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現実世界のAWS、「伸縮自在な倉庫」Flexeが提供する空間以上のもの(2/2)

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データと意思決定者 (前回からのつづき)Flexeは倉庫のキャパシティにフォーカスする一方、その空間以上のものを売っている。 さまざまな注文および在庫システムをダイレクトに統合した独自の倉庫管理システム(WMS)は、時間どおりに出荷された注文の割合や注文の正確性、 労働生産性、注文単価とユニットあたりのコスト、さらには商品の到着時には倉庫へ格納されるまでの時間といったことまでパフォーマンスメトリク…

データと意思決定者

Flexeの顧客向け出荷ダッシュボード

(前回からのつづき)Flexeは倉庫のキャパシティにフォーカスする一方、その空間以上のものを売っている。 さまざまな注文および在庫システムをダイレクトに統合した独自の倉庫管理システム(WMS)は、時間どおりに出荷された注文の割合や注文の正確性、 労働生産性、注文単価とユニットあたりのコスト、さらには商品の到着時には倉庫へ格納されるまでの時間といったことまでパフォーマンスメトリクスで表示できる。

Siebrecht氏によるとコストと効率を最適化するためにこれらのデータを利用し、各倉庫内での一括受注処理の流れ(スタッフが作業を実行するための割当て)を変更をしたり、小売業者と倉庫オペレーターは戦略的な決定をいくつでも行うことが可能だ。Siebrecht氏は 「それ以外のデータの利用例には、ネットワーク全体の在庫バランスの再調整や、それぞれの市場での各製品ごとのパフォーマンスに基づいてネットワークにノードを追加することなどがあります」と説明している。

Flexeの一括受注処理

Flexeのプラットフォームを連携することの難しさは顧客の既存のシステムによって異なる。一日でFlexeと連携できるケースもあれば、複数のEDIマップやAPI連携が含まれる場合や、特に多くの大企業の運用で利用される傾向のあるレガシーエンタープライズリソースプランニング(ERP)システムではもう少し時間を要することもある。

とはいえ真価を発揮するのは連携後で、顧客は柔軟性のある物流ネットワークに対して新たに多大な技術リソースを消耗する必要がなくなる。

「Flexeテクノロジープラットフォームへのシステム連携が重要なため、企業がFlexeの利用を検討する際には、ほとんどの場合IT部署の上位職者が購入担当として参加しています。連携が完了すると、顧客は追加のエンジニアリング作業やITサポートなしに物流ネットワークのサイズを拡張でき、新たな物流イニシアチブの立ち上げに関連する時間とコストを大幅に削減できます」(Siebrecht氏)。

Flexeは以前に約6,400万ドルを調達し、今回7,000万ドルを銀行から調達したことで、WalmartやAce Hardwareなどの「成長するエンタープライズクラス」の顧客にサービスを提供する環境がより整ったと述べている。このシリーズCラウンドには他に、Activate Capital、Tiger Global、Madrona Ventures、Redpoint Ventures、およびPrologisVenturesが参加した。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

現実世界のAWS、「伸縮自在な倉庫」を提供するFlexeが7,000万ドル調達(1/2)

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Walmartなどの小売業者が使用するオンデマンドの倉庫サービスとテクノロジープラットフォームを提供するFlexeは、T.RowePriceが主導するラウンドで7,000万ドルの資金調達を実施した。この資金調達は、オンラインショッピングへの移行が2年近くも早まり、米国のオンライン上での取引額が30%も増加したeコマースブームの真っただ中に行われた。 世界は2021年の内にある程度以前の生活を取り戻…

Photo by Alexander Isreb from Pexels

Walmartなどの小売業者が使用するオンデマンドの倉庫サービスとテクノロジープラットフォームを提供するFlexeは、T.RowePriceが主導するラウンドで7,000万ドルの資金調達を実施した。この資金調達は、オンラインショッピングへの移行が2年近くも早まり、米国のオンライン上での取引額が30%も増加したeコマースブームの真っただ中に行われた。

世界は2021年の内にある程度以前の生活を取り戻すかもしれないが、一部の消費者に発生した変化はもう戻ることはなく、さらにデジタルコマースには増え続けるデータと分析によるメリットもあるため、多くの企業がオンラインでの運営に投資し続けることだろう。

柔軟なロジスティクス

2013年に設立されたシアトルを拠点とするFlexeは、米国全土の約1,500の倉庫で小売業者とブランドの需要を満たしている。クラウドコンピューティングがビジネスを変革し、莫大なインフラ投資なしにデータストレージとコンピューターの処理能力の拡張が可能となったように、Flexeは同様の思想を倉庫とフルフィルメント事業に採用することにした。

「AWSが15年前にクラウドコンピューティングを考案するまで、企業は独自のデータセンターをリースして運用したり、サードパーティのデータセンターオペレーターにアウトソーシングしたりしていましたが、どちらの選択肢にも多額の固定費と時間的な制約が伴いました。従来の倉庫ソリューションは、ファーストパーティまたはサードパーティのどちらが運営する場合でも、基本的な契約の形は定期リースであるため、長期契約が必須で高い固定費がかかるという課題があったのです」(FlexeのCEO兼共同創設者のKarl Siebrecht氏)。

さらに従来の契約の仕組みでは、予測できない(あるいは予測可能だったとしても)市場の変化に直面した場合、企業が柔軟な対応をしてくれることはほとんどない。しかし企業の製品に対する需要は、時期やサプライチェーンの問題による予期せぬ障害、気象条件、あるいは実際に起こった世界的なパンデミックなど、様々な要因によって増減する可能性がある。

「一般的なFlexeの顧客であるオムニチャネルを導入する小売業者やブランドは、ロジスティクスネットワークを迅速に拡大や縮小してビジネスの成長を維持し、消費者の近くに商品を保管して納期を短縮し、サプライチェーンの混乱を迅速に解決できます。COVID-19はこういった多くの問題を表面化させました」(FlexeのCEO兼共同創設者のKarl Siebrecht氏)。

Flexeを使用すると、企業は商品の保管だけでなく、直接販売(D2C)と卸売りの両方のフルフィルメント(ピッキング、梱包、出荷)を提供する、管理が行き届いた倉庫の運用ネットワークにもアクセスできる。クラウドコンピューティングと同様多くのFlexeの顧客は、独自のネットワークとインフラをFlexeのプラットフォームと合わせた”ハイブリッド “アプローチを採用している。

「事実上すべてのエンタープライズ事業がクラウドとデータセンターインフラストラクチャのハイブリッドで運用されているように、Flexeの顧客は、俊敏性と回復力がより優れたサプライチェーンを構築するため、堅固かつ柔軟性のあるハイブリッドなロジスティクスネットワークを運用しています」とSiebrecht氏は付け加えた。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】