電力がない生活を強いられる世界10.3億人のために重力で光るLED電気「Gravity Light」ー2016年に出荷

SHARE:
image via. Indiegogo
image via. Indiegogo

<Pick Up> For Homes without electricity, a lamp powered by gravity

世界中には、電気がない生活を強いられている人たちが10.3億人いると言われています。太陽エネルギーは、そんな人たちに電気がある生活をもたらす一つの手段。でも、とあるスタートアップは、ある意味、太陽よりも身近なエネルギーソースに目を向けました。それは、重力です。

2012年にはプロトタイプだった「Gravity Light」は、ケニヤでの生産を経て2016年の出荷に向けて動いています。最新バージョンは、一つ20ドル。このライトの想定ターゲットを考えると決して安いとは言えませんが、既存の灯油ランプに比べれば数週間で元が取れるとのこと。灯油ランプを使う家庭では、その収入の30%が灯油代に消えているのだと言います。また、火災発生などのリスクとも常に隣り合わせの生活です。

Gravity Lightには、鎖歯車、DCジェネレーター、LEDライトが付いています。このライトを地上から6フィート(約1.8メートル)の高さに吊るし、25パウンド(約11.3キロ)の重し(石や砂が入ったバッグ等)を吊るします。すると、重しが1分0.04インチのスピードで落ち、鎖歯車とジェネレーターを動かし、25分間ほどLEDライトを灯すとのこと。

このプロダクトは、もともとIndiegogoに登場し、128%の達成率で資金調達に成功したプロジェクト。プロダクトのアイディア、課題解決の度合いはもちろんのこと、GravityLightの生産をするためにケニアの工場と組み、雇用を生み出している点なども素晴らしい。

動画のなかに出て来る開発者の“Gravity doesn’t go to sleep at night”という言葉が印象的。別途、インタビューを申し込んでみようと思います。

via. Good

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する