ニューヨーク市がタクシー業者向けアプリ導入に向けて動き始める

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Image by Anna

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ニューヨーク市議であるBen Kallos氏が12月8日、タクシー業者向けアプリ導入のために法制定導入を提案したと報じられました。この法案は、一般のタクシー業者がUberやLyftなどの大手相乗りサービスと同様の競争力を保たせるためにアプリ導入を提案するためのものだとのことです。

記事内でBen氏は、これからはUberやLyftなどの新興サービスを取り締まる方向はナンセンスであり、タクシー業者に同等の競争力を持たせるように促進するのがニューヨーク市としての役割である、という考えを示しています。また、予定ではニューヨーク市内で操業するイエロータクシーとグリーンタクシーのドライバー約2万人がこのアプリに登録されるらしいです。

この法案が通れば、ニューヨーク市を訪れる観光客はより多くの交通手段を持つことになるでしょう。

ちなみにこちらの資料によると、ニューヨーク市内のイエロータクシードライバーは5万人を超えているのだそう。また、一日で60万人の乗客を運び、年間では2億3600万人を運ぶ計算になるとのこと。このデータからも、ニューヨーク市内だけでもタクシーに関する需要が高いのがわかります。

仮に法案が通り、アプリが開発されたとしたら、UberとLyftが多大な労力を捧げて完成した秀逸なUXとどこまで競り合えるかが興味深い点となるでしょう。そして同資料では、ニューヨーク市のイエロータクシーの乗客のクレジットカード利用率のデータもありました。2011年では利用率が40%であったのが、2014では55%となり、60%に差し迫っていることから、クレジットカードを使った支払いのしやすさもUXとして重要な焦点となりそうです。

このようなタクシーアプリ導入の動きはニューヨーク市だけでなく、ワシントンDCでもあります。特にアメリカではUberとLyftが熱を帯びている一方で、一般タクシー業者を圧迫してるのが実情。以降、各市が同様にアプリ開発をするというのがある種のトレンドとなるかもしれません。

Via GOVERNMENT TECHNOLOGY

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