アウトドアスポーツファンに向けた開発されたGoPro装着型の自動追跡ドローン「AirDog」が今週にも出荷

by Yukari Mitsuhashi Yukari Mitsuhashi on 2015.9.16

マウンテンバイキングをAirdogで撮影している様子
マウンテンバイキングをAirDogで撮影している様子

今年6月にBloombergBusinessに公開された記事では、ドローンビジネスに過去最多額となるベンチャーキャピタルのお金が流れ込んでいることが伝えられています。ドローン市場は82億ドルにまで成長する見込みがあると報道されました。物流からオペレーションの最適化、航空写真撮影に至るまで幅広い分野でドローン活用の糸口が見出だされています。

GoPro装着型の自動追跡ドローン

そんな中、ラトビアのリガを拠点とするスタートアップが「AirDog」。9月中の発送が予定されるAirDogは、アクションカメラ「GoPro(ゴープロ)」を装着した自動追跡を可能にするドローンです。折りたたみ式なため、バックパックなどで持ち運ぶことができます。リガでAirDogのCMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)を勤めるJanis SpogisさんにSkype取材しました。

スポーツやアウトドアアクティビティの選手や熱狂的なファン、インディーの映像クリエイターなどをターゲットとするAirDog。2014年6月に実施したKickstarterのキャンペーンでは、1,357人の支援者から136万ドル以上のサポートが集まりました。

キャンペーン支援者の半数はアメリカから、1/3はイギリスやドイツ、フランスを含むヨーロッパ地域、そして残りはオーストラリアやニュージーランドなど世界各国からサポートが集まりました。アメリカが多い理由はシンプルで、アウトドアのアドベンチャーやアクションスポーツを楽しむ人工が多いから。AirDogを使って、マウンテンバイクやスノーボードなどの屋外アクティビティを撮影する目的です。

ファンは、アドベンチャースポーツを楽しむ人たち

手首や車の屋根など追跡したいものに装着する「Air Leash」
手首や車の屋根など追跡したいものに装着する「Air Leash」

AirDogという名前は、このプロダクトにピッタリなネーミング。空中を飛ぶドローンが自分の後をついてくる、まるで犬の散歩をするような感覚を表現しています。ドローンは、Air leash(直訳するとエア紐)という小さなデバイスを装着した物体を自動追跡。背中につけたバックパックに装着したり、車の屋根につけたりすることで、それを空中から追跡してくれます。

アマチュアから本格的なスポーツ選手に至るまで、アドベンチャースポーツを楽しむ人たちにファンが多いAirDog。例えば、高い雪山の急斜面を滑るスノーボーダー。これまで、自分が滑る姿を目で見るにはそれを他の誰かに頼む必要がありましたが、AirDogがあれば、Air leashを身につけることでドローンが勝手に自分が雪山を駆け下りる姿を撮影してくれます。映像はGoProカメラで撮影されるため、PCに接続することですぐに確認できます。

また、AirDogは1.85Kgの重さがありジャイロ安定しているため、風の強い日などでも安定して撮影できます。AirDogはまた、常に撮影対象物の磁北線上の位置を維持し、例えば、10メートルの距離から4mの高さで撮影するなど、求める映像によって配置をコントロールすることが可能です。

スポーツごとに最適化したソフトウェアの提供


AirDogの着想は、今回取材したJanisを含むチームメンバーのアウトドアスポーツ好きが高じて生まれたものでした。川や海、山など自然に囲まれたラトビアで、カイトサーフィンを楽しんだり、日本に遊びに行っては雪山でスノーボードをしたり。4年前にテクノロジーを用いて何かをしたいと考えた際に、ドローンとスポーツという掛け算を思いつきました。

「僕たちより本格的にスノーボードをする友人がいました。スポーツで上達するためには、自分の姿を自分の目で確認する必要があります。でも、友人に一日中自分がスノーボードをしている姿を撮影してくれとは頼みにくい。そこで、自分の姿を追跡して撮影してくれるドローンがあれば便利ではないかと考えました」

1,000個以上のパーツを組み合わせて成るAirDogは、様々なフィードバックを取り入れながら、これまでに20種類以上のプロトタイプを開発してきました。その開発、発見と困難の連続だったと言います。中でも最大のチャレンジは、AirDogに搭載される全てのセンサーが同時に作動するようにプログラミングすること。苛酷な自然環境の中でも、上空から安定した動画撮影ができるようにするために、1年以上の期間が費やされています。

今週中にもKickstarter支援者のもとに出荷

開いた状態のAirDog(折りたたむことも可能)
開いた状態のAirDog(折りたたむことも可能)

いよいよ出荷の時を迎えたAirDog。日常的な使い方から、アドベンチャースポーツにおける活用に至るまで、AirDogが今後私たちにどんな新しいコンテンツを見せてくれるのか。AirDogの事前予約は、公式サイトで正規価格1,495ドルのところを1,295ドルで注文することができます。これから数週間に入る注文に関しては、年内には手元に届けられる予定とのこと。

Airdogでは、既にアドベンチャースポーツを楽しむメンバーなどを中心に濃いコミュニティが形成されています。アウトドアアクティビティが盛んな地域に関する飛行禁止空域地図がシェアされるなど、アクティブなメンバーが集まっています。これらの地図をダウンロードすることで、AirDogはより安全な空中経路をたどることができる仕組みです。

今後は、引き続きユーザーのフィードバックを集めながら、各種スポーツに最適化したソフトウェアアップデートを検討しています。上記以外の公式紹介動画やテストユーザーが“First Impression”(第一印象)を収めた動画などはYouTubeでご覧ください。

 

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