の思考、著名な人物の格言かもしれない。その情報に感染した(受け取った)ユーザーは、スマホの画面を下にスワイプすることでSKIP、または上にスワイプしてSPREAD(拡散)できます。

以降は、マーケティングとビジネス開発を担当するLaura K. Inamedinovaさんへの質問形式でお伝えします。

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ーPlagというサービスの構想が生まれた背景を聞かせてください。

Plagは、最初は実験として始まったものです。ソーシャルネットワークという概念から、「情報の流れ」を邪魔するものをすべて取り除くとどうなるのか。投稿する人物のステータスではなく、あくまで情報やそのメッセージ性が注目される場を作りたいと考えました。友だちがシェアしていたからという理由ではなく、特定の情報の興味深さによってそれが世界に共有されるべきだと。そうすれば、既存のSNSでは生まれない情報や人との偶発的な出会いが生まれる。これを試してみたところ上手くいき、日々ユーザーが増えています。Plag自体が実験であり、想像を超えたコミュニケーションや実りある会話、驚きに満ちたインサイトに出会える場所になりつつあります。

ーPlagと、その他のSNSは具体的にどう違うのでしょうか。

Plagには、ユーザー間の定まった関係性が存在しません。ここでは、誰かのことをフォローする必要はなく、アプリを開くだけで全員が全員と繫がります。従来SNSが持つソーシャルな要素は、新規ユーザーにとって大きな障壁です。そもそも友だちを招待したり人と繫がらないとサービスが成り立たず、そのネットワークを自ら構築する必要があるのですから。Plagは、その逆をいくサービスです。アプリに参加したその時から、世界中のユーザーと繫がることができます。

ーPlagで、情報がウィルスのように伝染するということですが、特定の投稿が広まるスピードは何によって決まるのですか?

Plagには、友だちの数やフォロワー数などで決まる「影響力」という指標はありません。ユーザーには誰にも同じだけの発言権があり、同じだけの発信力があります。ユーザーは、スワイプすることで情報を自分だけに留めるのか、次のユーザーへと伝えるのかを選択することができます。スワイプで行うユーザーの判断が、情報の伝染力にどれだけ影響しているのかを測るパラメーターはあります。ユーザーの伝染力のポテンシャルがうかがえるもので、それは個々人がコミュニティに対して発揮する価値や貢献値と言えるかもしれません。

ー世界のPlagユーザーと瞬時に繋がれるだけでなく、Plagには地域コミュニティもあると聞きました。もう少し具体的に教えてください。

Plagは、ユーザーにとって世界への入り口です。自分とは離れた場所にいる世界中のユーザーの関心毎や思考を知ることができのは素晴らしいですが、お隣さんと触れ合うことの素晴らしさも同時にあると考えています。そこで、近隣のユーザーを一つにするための「areas(エリア)」と呼ばれるものを用意しています。

Plagに参加すると、自分の場所に応じて自動的にこのエリアにも参加します。大学やイベントなどさまざまなグループに向けたエリアが存在しますが、最も多いのが都市のエリアです。例えば、東京というエリアがあれば、そのエリアでPlagを使うユーザー間で情報の共有や拡散がされます。その街の鼓動を感じることができるでしょう。

ーPlagの運営チームは、これまでに「We Heart Pics」などのアプリ開発を手掛けてきました。過去のアプリ開発の体験は、Plagを作る上でどのように役立ちましたか。

今、Plagのチームは15人のメンバーから成ります。これまでのアプリ開発の経験は、非常に役立っています。CEOのllya Zudinは、過去10年間、We Heart Picsを含む様々なソーシャルサービスを開発してきました。それらが土台としている「繫がる」という思想を含む思いつく限りのルールをすべて白紙にして挑戦するのがPlagです。仮説を立ててはそれを検証することを繰り返して、Plagは本当に特別なプロダクトになったと考えています。
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SNSアプリという風に紹介を受けたPlagですが、少なくとも従来的な意味のSNSとは違うのかなという印象。ただ、ユーザーは誰もがフラットな中での情報の広まりに着目し、その現象を突き止めるというコンセプトはとても面白い。Plagは日本への進出にも意欲的なので、今後どんな風に使われるようになるのか見守りたいと思います。

サービスの紹介動画はこちらをご覧ください。

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