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あらゆるモノに音声応答する力を与える「ReSpeaker」、クラウドファンディング開始から5日間で当初目標2.5倍の10万ドルを突破

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人がモノに声を与える努力を、大手テック企業はドメインとしてきた。その典型は、Amazon Echo であり、Google Home であり、Apple の Siri だ。深圳を拠点とするハードウェア企業 Seeed Studio は、それを変えようとしている。 ReSpeaker のプロダクトマネージャー Xiaobo Ye 氏は、次のように語った。 植物を手にとって、その植物に話しかけられるよう…

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人がモノに声を与える努力を、大手テック企業はドメインとしてきた。その典型は、Amazon Echo であり、Google Home であり、Apple の Siri だ。深圳を拠点とするハードウェア企業 Seeed Studio は、それを変えようとしている。

ReSpeaker のプロダクトマネージャー Xiaobo Ye 氏は、次のように語った。

植物を手にとって、その植物に話しかけられるようにします。今や、植物を育てることは、犬や猫を育てるようものになるでしょう。植物が「喉が渇いた」とか、「大丈夫、水は必要ない」と話してくれます。

火曜日(8月23日)、Seeed Studio は ReSpeaker のクラウドファンディングを Kickstarter 上で開始した。ReSpeaker は、アイスホッケーのパックほどの大きさで、モノに声によるコマンドや問い合わせに答える能力を与えるハードウェア・モジュールだ。エアコン、ステレオ、コーヒーマシンなど、ユーザがコントロールしたいものに応じて、ReSpeaker は USB かケーブル経由で直接接続することができる。接続後は、コーヒーを作ったり、会議室を予約したりなど、つながったモノによって異なるアクションを実行するようにプログラムできる。

WiFi に接続すれば、ユーザは ReSpeaker のウェブアプリに接続し、音楽ストリーミングアプリなど、予め用意されたさまざまなアプリを使うことができる。開発者は、カスタムされたプラグインをコーディングすることもできる。10メートルくらい離れても ReSpeaker がユーザの声を拾える音声取込マイクなど、さまざまな追加ハードウェアも利用可能だ。

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ReSpeaker の目標の一つは、スタートアップや愛好家が、あらゆるモノをインターネットにつないだりスマート化したりするだけでなく、インタラクティブなデバイスにできるよう、音声認識技術のハードルを下げることだ。サードパーティ企業との提携関係を通じて、Seeed Studio は、Microsoft Cognitive Service、Amazon Alexa Voice Service、Google Speech API、Wit.ai、Houndify など、さまざまな音声認識ソフトウェアを ReSpeaker に追加した。

Ye 氏は、多岐にわたるスマートホーム製品を出している Xiaomi(小米)を引き合いに出し、次のように語った。

もし、あなたが Xiaomi だったら、すべてをアプリにつなぐことができるでしょう。しかし、スタートアップなら、そうすることは非常に大変です。自前のアプリを作る必要があり、そのコストは、Xiaomi がやる場合と同じです。しかし、あなたの製品が提供するものは、Xiaomi ほどは素晴らしいものにならない。多くのユースケースに対応することがなく、その結果、多くのユーザを魅了することができないからです。

消費者が直接使う IoT は数年前から本格的に市場に紹介され始め、以来、JD(京東)や Xiaomi といった中国の大企業は、一つのプラットフォームですべてをコントロールできるような、自社製のスマートホム・ハブや IoT エコシステムの開発に勤しんできた。それは零細企業やスタートアップが参加できるような競争ではないが、2020年には1.7兆ドルに達すると見込まれる市場において、起業家が参入可能なニッチ製品や他サービスの領域は多く存在している。

ReSpeaker のマイクアレイモジュール

今後、特定のコンテキストに合った製品を作れる、もっと多くのロングテール企業が現れるでしょう。ReSpeaker のようなを零細企業に販売することを通じて、彼らが徐々に大企業へと育ってくれることを願っています。(Ye 氏)

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ReSpeaker のマイクアレイモジュール

ReSpeaker は、オープンソールの音声制御能力を開発者に与えてくれる、初めての製品ではない。2年前、2人のプリンストン大学の学生が、Siri のようなオープンソース・プラットフォーム Jasper を開発した。Jasper は、カスタムされたハードウェア・モジュールが無くても、Raspberry Pi 上で動作することができる。

Ye 氏によれば、利益よりプロモーションを意図した Kickstarter 上でのクラウドファンディングで、ReSpeaker は、すでに当初目標額の4万ドルを超えている。ReSpeaker は現時点で英語でのみ利用可能で、海外展開を優先している。今後、Seeed Studio では、さらに多くのプラグインをウェブアプリに追加し、開発者が違いに自分の書いたコードをシェアしたり活用したりできるプラットフォームも構築したいとしている。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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深圳で最も注目されている企業のビジネスエコモデルとはーー世界屈指のハードウェア製造都市におけるモノづくりの今

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今、深圳のモノづくりはどうなっているのか? 中国、深圳(シンセン)といえば、世界屈指のハードウェア製造都市であり、世界で最もハードウェアのスタートアップが生まれる場所であり、Makerが集う場所だ。 今回、筆者はチームラボの高須氏が企画したニコ技深圳ツアーに参加させてもらい、深圳を代表するメイカー支援企業であるSeeed StudioのCEOのエリック・パン氏のプレゼンテーションと、本社件工場とな…

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今、深圳のモノづくりはどうなっているのか?

中国、深圳(シンセン)といえば、世界屈指のハードウェア製造都市であり、世界で最もハードウェアのスタートアップが生まれる場所であり、Makerが集う場所だ。

今回、筆者はチームラボの高須氏が企画したニコ技深圳ツアーに参加させてもらい、深圳を代表するメイカー支援企業であるSeeed StudioのCEOのエリック・パン氏のプレゼンテーションと、本社件工場となるMFGセンターを訪問する機会を得た。

エリック・パン氏は今深圳で最も注目されている若手起業家で、2008年に「Seeed Studio」を創業、またハードウェアのアクセラレーター「HAXLR8R」を共同創業者でもある。また中国のForbesに、30歳以下の若手起業家として選ばれた人物でもある。

全てのメイカーのためにあらゆるリソースを提供する

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本社にもポスターとして貼られていたSeeed Studioのビジネスモデル「メイカービジネスピラミッド」の図。

アイデアだけの何も生み出せない、ゼロの「Dreamer(ドリーマー)」にも、0.1個のプロトタイプが作れる「Maker(メイカー)」を名乗る人にも、1つの完成品が作れる「Veteran Maker(ベテランメイカー)」にも、1000個の完成品が作れる「Hardware Startup(ハードウェアスタートアップ)」にも、1万個以上の完成品が作れる「HardWare Corporation(ハードウェア企業)」に対しても、Seeed Studioはあらゆるリソースを提供できる。

つまり、アマチュアのメイカーにはパーツやキットを販売し、ベテランメイカーには製品化の手助けを行い、スタートアップには大量の基板を製造して納品することで、ハードウェアを生み出す全てのメイカーに対して、ビジネスのサポートができるという。

深圳は模倣を超え、オリジナルのプロダクトが作れるようになった

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また、深圳ならではの山寨(しゃんざい)のカルチャーやエコシステムを肯定的に考えているのが面白かった。山寨とは、中国で横行するコピー製品(主に携帯電話)のことだが、エリック・パン氏の解釈では、コピー製品をベースにしてオリジナリティを加味しているものが山寨であって、コピー品(copycat、パクリ品)とは区別している。この山寨から、オリジナルを超える安価で高機能でニッチな製品がどんどん生まれている、それが深圳の強みであると語る。

またサービスやコンテンツのように、ハードウェアをとにかく素早く作ってみて次々と世の中に出していく、という考え方は深圳ならではだ。

まずはアプリやWebサービスを作るような感覚でハードも作ってみる。KickStarterやSNSを通じて世の中に発表してみる。そこにニーズがあれば生産体制を整え、世界に販売していく。ニーズを市場に委ね、売るものは自分たちで決めるのではなく、市場が決めるという考え方を持っている。

Seeed Studioでは、単なる受託製造として基板やパーツを作って納品するだけでなく、アイデアが面白ければそのメイカーをサポートし、生産はもちろん、販売支援やマーケティングなども支援してくれる。高須氏いわく、Seeed Studioは、アクセラレーターのように投資するだけではなく、メイカーの成功を支援したいという想いが強いのだそうだ。

エリック・パンが共同設立した「HAXLR8R」のプログラムを卒業して、クラウドファンディングに挑戦した25社全てが資金調達に成功し、平均で約25万ドル(3000万円)の支援を受けている。これは驚異的な成功率だ。

経験10年の若い熟練工が、少量ロットに即座に対応する生産体制

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さらに本社件工場となるMFGセンターを訪問させてもらった。最先端の工場というよりは、郊外にある古い工場という印象だったが、ここには約200名以上の従業員が働き、60名程度が工場の作業員だそうだ。

Seeedでは基本的に在庫を持たず、オープンパーツライブラリという各パーツごとの在庫を持ち、それらを組み合わせることで、多様な基板を即座に作れるような体制をとっている。

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回路図、必要な部品リスト、形状のCADデータなどを公開して、だれでも同じものが作れるようにしたハードウェアをオープンソースハードウェアと呼んでいるが、Seeed Studioはそのようなオープンソースハードウェアをキット化し、ストックし、必要に応じて組み合わせて生産したり、また販売したりしている。

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工場での製造は人力を主体とし、トヨタのカンバン方式に習い、少量多品種生産に対応。経験年数10年以上の20代の熟練工が設計から製造、テストまで行ってくれる。ちなみに高須氏によれば10年以上の経験をもつ20代の熟練工がいる工場は深圳にしかいないとのこと。

Seed Studioの3つのビジネスモデル

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Seed Studioのビジネスモデルは大きく3つあり、1つはFusionPCBという少量からオリジナルの基板を作成してくれるサービス。基板のデータを送ればPCB基板になって返ってきて、通常でも4日間程度で基板が手に入る。今回のツアー参加者が4日前にSeeed Studioに発注した基板を受け取っていた。上の写真はその基板だ。20枚で2,000円(1枚100円)、日本だと10万くらいかかるだろうとのこと。

ビジネスモデルの2つ目は、自社で製造するハードウェアの販売。低コストで高品質のオープンソースハードウェアを世界中に出荷している。3つ目はメイカーの支援とプロデュース。メイカーが始めたプロジェクトを製造から販売まで支援する。

これからの深圳のモノづくりによせる課題と期待

一方、Seeedの他の人間と話していると、このビジネスモデル戦略を見直すタイミングに来ていることも伺えた。

これまでメイカーの支援やPCBサービスを提供してきたが、結果としてSeeedの基板を製品化段階で利用されるケースが多くないそうで、事実、Seeedから大きくヒットした製品は今のところ出てきていない。今後のターゲットにエントリー層や子供をターゲットとした教育分野にも力を入れ、中長期的に取り組んでいくことも視野にいれているようだ。

Seeed Studioに限らず深圳全体として、メイカームーブメントは市をあげて取り組んでいることもあり非常に盛り上がっている一方、深圳発のスタートアップで具体的な成功を収めている人は少ないことも事実だ。今後起こるだろう深圳の人件費の高騰の課題、そしてコピー製品を超えた山寨製品を製造する能力を備えた深圳のメイカーたちが、今後どう市場のニーズに答え、そこにクリエイティビティとオリジナリティを付加し、模倣だけではない、クオリティが高く魅力ある製品をつくることができるかどうか。そこに今後の深圳の未来がある気がした。

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今回のツアーを企画したチームラボの高須氏ニコ技深圳ツアーは不定期に今後も開催されるようなので気になる人はチェックしてほしい。

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