医療データ利活用のYuimedi、デット含め4億円をプレシリーズA追加調達——米国法人を設立、ボストンに事業所設置

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「Yuicleaner」
Image credit: Yuimedi

医療データ利活用プラットフォームの開発を行う Yuimedi は2日、プレシリーズ A ラウンドで4億円を追加調達したことを発表した。このラウンドは DG Daiwa Ventures がリードした。また、金額にはあおぞら企業投資からのデットが含まれる。

これは同社にとって、2022年11月に実施したプレシリーズ A ラウンドに続くものだ。DG Daiwa Ventures は以前のラウンドに続くフォローオンでの参加。今回の調達を受けて、Yuimedi の累計調達額は9.5億円に達した。また、Yuimedi は2024年1月1日にアメリカ法人 Yuimedi, Corp. を設立したことを併せて発表した。

アメリカ法人代表は日本法人と同じくグライムス英美里氏が務め、Yuimedi の100%子会社としてデラウェア州に設立された。事業所はマサチューセッツ州ボストンに所在し、ボストンは世界最大のライフサイエンス・クラスターが形成されているため、事業成長に最適な環境であるとしている。

Yuimedi は2020年11月創業。医療データのクレンジングやデータ利活用のコンサルティング、生成 AI を用いたデータ抽出ソフトウェアの開発などを行っている。同社の主要事業「Yuicleaner」は、ノーコードのデータクレンジングソフトウェアで、プログラミングの知識がなくても効率的に医療データの前処理を行うことができる。このソフトウェアは医療機関や研究機関でのデータ解析作業を大幅に効率化することを目指している。

また、Yuimedi はアメリカにおける電子カルテデータ(EMR)の標準化が進んでいる環境を活かし、生成 AI を用いた医療データ抽出ソフトウェア「YuiQuery」をアメリカ主導で開発しているという。今回調達した資金は、このプロジェクトの推進とアメリカでの採用に充てられる。

同社は今後、日米両国での事業展開をさらに加速させ、ビジョンである「医療をアップデートさせるデータ利活用インフラの構築」の実現に向け邁進していく方針だ。

via PR TIMES    Summarized by ChatGPT

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