Foursquareは12日、アプリ開発者、スタートアップ、中小企業をターゲットにしたAPIをローンチすることを発表した。位置情報のデータへのアクセスとリアルタイムでユーザーの位置情報をフォローすることが可能になるAPIだ。 「Places API for Startups」は、位置情報の検索と共有、ビジネスに関する詳細情報などを追加することを可能にするものだ。 Foursquareのユーザーによ…
欧州連合(EU)は10日、域内で台頭するスタートアップのエコシステムにアドレナリンを投与すべく、大規模なファンド・オブ・ファンズ「VentureEU」を立ち上げると発表した。 EU はこれまでにこのプロジェクトのために4.5億ユーロ(約600億円)を拠出しているが、現在は民間投資家から21億ユーロ(約2,780億円)を調達するのが課題となっている。 VentureEU には、デジタルサービス、医療…
EU は、発表の中でその課題について強調していた。2016年にアメリカのスタートアップは、ヨーロッパのスタートアップより6倍多い金額を調達していた。ヨーロッパでは VC ファンドが台頭してきているとはいえ、大半の規模は米系ファンドの3分の1ほどにとどまっている。そしてヨーロッパには2017年末時点で、時価総額10億米ドル超の民間企業(ユニコーン)は26社しかない。これに対してアメリカは109社にのぼる。
EU の構想は素晴らしいが、公表内容をみると、資金調達のダイナミクスを域内においてシフトさせようとするときに直面する限界を意識させられる。今回のような汎ヨーロッパ主義的なファンドの計画は、実は2015年にすでに発表されていた。調整に3年もかかり、今の段階に至ったわけだ。そして資金の大半は複数の VC ファンドに分散されるだろう。それらのファンドは、バランスを図って投資するに値するスタートアップを見定めなくてはならない。
資金を受け取る6つのファンドを選定するプロセスを管理したのは European Investment Fund(EIF)である。その EIF は本日(4月10日)、Isomer CapitalとAxon Partners Group の2社と契約を交わした。残りの4社(Aberdeen Standard Investments、LGT、Lombard Odier、Schroder Adveq)との契約は今年中に行われると予測されている。上記ファンドは、ヨーロッパを拠点とする別の VC に資金を投資していく。
VentureEU のプロジェクトが発表されたのは、EU デジタル単一市場委員長の Andrus Ansip 氏が、人工知能(AI)、ブロックチェーン、ヘルスケアといった重要な技術に対するだとよ呼びかけたため投資をもっと増やすべきだと呼びかけたため。
Digital Day での講演の場で彼は次のように述べた。
ヨーロッパのテックセクターは、この地域が主導的な役割を果たすのに最も適した分野として AI やブロックチェーンがあるとみています。しかし、政治的、財政的な意味で投資しなくてはいけないことは周知の事実です。キャッチアップする余地はまだ数多くあります。欧州以外の大陸では急速に変化していますから。
Talao の CEO である Nicolas Muller 氏と話すことで、同社のようなブロックチェーンスタートアップが大望を果たすなら、それは資本主義のもっとも基本的な概念を変えることになるだろうということが明らかになった。このシステムを打ち倒すことで、そういった企業の報酬がより均一に分配されるという面でとても魅力的な利益が提供されるが、それだけではなく、そういった転換は世界中の政府が依存している税の構造といったものを突き崩すことになるかもしれない。