JAグループと高齢化社会の相続贈与の負担軽減を目指す by AGE technologies/JAアクセラレーター第5期・優秀賞10社紹介

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本稿はコーポレートアクセラレーターを運営するゼロワンブースターが運営するオウンドメディア「01 Channel」からの転載記事。JAアクセラレーター第5期の採択選考会のレポートの一部として各社の紹介を掲載する

相続手続きを効率化する「そうぞくドットコム」などを提供するのがAGE technologiesだ。2018年創業の彼らがテーマにするのは高齢社会におけるテクノロジー領域「AgeTech(エイジテック)」になる。現在50名ほどの組織で事業に取り組む。

「28.9%という数字はおわかりになりますでしょうか?これは日本の高齢者の割合を表しており、既に4人に1人以上が65歳以上になっています。高齢化率の上昇に伴い、死亡者数も増加しており、同時に相続の発生件数も増えています。私たちは亡くなった方の財産に関する相続手続きを支援するサービスを展開している会社です」。

そう語るのは同社でCOOを務める岡本遼也氏。これら相続の課題としては当事者が多くの証明書を集めたり申請書を作成したりする必要があり、その非効率さが目立つという。一方、対応する事業者側は、相続手続きが個々の担当者に依存する業務となっており、データの管理などこちらにも多くの課題が存在する。

そこで展開する「相続ドットコム」ではまず面倒な証明書の収集や委任状の作成など、手続きを簡素化するオペレーションを提供する。次に申請書作成に関しては、登記申請書や遺産分割協議書などの段階での申請書を、ウェブ上で簡単に作成できるシステムを自社開発した。岡本氏はサービスのイメージとして「SmartHRさんの相続バージョンのようなもの」と説明していた。結果「平均年齢にして58歳の方々にも利用されており、取引実績も順調に伸びている」とのことだ。一方、JAグループとの共創は相続贈与検討者向けのサービスを共同開発したいと語る。

「具体的な協業案としては、まず農地の相続贈与に関連する負担の軽減という目的で円滑な手続きを提供するために、組合さんと相続サービスの共同構築を検討したいです。また、お困りごとを抱える方々がいることは間違いないので、グループ様と協力して相続支援サービスを展開したい」。

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