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中国の不動産デベロッパー大手Evergrande(恒大)、息を吹き返したEV業界に参入すべくイギリスのインホイールモーター企業Proteanを買収

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中国の不動産開発業者 Evergrande(恒大)は5月30日、イギリスのインホイールモーター企業 Protean を金額非公開で買収したことを発表した。今回の買収は、Evergrande が国内で盛り上がりつつある電気自動車(EV)業界で主導権を握るための活動の一環である。 Protean はイギリスに拠点を置く自動車関連技術企業である。同社はインホイールモーターのデザイン、開発、製造を行ってお…

5月30日、ロンドンで開かれた Evergrande(恒大)と Protean の調印式
Image credit: Evergrande

中国の不動産開発業者 Evergrande(恒大)は5月30日、イギリスのインホイールモーター企業 Protean を金額非公開で買収したことを発表した。今回の買収は、Evergrande が国内で盛り上がりつつある電気自動車(EV)業界で主導権を握るための活動の一環である。

Protean はイギリスに拠点を置く自動車関連技術企業である。同社はインホイールモーターのデザイン、開発、製造を行っており、アメリカと中国でも事業を展開している。インホイールモーター自動車は自動車業界でも最先端の技術とみなされている。従来の EV 車では、本来エンジンがある位置に単一のモーターを置いて駆動させているが、インホイールモーター自動車では各駆動輪のすぐ近くにそれぞれモーターを配置している。

インホイールモーター自動車はギアボックスやシフトレバーが不要になるため、燃費も向上し、操作性も良くなる。同社は12月、自社の ProteanDrive インホイールモーターシステムに関連して、世界中で150の特許を取得したことを発表した。これらの特許は、世界規模で展開する自動車メーカーや、一流の自動車部品メーカーに向けて大規模に使用権を付与していく方針だ。

Evergrande はインホイール電気モーター技術における支配をさらに強固なものにしようとしている。その一環として、新エネルギーを使った自動車業界で、フルバリューチェーンの戦略設計を強化していると同社の会長である Shi Shouming(時守明)氏は発表の中で語った

同社による Protean の買収は EV 業界への参入という直近の目標を後押しするものである。今回の買収の前の今年初めには、アメリカに拠点を置くEV関連スタートアップ Faraday Future(人才薈萃)の設立者で、不祥事で有名となっている中国人ビリオネア Jia Yueting(賈躍亭)氏と Evergrande の間で取引が物別れに終わっていたBloomberg の報道によると、不動産大手の Evergrande は世界最大の EV メーカーになるべく、今後3年以内に100万台の生産能力を整えることを目指しているという。

同社は今年初め、Saab Automobile の親会社である National Electric Vehicle Sweden AB(NEVS)の株式を51%(9億3,000万米ドル相当)取得している。この10日後には、中国の EV バッテリー企業 CENAT(卡耐)に10億6,000万人民元(約166億円)を投資している。また同時に、広州市の南部に登記資本金20億米ドルの EV 関連企業を新たに設立している

中国国内の EV メーカーは、多額の損失や成長の失速、Tesla の中国市場への進出などに苦しんでいる。EVメーカー Nio(蔚来)は5月29日、第1四半期の収益が50%の連続的な下落になることを発表した。これを受けて同社の株価は30日、10%以上下落し、市場が閉じた時点で3.24米ドルとなった。

中国には 500もの EV 関連製造業者が拠点を置いており、市場シェア獲得に向けて争っている。Xpeng Motors(小鵬)や VM Motors、CHJ Automotive(車和家)など、大半の業者は大量生産の安定化や資金不足といった課題を抱えているため、自動車の販売にはこぎつけていない。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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財政難に喘ぐ中国のEVスタートアップFaraday Future(人才薈萃)、ブリッジファイナンスで2億2,500万米ドルを調達

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追い詰められた EV(電気自動車)メーカーの Faraday Future(人才薈萃)は、主要投資家の一つである中国の不動産大手 Evergrande(恒大、香港証取:3333)と対立を深めている中、同社は新たな生命線を勝ち取った格好だ。 Faraday Future は4月29日、今年末にクローズすると見られる10億2,500万米ドルの調達を前に、ブリッジファイナンスで2億2,500万米ドルを調…

Faraday Future(人才薈萃)の EV「FF91」
Image credit: Faraday Future(人才薈萃)

追い詰められた EV(電気自動車)メーカーの Faraday Future(人才薈萃)は、主要投資家の一つである中国の不動産大手 Evergrande(恒大、香港証取:3333)と対立を深めている中、同社は新たな生命線を勝ち取った格好だ。

Faraday Future は4月29日、今年末にクローズすると見られる10億2,500万米ドルの調達を前に、ブリッジファイナンスで2億2,500万米ドルを調達したと発表した。今回の調達は、アメリカの資産運用会社 Birch Lake Associates がリードインベスターを務めた。Faraday Future の旗艦製品 FF91 SUV の市場投入支援を目的としている。

昨年来の財政的混乱を経て、調達資金の一部は Faraday Future のサプライヤーらに安心してもらい、FF91 を大量生産に移行する上でサプライヤーらの約束を獲得することを狙っている。今回の調達を得る上で、Faraday Future は同社が持つ知的所有権や技術の価値評価を行っており、それが12億5,000万米ドルに上ったことを明らかにした。

今回の調達より前、Faraday Future は FF91 をベースとした V9 EV を中国でローンチするため、かつて人気を得た中国のゲーム会社 The9(第九城市)とジョイントベンチャーを立ち上げた。両社はそれぞれ、ジョイントベンチャーの半数の株式を有し、The9 は6億米ドルの出資を約束している。Faraday Future は、このジョイントベンチャーの年間生産台数が30万台となり、2020年までに販売開始したいとしている。

Faraday Future は昨年11月、9億米ドルの調達を巡って EVAIO Blockchain と協議しているとされた。Faraday Future はその後、この件について言及していない。

Faraday Future は4月29日、FF91 の機能テストのため、量産開始前の試作車を多数準備したとも語った。同社は FF91 のローンチから5年経過した今でも大量生産に移行できておらず、その理由の多くは、レイオフ、給与未払、一時帰休、不動産売却といった形で露呈した一連の財政問題によるものだ。Faraday Future は以前、FF91 の生産を2018年末に開始するとしていた。

Faraday Future のトラブルは2017年に始まったが、それは Evergrande との対立後に際立つこととなった。契約条件をめぐる対立の結果、Evergrande は2018年末 Faraday Future と交わしていた20億米ドルの投資契約を撤回した。Faraday Future は Evergrande からの将来支払の前払を要求していたが、Evergrande はこれを拒否した。Faraday Future は香港で裁判所に仲裁を求めていた。

中国における Faraday Future 事業を Evergrande の支配下に置くことで、結果的に両社は対立の解決を見たことになる。Faraday Future はオルタナティブ投資を求めてきた。同社は生き残りをかけて、ロサンゼルスにあった本部を約1,000万米ドルで売却することを余儀なくされていたほか、ラスベガスにある900エーカー、約4,000万米ドル規模の不動産を売りに出している。

Faraday Future は財政問題を抱える中、この問題が従業員にもたらした壊滅的な影響の結果や、サプライヤーや業界に与えた波及効果の責任を取る形で、多くの上級幹部を失うことなった。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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