野菜でつくったクレヨンが食料環境問題のきっかけに by mizuiro/JAアクセラレーター第5期・優秀賞10社紹介

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本稿はコーポレートアクセラレーターを運営するゼロワンブースターが運営するオウンドメディア「01 Channel」からの転載記事。JAアクセラレーター第5期の採択選考会のレポートの一部として各社の紹介を掲載する

青森を拠点に、青森の野菜を活用したカラフルなクレヨンを開発・販売しているのがmizuiroだ。フリーランスデザイナーでシングルマザーの木村尚子さんは娘さんとの時間を過ごす中で、「子どもが口の中にいれても大丈夫なぐらい安心な素材」だったら、と青森の野菜を活用したカラフルなクレヨンを作るというアイデアを思いつき、起業を決意した。

同社は今年で10年目を迎え、開発した野菜クレヨンは出荷実績累計17万本以上を記録している。これらの製品に使用される野菜は毎月平均で1トン以上の量を活用し、廃棄物削減に貢献すると共に、新たな製造特許技術を活用した企業ノベルティやOEM事業も手がけるようになった。

そして彼女が次に手掛けたいと考えているのが新事業開発だ。そのためにプログラムに応募した。

例えば野菜や果物の残渣(かす)を活用した資材の開発事業のアイデアでは、残渣をダンボールなどの生産資材に転換することで、食品メーカーなど、廃棄野菜処理に費用をかけている企業に提案し、処理コスト削減や環境への貢献を目指す。また、47都道府県の野菜クレヨンを開発し、JAのネットワークを活用して全国の農家の廃棄野菜を利用するアイデアでは、大阪万博をターゲットにスポンサー企業などへの提案を検討していた。

「これらの製品はノベルティとして提供されるほか、教育施設への寄贈などにも活用されます。多くの子供たちに届けることで、遊びを通じて食料環境問題について考える機会を創出します」。

次につづく:JAグループと高齢化社会の相続贈与の負担軽減を目指す by AGE technologies/JAアクセラレーター第5期・優秀賞10社紹介

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