本稿はベンチャーキャピタル、サイバーエージェント・キャピタルが運営するサイトに掲載された記事からの転載。毎月第2水曜日に開催される Monthly Pitch へのピッチ登壇をご希望の起業家の方、オーディエンス参加をご希望の起業家の方の応募はこちらから

サービス概要：STANDSが提供するプロダクトはUI/UX改善SaaS「Onboarding」。サービスサイトにユーザーを導くチュートリアルなどのガイドを表示させられるサービスです。「これにより煩雑な手続きや申請を、誰でもわかる・使える体験に変えられる」と、STANDS代表の露木さんは語ります。

Onboardingは非エンジニアでも簡単に使えるため、エンジニアが不足する中でもサービス改善を加速させることが可能。なお、OnboardingはウェブサービスにJavaScriptのタグを1行入れるだけで使用できるようになります。

Monthly Pitch編集部はココに注目：ウェブサービスを使って不満足な体験をしたことのある方は少なくないでしょう。ユーザーのそのような体験により、サービス提供事業者は本来得られる収益の約20%を損しているという試算もあるそうです。システムはリリースして終わりではなく、継続的な改善を続けなければなりません。

とはいえ国内は80万人とも言われるIT人材不足の状況において、システムの改善は決して容易ではありません。このような状況下でシステムの継続的な改善を可能にするのがOnboardingです。

Onboardingは企業向けの業務システムから大規模な消費者向けサービスまで、既に多様な会社に導入されています。あるC向けサービスはウェブ経由の契約数を上げていきたいと思っていたものの、煩雑な体験のために、多数のユーザーが離脱し、コールセンターに電話してしまう状況にありました。

とはいえ、システム開発会社はリソースの問題で迅速に対応ができない。。そこでこの会社はOnboardingを導入し、自らサイトのUI / UXを改善。チュートリアルや生成AI等を活用したガイド機能などを活用し、状況は改善に向かったそうです。

Onboardingの現在の主戦場はSaaSですが、今後は金融、旅行、インフラ、自治体のような、ウェブの手続き全般へと市場を広げていく算段です。