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中国で音楽ライブのストリーミング・サービスが人気沸騰中

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2014年以降、中国のテック企業や音楽企業がコンサートストリーミング事業に参入している。オンラインビデオサイト(Youku=優酷、iQiyi=愛奇芸、Tencent Video=騰訊視頻)、音楽(ビデオ)ストリーミングサービス (Tencent=騰訊 の QQ Music=QQ音楽、Kugou=酷狗、NetEase Cloud Music=網易雲音楽、Yinyuetai=音悦Tai)、ソーシャルサ…

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2014年以降、中国のテック企業や音楽企業がコンサートストリーミング事業に参入している。オンラインビデオサイト(Youku=優酷、iQiyi=愛奇芸、Tencent Video=騰訊視頻)、音楽(ビデオ)ストリーミングサービス (Tencent=騰訊 の QQ Music=QQ音楽、Kugou=酷狗、NetEase Cloud Music=網易雲音楽、Yinyuetai=音悦Tai)、ソーシャルサービス(YY、Momo=陌陌)、ゲームプレイ放送サービス(Douyu TV=斗魚TVLongzhu=竜玉)、既存の音楽レーベル企業・プロモーター(Modern Sky Entertainment=摩登天空、YEMA=野馬)から最近設立されたスタートアップ(Panda TV=熊猫TV)にまで及ぶ。

オンラインビデオウェブサイト大手でコンサートストリーミング市場に早くから参入したLeTV(楽視力)は、2015年に367回のミュージックコンサートやフェスティバルの配信を行い、その視聴数は合計で2億ビューを超えたという。490万もの視聴者が2015年9月にポップシンガー Chris Lee(李宇春)によるライブ公演のビデオ配信を視聴した。LeTV は今では ケイティ・ペリーやビヨンセといった外国人歌手による公演も定期的に配信している。同社は2016年に600を超える公演の配信を目標としている。

楽視で放映された、歌手・李字春の番組
楽視で放映された、歌手・李字春の番組

ソーシャルネットワーク大手で2008年以降自社もしくは第三者制作による音楽イベントのビデオ配信を行っている Tencent(騰訊)によると、コンサート配信を視聴するユーザの半数以上はミュージシャンがほとんど訪れることのない小規模な都市に住む人たちであったという。中国でも一番の人気を誇るポップシンガー Jolin Tsai(蔡依林)による2014年12月のコンサートでは、Tencent のプラットフォームで48時間以内に約4,000万もの視聴があった。Live Musicという Tencent 自社制作による音楽公演のブランドでは、2015年5月に週に1つのペースで社内制作によるコンサートのライブ配信を始めた。

中国で最も人気のある音楽フェスティバルである Strawberry Music Festival(草苺音楽節)は2015年に1,800万ものオンライン視聴があり、国内9つの都市でビジター数はその3倍であった。Kugouという、自社の音楽ストリーミングサービスで Xiangjiang Music Festival(湘江音楽節)を放送した音楽配信サービスは、5日間のイベントで1,000万を超える視聴者がいたという

ライブビデオ放送スタートアップの Panda TV は2015年9月、中国で一番の大富豪であるWang Jianlin(王健林)氏の1人息子 Wang Sicong(王思聡)氏をCEOに迎えた。Wang Sicong 氏のタレントエージェンシーと数ヶ月前に契約を交わした韓国のボーカルグループ T-ARA による最近のコンサート配信ではPanda TVで80万もの視聴者を集めた

トレンドをリードしているテック企業大手

2014年、LeTV はシンガーソングライター Wang Feng(汪峰)氏を迎え、彼のコンサートを配信することに加え、チケットを3日間販売しライブストリーミングやビデオ再生することでお互い合意した。LeTVは月間加入料金として20~30元(3~5米ドル)足らずの金額を課しているが、これは平均的なコンサート料金より格段に安い。4万8,000人ほどのLeTVユーザがライブストリーミングを、2万7,000人が2日でビデオ再生を視聴した結果、総額200万元(約32万米ドル)の売り上げがあった

有名な中国のミュージシャンによる3つのコンサートのオンライン放送ではその年の後半、LeTVで13万枚のチケットを販売した

LeTVによる最初の取り組みからまもなく、Tencent の QQ Music と Hunan Satellite Television(湖南衛視台)のビデオサイトMango TV(芒果 TV)は、Hunan TVのアーティストマネジメント関連企業のポップシンガーである Hua Chenyu(華晨宇)によるコンサートの放送で12万枚のチケットを売り上げた

Tencentによると、2015年後半にもライブストリーミングで韓国のボーカルグループ BIGBANG がマカオで行ったコンサートをオンライン配信し、12万枚ものチケットを販売したという。視聴者はストリーミングウェブサイトで2種類の商品とバーチャルギフトも購入することができた。

Live Streaming of the BigBang Concert on Tencent (image credit: Douban Chouyunimo)
騰訊上での、BIGBANG のコンサートのライブストリーミング(画像出典:豆瓣 丑鱼尼莫

中国の主要なビデオサイトのコンサート配信の多くは無料で提供されている。大手テック企業にとって、ビデオストリーミングのラインナップにコンサートを追加することはコンテンツの拡張を意味しているが、収益性は主たる懸念材料ではない。

しかし、有料であれ無料であれライブコンサートの配信では広告やバーチャルグッズを販売し収益をあげている。一般的に、ライブビデオストリーミングは、広告主にとってオンデマンドビデオよりも価値があると考えられている。

弾幕のコメントシステムのような、中国のオンラインビデオプラットフォームにある既存の人気インタラクティブ機能や、バーチャルギフトの送信、リアルタイムの投票機能などもコンサートのストリーミングで利用できる。バーチャルギフトは多くのオンラインインタラクティブサービスにとって相当の収益となっている。

リアルタイムでコメントできる「弾幕」
リアルタイムでコメントできる「弾幕」
騰訊のライブストリーミング・プラットフォーム
騰訊のライブストリーミング・プラットフォーム

テック企業はコンサートでのオンラインプレゼンスの魅力がさらに増すよう、アーティストやファンが交流する方法を設けたいと考えている。オンラインにフォーカスしたアイデアを実践する、あるいは費用をコントロールするため、ありきたりのコンサートを配信するのではなく、アーティストやプロモーターと協力して公演を運営する取り組みを行うようになっている。中には、自社でライブ音楽の収益をあげ、コンサートを運営するための専門スタッフを雇っている企業もあるくらいだ。

中国のミュージシャンやプロモーターがテック企業に対しコンサートのビデオ配信を容認する前から、LeTV.com(2012年~)とTencent の QQ Music(2008年~)は自社運営によるコンサートを配信している。

2015年12月に LeTV はライブハウスをオープンし、将来の公演について韓国のエンターテイメント企業数社との契約を交わしたと発表した。Tencent の Live Music は現在、月あたり少なくとも4つの公演を制作している。

D.Live, LeTV’s Live Music Venue
楽視のライブミュージック会場「D.Live」

オンラインだけのインタラクティブコンサート

ゲーム付きのバーチャルグッズやオンライン上のソーシャルサービスは Tencent など中国のテック企業の多くにとって主要な収入源となっていたが、コンサートのストリーミングに関しては YY Music ほど真剣に考えているところはない。このサービスは、アマチュアの歌手が名声だけでなく視聴者から送られるバーチャルギフトを獲得するビデオ放送プラットフォームである。YY Musicはバーチャルギフトの販売でかなりの収益をあげてきた。

コンサートストリーミングのトレンドを理解しているYYは、自社プロデュースによるプロの歌手向けのコンサート Wanchanghui(玩唱会)を2015年7月にローンチした。同業他社サービスとの違いは大きく、(a)オンラインだけで利用可能、(b)公演中、多くのアーティストファンによる交流が可能、の2点にある。

YY玩唱会のインターフェイス
YY玩唱会のインターフェイス

YY Wanchanghui の公演はすべて無料だ。しかし、当然ながら、視聴者に対して様々なバーチャルアイテムが販売されている。

Wanchanghui の公演では画面上に視聴者から送られるコメントやバーチャルギフトが表示される。バーチャルギフトをたくさん購入したトップバイヤーも表示されるが、これは支持の意向を示すためにファンに多くの金額を使ってもらうよう促すものだとYYは考えている。

YY はコンサート中にファンと交流できるよう、特定のアーティスト仕様のオンラインゲームやゲーミフィケーションも開発している。また、YY は平均的なオンラインゲームと同じように、カスタマイズされたバーチャルグッズも制作している。

YY玩唱会のコンサートで歌う、歌手の楊丞琳
YY玩唱会のコンサートで歌う、歌手の楊丞琳

2015年10月に行われた台湾のポップシンガーRainie Yangによるコンサートでは、500万を超えるユーザが Wanchanghuiで視聴した。YY は2015年に数々の Wanchanghui コンサートを運営している。

陌陌現場
陌陌現場

2015年9月にソーシャルアプリの Momo はMomo Xianchang(陌陌現場)をローンチしたが、これは YY Wanchanghui とよく似ている。同社は、人気のミュージシャンでありテレビでの音楽公演のディレクターも務めているKubert Leung氏を起用し、自社で音楽公演をプロデュースした。YY と同じように Momo のユーザも歌手とのやり取りが可能で、公演放映中、バーチャルギフトを送ることができる。

Momo は、視聴者層が若い市場では有利なポジションにあると考えている。2億人の登録ユーザの85%は32歳以下である。彼らはゲーム用バーチャルアイテムの購入やアプリでのステッカー購入に慣れている人たちだ。

このアプリにはローカルなイベントプラットフォームがあり、ここでユーザはチケットを購入できる。同イベントプラットフォームによると、Momo ユーザの間で最も人気のあったイベントは音楽コンサートとフェスティバルであったという。

2015年9月、中国の若者の間で人気のあるミュージシャン Zhou Bichang(周筆暢)はMomoにて毎日1時間、3日にわたるコンサートを行った。ピーク時には100万もの人が同時に視聴し、全体の視聴者は1,065万人に達したとMomoは伝えている。そのほか3日間の公演中、ユーザは平均6人のフォロワーを獲得したことが判明した。

既存の音楽業界もこの動きに参加

音楽フェスティバルやイベントで最もよく知られた音楽企業の Modern Sky Entertainment は、2015年4月に Modernsky Now(正在現場)という携帯アプリを発表した。これは音楽イベントのライブストリーミングやビデオ再生を行うサービスで、コンテンツは自社制作もしくは第三者からの提供によるものである。

Modernsky Now
Modernsky Now

同社のコンテンツはこのアプリのほかにもスマートテレビやいくつかのオンラインビデオのプラットフォームで利用できる。先ほど述べた Strawberry Music Festival は Modernsky が運営するもので、2015年のピーク時には30万ものビジターが携帯アプリで視聴したという。

Modernsky NowのCEOであるZhang Dongliang(張棟梁)氏によると、Modernsky では、コンサートストリーミングの将来は質の高いコンテンツに対する消費者の支払い意思次第であると考えている。

YEME Live
YEME Live

2015年7月、音楽フェスティバルキュレーターの Li Hongjie 氏は、YEMA Live(野馬現場)という新たに設立したスタートアップによって開発されたストリーミングアプリでライブ配信をするため、彼が設立した音楽フェスティバルを主催した。ほぼ同時期、この携帯アプリスタートアップ  YEMA Live は中国で有名なミュージシャンである Wang Feng 氏と Unity Ventures(九合創投)から資金を調達した。

YEMA Liveは2015年のローンチ以降、100を超える音楽イベントを放送してきた。同社は自社スタジオでコンテンツの自主制作を開始したところだ。

Modern Skyと同じようにYEMAもコンテンツに課金するという。過去のコンサートは無料で提供されるが、同社は将来的にはバーチャルチケットの販売や加入者サービスでマネタイズしたいと考えている。また、ミュージシャンに対し総収入の70%を配分すると約束している

Modernsky Now や YEMA Live などのプラットフォームにとってはポッドキャストなど別カテゴリーのコンテンツへと拡大するのは難しいことではない。Modernsky はオンラインでのラジオ公演に向けて有名人との契約をスタートさせている。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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モバイルカラオケアプリのChangba(唱吧)がYY Music(YY音楽)のビジネスモデルに似たライブ歌唱機能を追加

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中国で最も人気のモバイルカラオケアプリChangba(唱吧)は、まるでリアルなカラオケハウスにいる時のように友人と一緒に歌える機能を追加した。 招待された仲間しか参加できないリアルなカラオケパーティーと違い、ユーザはChangba上にある全てのパーティーに参加することができる。「プライベートルームでのカラオケショー」というChangbaのチャンネルから全てのパーティを見ることができる。ユーザはどの…

wpid-Screenshot_2014-01-26-13-26-31中国で最も人気のモバイルカラオケアプリChangba(唱吧)は、まるでリアルなカラオケハウスにいる時のように友人と一緒に歌える機能を追加した。

招待された仲間しか参加できないリアルなカラオケパーティーと違い、ユーザはChangba上にある全てのパーティーに参加することができる。「プライベートルームでのカラオケショー」というChangbaのチャンネルから全てのパーティを見ることができる。ユーザはどの部屋のパーティにも参加でき、部屋は部屋番号で検索できる。

各部屋では、歌ったり、他の人が歌うのを聴いたり、また気に入った歌い手にはバーチャルギフトを購入することができる。参加者はコメントを残したり、互いにチャットしたり、他のユーザを招待することも可能だ。

このライブ歌唱機能はYY Music(YY音楽)、9158、6.cn(六間房)やその他数社が行っているビジネスモデルとほとんど同じだ。生で歌っているシンガーに対して、ファンがバーチャルギフトを購入しなければという気持ちが強まることをこの種のサービスに出資している投資家の1人が以前教えてくれた。

YY Incの収益の伸びはこのライブショービジネスが牽引している。今のところChangbaはモバイル対応にフォーカスしている/対応している企業の1つにすぎない。YY Musicのモバイル対応は遅れたが、同社はモバイルで収益を上げるのは考えていたよりは簡単だったと2013年の終わりに語っている。

このライブ歌唱機能が出る前は、Changbaユーザは歌を録音してプラットフォームに保存する必要があった。オーディエンスはこれらの歌を聴いてから歌い手にバーチャルギフトを購入することができる。Changbaは1年前にはバーチャルギフトを通じたマネタイズを開始しており、さらに潜在的な広告主から収益を得ることも計画している。

その他の収益は、モバイルゲーム、プレミアムサービスへの加入、エモティコンの販売等によるものである。Changbaは昨年10月時点で1億人のユーザ登録があり、そのうち3000万ユーザが毎月利用していると発表した。

【原文】

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YY Musicのユニークなビジネスモデル

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【翻訳 by Conyac】 【原文】 中国のTMT系(テクノロジー、メディア、通信)スタートアップに注目している投資家の皆さん、YY Inc.が「証券取引委員会(SEC)にて株式を公開する」という数日前のTechNodeのニュースを初めて目にしたとしても、気を悪くしないでほしい。広州拠点の同社は、地元中国の人たちの注目を集めすぎたくらいだ。 この驚くべきIPOのニュースによって、大勢の人たちがこ…

【翻訳 by Conyac】 【原文】

中国のTMT系(テクノロジー、メディア、通信)スタートアップに注目している投資家の皆さん、YY Inc.が「証券取引委員会(SEC)にて株式を公開する」という数日前のTechNodeのニュースを初めて目にしたとしても、気を悪くしないでほしい。広州拠点の同社は、地元中国の人たちの注目を集めすぎたくらいだ。

この驚くべきIPOのニュースによって、大勢の人たちがこのスタートアップに飛びついて何を計画しているのか掘り下げ始めた。ひとつ分かった興味深いことと言えば、音楽業界における海賊行為によって中国の音楽系スタートアップで成功しているところは非常に少ないのだが、それでもYYの音楽ビジネスは利益を上げて急成長しているようなのだ。

2012年の前半で、YYの音楽ビジネスはそれぞれ第1四半期に3376万元、第2四半期に5896万元の収益に到達した。多くの人々が中国のユーザはお金を払わないと不満を口にするが、YY Musicはすでに2657万人の月間アクティブユーザを獲得し、そのうち35万5000人が料金を支払っている。(データは2012年9月31のものである。)

プレミアムユーザといくつかの関連する付加価値サービスはさておき、YY Musicはプラットフォーム上で仮想アイテムを販売している。ユーザは、例えばバラのような商品を購入して好きな歌手にプレゼントできる。そして歌手たちは、実際にそのバラから利益を得ることができるのである。大衆に人気のあるミュージシャンは、YYコミュニティで非常に人気だ。そこでプラットフォーム上では、ユーザのためにミニコンサートやキャンペーンを開催し、利益を還元する予定である。

以前に一度、音楽ベンチャーの第一のルールは資金調達をしているということを教えてはならないと書いた。それはもっともなことで、業界インサイダーの話だと、YY Musicのビジネスモデルは著作権侵害しているのでは?ということだった。「もしユーザに演奏された曲が彼らのオリジナルではない場合、その著作権はほかのミュージシャンに属するもので、利益の一部はその著作権オーナーに行くべきである。実際のところ、多くのオーナーは彼らの著作権が侵害されているということを分かっていないようだが、この行為は盗作行為だと言えます。」とある業界者は言う。

弁護士のWang Bin氏もまた、YY Musicが著作権所有者の許可無しにこのような方法で利益を上げているとしたら、これは違法であると述べた。しかし、音楽業界からは違った意見が聞こえる。プロデューサーのZhong Sheng氏は、YY Musicのおかげで全ての人がポップミュージックを手に入れられるようになり、また良い宣伝方法でもあると考えている。また、ビジネスモデルとしてYY Musicは、同業各社間でユニークである、ユーザによる消費を習慣化させることができると語った。

YY Musicのホームページ

【via Technode】 @technodechina

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