サービス開始1周年ーー稼動デバイス数は5億台、アメリカに次いで日本市場が伸びるモバイルDB「Realm」

by Yukari Mitsuhashi Yukari Mitsuhashi on 2015.7.29

モバイルデータベース「Realm」
モバイルデータベース「Realm」

今年3月末に、シリーズBで2,000万ドルを調達したモバイルデータベース「Realm」が、サービス開始から1周年を迎えました。前回取材時には1億台だった稼働デバイス数は、4ヶ月後の今では5億台に。Realmを使うユーザー数は4倍に。日本でも2.5倍に成長し、アメリカに次ぐ2番目の市場となっています。

今回お話をうかがったのは、Realmでエンジニアを勤める岸川克己さん。岸川さんがRealmに参加した当時は、スタートアップの新規プロダクトで使われることが多かったと言います。それが現在では、既存データベースを置き換えたり、AndroidとiOSの両方で使われる例も増えているとのこと。

Realmを選ぶ理由は、より良いユーザー体験の提供

Objective-C、Swift、Android全てのアプリのうち、およそ10個に1つで使われているRealm。具体的な企業では、Pinterest、Intel、BuzzFeed、ZipCar、Groupon、また複数の銀行などがRealmを選択。日本国内でも、LINE、バンダイ、AWA、リクルート、Sansanなど、日本の数百本のモバイルアプリにRealmが組み込まれています。

Realmがモバイルアプリのデベロッパーに選ばれる理由には、APIがシンプルなこと、特定のクラウドサービスに規制されることなく、好きなサーバーでデータをホストができることなどが挙げられます。でも、その理由を突き詰めると、それは「より良いユーザー体験が提供できる」からに他なりません。

「モバイルデバイスがよりパワフルになるにつれ、アプリデベロッパーはより多くのデータをサーバーではなくデバイス側で扱うようになっています。デバイス側でデータを持つことで、時間のかかるサーバーからのデータ取得を最小限にし、オフライン時でも使えるようになる。その結果、より快適なユーザー体験が提供できるからです」

デベロッパーコミュニティこそ最大の資産

2014年6月のRealmミートアップの模様
2014年6月のRealmミートアップの模様

Realmが急速に成長している背景には、その積極的なコミュニティづくりがあります。彼らにとって、デベロッパーとの良い関係こそ最大の資産。そのため、Realmに直結しないSwiftやAndroid関連のイベントを主催したり、記事の発信や動画配信に力を入れてきました。

日本でも、毎月のRealmミートアップの他に、Swift勉強会などを主催しています。これまでに4回開催した定期ミートアップには、毎度60人ほどが参加。こうして日本のモバイルデベロッパーとの交流を深めることは、単純にRealmをプロモーションするだけでなく、もっと広義な意義があると岸川さんは話します。

「シリコンバレーや世界のモバイルスタートアップは、日本から多くのことを学べると思っています。モバイルゲームはもちろんのこと、世界で最大のモバイルカンパニーLINEがあり、モバイル社会と経済は世界でも最先端です。その知見を世界に届けるためにも、日本のデベロッパーと繋がり、多くのことを学びたいと考えています」

半年弱でチームは倍の大きさに

Realmは、今年後半にはバージョン1.0のリリースを予定。バックグラウンドクエリのサポート、きめ細やかな通知など、多数の機能が追加されるとのこと。また、JavaScriptやC++、.NETなど対応プラットフォームの追加にも着手しています。

今年3月時点からRealmのメンバーは増え続け、今では40人ほどのチームになりました。Appleで8年間、SafariとWebKitの開発に携わって来た人物など、一流のキャリアと実力を持つ人材が次々にジョインしています。またリモートでは、中国と韓国にもメンバーを採用。グローバルに広がるユーザー層と共に、チームもまた広がりを見せています。

アメリカに次いで大きな市場である日本には、今後いっそう投資していく構え。サンフランシスコ本社に日本人インターン生を迎え入れ、その他にも岸川さんのエンジニアリング以外のタスクをサポートするメンバー、Androidのエキスパートなどの人材を探しています。 Realmのデモ動画はこちらをご覧ください。

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