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インシュアテックのKasko2Go、アプリ内セーフドライバーコミュニティとブロックチェーンを活用したP2P自動車保険をローンチ

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交通事故は世界的な課題であり、その問題の大きさは計り知れない。世界保健機関の交通安全に関する世界状況報告によれば、道路上では毎年120万人が死亡し5,000万人が負傷している。事故のおよそ90%は低所得国および中所得国で起きているという。 アメリカは2016年の時点で2億2,000万人以上の登録ドライバーをもち、240万件の交通災害が起きるが、大部分のドライバーは事件や事故に巻き込まれることはない…

交通事故は世界的な課題であり、その問題の大きさは計り知れない。世界保健機関の交通安全に関する世界状況報告によれば、道路上では毎年120万人が死亡し5,000万人が負傷している。事故のおよそ90%は低所得国および中所得国で起きているという。

アメリカは2016年の時点で2億2,000万人以上の登録ドライバーをもち、240万件の交通災害が起きるが、大部分のドライバーは事件や事故に巻き込まれることはない。少数のドライバーが安全に気をつけて運転しているドライバーたちのコストと保険料を増加させてしまっているのだ。

本日(4月16日)、非中央集権型の自動車保険アプリ Kasko2Go はセーフドライバーコミュニティのローンチを発表した。このアイデアはシンプルなものである。安全運転のドライバーには保険料が低くなるという報酬が与えられ、正しい行いが報われるようにしようとするものだ。まずは、それによって安全運転への動機付けを行う。そして不正のないソリューションを作り上げる技術が、コミュニティをバックアップする。

これはアメリカにおいてのみならず世界中で解決されるべき重要な問題である。安全運転は実質的な違いを生む。アメリカでは、運転歴1年目のドライバーの43%、そして2年目のドライバーの37%が自動車事故に関与している。高度なドライバートレーニングによって上記の値は1年目のドライバーの4.6%まで減少するということが4年間にわたる調査で示された。

Kasko2Go のアプローチはセーフドライバーのコミュニティを作るというだけのものではない。ドライバーをモニタリングし、収集したデータを使いどれほど良いドライバーであるかを判定する。

Kasko2Go の CEO である Genadi Man 氏は筆者に語った。

これはそれぞれのドライバーから蓄積した膨大な量のデータに基づいています。そこにはテレマティクスやナビゲーションも含まれており、運転技術、スタイル、天気、道路状況、車両の状態、場所、そしてドライバーの社会適合性に基づいて、被保険者の正確なプロファイリングがビッグデータ技術によって可能となるのです。

だが Kasko2Go は良いドライバーに低保険料という報酬を出すだけではない。保険料を上昇させる別の主な原因に対処することでもコストを低く保とうとしている。その原因とは、詐欺だ。

保険会社 Aviva が2017年にカナダ・オンタリオ州で実施した機密調査によれば、調査した自動車整備工場からの10件の請求のうち9件が詐欺行為を行なっていたとのことだ。修理費用を高くし、必要以上の弁償費用を要求するために整備工場で新たな傷をつけ、中古部品を使用して新品の料金を取っているという。

先月、Kasko2Go はイスラエルの軍用レベルの技術を使い、事故が起きた時点から修理の過程まですべてを通じて、詐欺を見つけ出そうとしていると発表した。これにより全ユーザのコストを低く抑えることができる。しかし本日(4月16日)の発表ではさらに踏み込んで、自動車保険が顧客に届けられる方法の変更を求める最近の声を反映している。

ドライバーの安全度測定と詐欺防止を合わせ、そして非集中型の分散型台帳技術にすべてを記録することで、伝統的に保険料の計算方法を公開できない、あるいは公開したがらない業界にディスラプションを起こそうと Kasko2Go は望んでいる。

Man 氏は次のように述べた。

保険の非中央集権化は将来的に重要な意義があります。伝統的に競合他社と見なされる企業には、顧客のために弊社の技術を使用しない理由がないでしょう。弊社のソリューションは非中央集権化された分散型台帳技術を使用し、すべての保険会社が利用可能なものとなります。

広範囲のデモグラフィクスを基に保険料を決めるのではなく、個々のドライバーにスコアをつけることで、安全運転をするドライバーが無謀な者のために余分に払う必要がなくなることを同社は望んでいる。ここがアプリのテレマティックシステムが活躍する場面である。それぞれのドライバーの運転の癖を学習することで、パーソナライズされた公平な価格を保証できるとしている。

そしてセーフドライバーのコミュニティは、他のドライバーが同様のコストメリットを得るために運転の仕方を変えるよう動機付けをするはずだ。Kasko2Go はインセンティブなスキームを通じて、ドライビングエクスペリエンスの効果的なゲーミフィケーションを行っている。保険会社にしてみれば損失の削減、ポートフォリオの増加、そしてより正確な引受業務といったメリットがある。

Man 氏はこう述べた。

Kasko2go の保険はより収益率が高くなっています。なぜなら、スコアリングシステムによって顧客のことやその運転文化を知ることができるからです。ドライバーはみんな安全運転に興味があります。ですので Kasko2go は安全運転をするドライバーのコミュニティを作りました。道路上が安全になることが何よりのメリットです。

Kasko2go の安全運転コミュニティは本日(4月16日)よりアプリ内で利用可能であり、既存の反詐欺技術、分散型台帳、そしてテレマティクスと結合している。同アプリは iOS と Android の両方で利用可能である。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

イスラエル発Kasko2Go、ブロックチェーンを使って自動車保険詐欺を予測するシステムを開発

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保険業界はブロックチェーン技術によって、ほぼ毎週のペースで新しいことが起きている業界の一つだ。 最新の参入者は Kasko2Goだ。ブロックチェーン技術をベースにした自動車保険スタートアップの同社は、ユニークな仕掛けを使っている。軍隊レベルの詐欺対抗技術を使って、保険業界の既存の詐欺検知をはるかに上回るレベルを提供できると同社はいう。 CEOのGenaldi Man氏はこのように話す。 「私たちの…

保険業界はブロックチェーン技術によって、ほぼ毎週のペースで新しいことが起きている業界の一つだ。

最新の参入者は Kasko2Goだ。ブロックチェーン技術をベースにした自動車保険スタートアップの同社は、ユニークな仕掛けを使っている。軍隊レベルの詐欺対抗技術を使って、保険業界の既存の詐欺検知をはるかに上回るレベルを提供できると同社はいう。

CEOのGenaldi Man氏はこのように話す。

「私たちの詐欺対抗システムは、Kasko2Goの子会社のClick-Insによって設計された Getmelnsというプラットフォームをベースにしています。私たちは、保険詐欺を動的な標的として解決します。動的な標的に対処するには、常に数歩先にいなければなりません。ただ反応するのではなく、それを予測できるようにするのです」

一体どのような仕組みなのだろうか? このソリューションは、保険の申請処理に使われた自動車上の特色のデジタルデータを作成する。

「Getmelnsの技術は、損傷があった部分の一部もしくはセットの画像をベースにして、ユニークなデジタルシグニチャーを作成します。犯罪学で使われる指紋技術と似ているものです。このシグニチャーは、基本情報と参照されます。過去の事故の写真や、同じ事故に関するサードパーティーの写真といったものです。保険提供者は、その損傷がすでに過去にあったもの、申請されたものかどうか、もしくは新しいものなのかを知ることができます」

これは一大事だ。というのも、推測値には幅があるものの、保険詐欺対抗連合の試算によれば、毎年米国では800億ドル相当の不正な申請があるという。

Man氏はいう。

「私たちのこの技術が保険に適用されれば、事故があった部分の人的操作は大幅に、もしくは完全になくすことができると信じています。申請処理手続きを自動化し、不正申請を削減できれば、保険会社はコストを大きく削減できるようになります」

このシステムは、ある自動車のデジタルの特色を検討するだけでなく、複数のデータソースを使って事前に不正を検知するともいう。

「顧客について理解するために、プラットフォームは複数のデータソースを使って融合データを作ります。オープンソース、保険業界における顧客の履歴などといったデータソースです。私たちは保険会社に、顧客の不正行為可能性スコア(PFES)を提供します」

ブロックチェーンが、このシステムでどのように使われているのだろうか?

「ブロックチェーンは、不正や二重申請によって生じる損失を減らすことを可能にする、保険業界全体で適した証明サービスです。取引は迅速かつ安くなります。事故が起きてから支払いまでにかつて数週間要していたものが、数分で可能になります。

スマートコントラクトのおかげで、保険契約と処理の手続きに透明性が高まります。契約が結ばれたあとは、保険会社は条件を変更することは不可能になります。なので、保険の全サイクルの透明性が高まります。ブロックチェーンは、こうした機能をシンプルかつ効果的にすることができるのです」

Kasko2Goは、今月19日にプレICOイベントを開始し、4月2日には完全なICOを始める予定であるという。その後は、欧州の保険会社にサービス提供を始める予定だ。

(本記事は抄訳になります。)
【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】