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シンガポールのバイクシェアリングサービス「oBike」が営業停止——GrabCycleは新規ユーザ登録を休止

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バイクシェアリング企業 oBike は本日(6月25日)付でシンガポールにおける営業を停止した。同国の厳格化されたバイクシェアリング規制への適合コストにより離脱を強いられたものと思われる。 だが、それだけが撤退の理由ではないのかもしれない。 同社は声明の中で、シンガポールにおける「ドックレスのバイクシェアリングに向け LTA(シンガポール陸上交通庁)が発布した必要条件とガイドラインを満たす」見通し…

Photo credit: Grab

バイクシェアリング企業 oBike は本日(6月25日)付でシンガポールにおける営業を停止した。同国の厳格化されたバイクシェアリング規制への適合コストにより離脱を強いられたものと思われる。

だが、それだけが撤退の理由ではないのかもしれない。

同社は声明の中で、シンガポールにおける「ドックレスのバイクシェアリングに向け LTA(シンガポール陸上交通庁)が発布した必要条件とガイドラインを満たす」見通しが立たないために、同国内のサービスを停止したと述べた。

シンガポールの国会は新たな法律を3月に通過させ、これによりバイクシェアリング事業者向けの認可のフレームワークが導入されることになっている。

これはドックレスのバイクシェアリング企業に対して、ユーザが指定された駐輪場所で使用後に QR コードをスキャンすることを強制するよう求めるものだ。この規制は迷惑になったり道を塞いだりする場所にも無差別に駐輪されるシェア自転車の問題に取り組むためのものである。

バイクシェアリング企業は公共の場所で営業するための認可を7月7日までに申し込まなければならない。当初 oBike は締め切りまでに申請するとしていた。Mobike と Ofo も認可を申請すると表明している。

oBike は確かにライバルのユニコーン企業が持つ巨額の資金を欠いているが、コンプライアンス関連のコストは Anywheel や SG Bike といった小規模なプレイヤーが LTA から認可を受ける妨げになっているようには見えない。

シンガポール会計企業規制庁に提出されている oBike の決算報告をよく見てみると、同社がより大きな財政難に直面しているかもしれないことが暗に示されている。同社は2016年11月の合併から2017年末までの間に313万米ドルの税引前損失を記録していた。

同じ期間内、oBike は67万1,000米ドルの収益を上げた。昨年末時点で、同社は12万9,000米ドルの現金と現金等価物を含む1,390万米ドルの総資産と、1,670万米ドルの総負債を抱えている。

oBike のシンガポール撤退のニュースは、同社が一部のユーザのデポジットを無断で「Super VIP(SVIP)」の会費に切り替えたことを認めた後に流れたものでもあった。あるいは影響を受けるユーザの返金要求を回避するためだったのかもしれない。oBike はまた返金を求めるユーザにデポジットを返金するのが大きく遅れている点でも批判を受けている。

シンガポールにおける営業は停止したが、oBike は他の国においてのサービスは継続すると述べている。SVIP メンバーシップに登録しているシンガポールのユーザは、今後も oBike の海外市場におけるメンバーシップ特典を享受できると同社は付け加えた。

しかしながら、oBike はシンガポールのユーザにデポジットを返金するのかどうか、するとしたらどうやって返金するのかという点については明らかにしなかった。

本日(6月25日)の発表の後、同社の Facebook ページは「#refundmydeposit(デポジット返せ)」というハッシュタグが付いたコメントで炎上している。

oBike を切り捨てた GrabCycle

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3月にシンガポールでローンチした GrabCycle。左から、GBikes、Anywheel、oBike、Grab、 PopScooter の各代表。
Photo credit: Grab

oBike のサービスを使い続けたいシンガポールのユーザは、GrabCycle を通じてそうすることができると oBike は述べた。GrabCycle は配車サービス企業 Grab が今年ローンチした、複数業者のバイクシェアリングマーケットプレイスである。oBike は同社のサービスに関することは直接 GrabCycle に問い合わせるよう遠回しに述べた。

だが Tech in Asia に届いた Grab の声明では前に出た oBike の告知に反して、oBike が「シンガポールで営業するための適切なライセンスもなくなり、大量の自転車を維持することもできなくなる」ために、Grab は「これ以上 oBike の自転車を GrabCycle のマーケットプレイスで提供することはできません」と述べている。

Tech in Asia が本日(6月25日)GrabCycle のアプリをチェックしたときに表示された発表では、同社はこう述べている。

既存ユーザのエクスペリエンス保護のため、一時的に新規ユーザ登録を停止します。

同メッセージは続けてこう述べている。

弊社は積極的により多くの自転車を弊社プラットフォームに取り入れようとしており、間もなく新規ユーザ登録を再開します。

oBike の自転車が失われたことで GrabCycle の供給にも影響が出ている。Grab は既存の GrabCycle 定額費用とデポジットを免除すると述べた。また同社は現在のユーザに対して、同プラットフォームに一番最近参入したバイクシェアリング企業 Anywheel を試してみることができる4週間のフリートライアルを提供している。

業界全体に広がる資金不足

バイクシェアリングのビジネスモデルは全体として、明白な「湯水のように資金を使う」傾向を批判されてきた。無数の競争相手や市場の飽和はバイクシェアリング企業を価格競争に導き、それぞれが様々な大幅値引きや特別価格、そして無料乗車を提供している。

中国では複数の大物プレイヤーが破産してきたが、こういった金遣いの荒い戦略はデポジットや VC からの収入を支出が上回るようになり、その結果としての資金不足が指摘されている。

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Photo credit: oBike

今月、oBike は理由を明らかにすることなくオーストラリア・メルボルンでの業務を畳んだ。同市の行政は、放置自転車や壊れた自転車の撤去の締め切りと、それを遵守できなかった場合の重い罰金が含まれた新しい規則を最近導入していた。

シンガポールにおいて oBike がユーザのデポジットを適正に処理できなかったことに関するここ数週間の議論に続いて、多くのオーストラリア人ユーザもデポジットの返金でトラブルを抱えていると示唆する報告がある。同社のカスタマーサポート回線は不通になっているようである

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

Grabの最新マーケットプレイスアプリ「GrabCycle」、単一プラットフォーム上で複数の自転車シェアブランドを統合

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東南アジアの大手オンデマンド輸送・モバイル決済プラットフォームの Grab は本日(3月9日)、oBike や GBikes、Anywheel、Popscoot など複数の自転車シェアリング、e スクーターブランドを単一プラットフォームに統合するマーケットプレイスアプリ「GrabCycle Beta」を公開した。 このパイロットプロジェクトは、最新のモビリティと決済のコンセプト実験を行う Grab…

GrabCycle

東南アジアの大手オンデマンド輸送・モバイル決済プラットフォームの Grab は本日(3月9日)、oBikeGBikesAnywheelPopscoot など複数の自転車シェアリング、e スクーターブランドを単一プラットフォームに統合するマーケットプレイスアプリ「GrabCycle Beta」を公開した。

このパイロットプロジェクトは、最新のモビリティと決済のコンセプト実験を行う Grab のイノベーション部門 Grab Ventures が実施する。

Grab は戦略的な提携の一環として、セントーサ開発公社(SDC)が初の GrabCycle Venue Partner になることも発表した。セントーサ島一帯には GrabCycle 専用の自転車駐輪場が設置されるため、ユーザは島内のどの場所でも簡単に駐輪場を見つけることができる。

また、Grab はシンガポールの地元企業で同国最大のサプライチェーンソリューション企業 YCH と提携した。これによりパートナーとの提携先で駐輪場を適切に管理し、GrabCycle 自転車のバランスを図る。

このマーケットプレイスアプリは、シンガポールでのキャッシュレス決済の促進に向け、GrabPay Credits ユーザ向けに設計されている。ユーザは設定に際し、GrabCycle アプリをメインの Grab アプリにつながなくてはならない。

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SDC のアシスタントチーフエグゼクティブ Jacqueline Tan 氏は次のように述べている。

観光客がセントーサ島の美しい場所を訪れ、純粋な自然環境を楽しんでいただくのに、サイクリングは最適な手段です。自転車専用道や散歩道といったネットワークも今では整備されています。GrabCycle を通して、より便利に自転車にアクセスしていただけるようになることで、ユーザの島内でのモビリティが向上しますので、この島にある隠れた魅力を発見してもらえるでしょう。GrabCycle との提携は、昨7月に SBS Transit の Service 123がセントーサ島に延伸されるなど多くの旅行客を引き寄せようという最近の取り組みを増強するものでもあります。

シンガポールでは、自動車で通勤する人の約5人に1人が走行距離3km 以下である。Grab によると、同国での自動車に頼らない野心的な取り組みの支援を受けつつ、通勤客のうちこのセグメントを自転車シェアリングユーザに転換させる可能性には大きなものがあるという。

Grab の社内調査では、自転車シェアリングアプリの利用を考えるうえで、ユーザの69%が自転車の見つけやすさを重視すると回答した。Grab は自転車およびモビリティ機器のアクセス向上に向け、複数のブランドから成る集合的なネットワークを開発することにしたようだ。

同社は Uber の東南アジア事業買収手続きの最終段階に入っており、今週もしくは来週(3月第2週または第3週)にも提携に合意すると報じられている。

【via e27】 @E27co

【原文】