酪農DXのファームノートHD、8.4億円を調達——遺伝・育種改良、DX製品の機能強化

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Image credit: Farmnote

北海道・帯広に本拠を置き、酪農・畜産分野のデジタルトランスフォーメーション(DX)ソリューションを開発・提供するファームノートホールディングス(ファームノート HD)は19日、8.4億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、オハヨー乳業、明治ホールディングス、日本政策投資銀行、出光興産、札幌イノベーションファンド(DG インキュベーションによる運営)、トモヱ乳業、千葉道場ファンド、KOBASHI HOLDINGS、名前非開示の個人や事業会社。金額には金融機関からのデットが含まれる。

ラウンドは不明だが、これは、2023年5月から2024年2月にかけて実施された投資の総額だ。同社にとっては、2021年9月に実施した14.4億円の調達に続くもので、今回の調達を受けて、ファームノート HD の累積調達額は約53億円に達した。今回投資に参加した千葉道場、KOBASHI HOLDINGS は以前のラウンドに続くフォローオンで、千葉道場ファンドは、代表である千葉功太郎氏がファンドが組成される前のシードラウンドからフォローオンを続けている。

調達資金の具体的な使途は3つの柱に大別される。

  1. 乳牛の遺伝・育種改良事業の強化・推進
  2. 酪農・畜産向け DX ソリューション製品群の拡大と機能強化
  3. 酪農家へのカスタマーサクセス(顧客支援)体制の充実化と、サービスの横断販売(クロスセル)推進

ファームノートは2013年11月に創業し酪農・畜産向け IoT 開発を展開。その後、ファームノート HD が2016年12月に設立され、乳牛から遺伝子情報を収集・解析し、データに基づく指導を行うサービス「Farmnote Gene」を展開している。国内の酪農家向け遺伝子検査市場で約3割のシェアを獲得するなど、酪農 DX を大きく牽引してきた。また、子会社のファームノートデーリィプラットフォームを通じ、DXソリューションと高度な飼育技術を組み合わせた実証牧場を2つ運営し、合計約1,500頭の乳牛の管理している。

via PR TIMES    Summarized by ChatGPT

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