BIM/SIMソリューションで建設DX支援、Malmeが1.7億円をシード調達——ジェネシアV、DEEPCOREから

SHARE:
「Structural Engine」
Image credit: Malme

土木業界向け建設 DX サービスを提供する Malme は13日、シードラウンドで1.7億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのはジェネシア・ベンチャーズと DEEPCORE。

Malme は、2021年2月創業。BIM/CIM のトータルソリューション、BIM/CIM 内製化支援、建設 DX コンサルティングなどのサービスを提供している。これらのサービスは、3D 測量、調査、設計、統合モデル作成、BIM/CIM モデルを活用した施工支援など、建設業務全体をサポートするものだ。設計思想や現場作業性の深い理解と、BIM/CIM 活用の提案により、品質向上と業務効率化を支援している。

また、Malme は、情報共有クラウドを活用して BIM/CIM への取り組みを伴走サポートし、BIM/CIM の実施体制の構築や内製化のための「人材投資」を成功に導く支援も行っている。同社は BIM/CIM を導入したい企業への支援を重視し、技術投資の高額さや、不明瞭な状況での BIM/CIM 化の進行の難しさに対処するために尽力しているという。

土木業界は現在、老朽化したインフラの維持修繕や異常気象による災害復旧など、多岐にわたる高度な課題に直面している。特に、技術者の高齢化と後継者不足は、安全かつ安心な社会基盤の維持にとって重大な危機をもたらしている。そうした背景を受け、Malme は、BIM/CIM と AI 技術を駆使して土木業界の生産性向上を目指し、これらの課題に対応してきた。

同社は今回の資金調達を受け、土木設計の自動化や技術継承のための新たな取り組みを加速するとしている。具体的には、「Structural Engine」と呼ばれる設計自動化アプリケーションの開発を進める方針だ。このアプリケーションは、構造解析や図面作成などの作業を一連で自動化し、BIM/CIM モデルに即時反映させる直観的な操作性を備える。

また、AI チャット型のナレッジマネジメントシステム「Malme AI(仮称)」の開発も進行中だ。このシステムは、土木技術者向けに特化した検索アルゴリズムを用いて、社内データベースに蓄積された知識を活用することで、設計検討の場面での情報検索速度とノウハウ共有の効率化を実現する。

via PR TIMES    Summarized by ChatGPT

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する