建設業の業務効率を最大化するSaaS「積算代行クラウド」「見積クラウド」/Monthly Pitch! スタートアップの扉

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田邊健人さん

本稿はベンチャーキャピタル、サイバーエージェント・キャピタルが運営するサイトに掲載された記事からの転載。毎月第2水曜日に開催される Monthly Pitch へのピッチ登壇をご希望の起業家の方、オーディエンス参加をご希望の起業家の方の応募はこちらから

サービス概要:CORDERのビジネスの対象は、建設業における「調達(見積・購買)」プロセス。時間を生み出す「積算代行クラウド(BPO)」と、仕組みをつくる「見積クラウド(SaaS)」で、当該プロセスの課題を解決に導きます。

積算代行クラウドは、ゼネコンを中心に積算スキルを持つ人材をマッチングし積算業務を代行するサービス。副業やフリーランス・個人事務所の力を用いて、建設業における積算業務の人材不足・専門性不足を解消します。

しかしながら建設業の調達プロセスにはまだ課題が残されています。即ち、数十社にも及ぶ協力会社による見積のまとめ負荷、各社の見積の統合・比較、そのデータ管理です。この負荷を解決するのが見積クラウド。クラウド上で協力会社とのやりとりを一元管理し、入力されたデータを蓄積・活用して原価管理に繋げ、80%程度の業務削減を見込みます。

Monthly Pitch編集部はココに注目:建設業は現在、2024年問題や人材不足という課題を抱えています。積算が関連する調達プロセスにおいてもそれは例外ではありません。

そもそも積算とは、工事に必要な費用を事前に細かく予測し、それを統合して全体の費用を算出すること。この積算は、例えばビル1棟を建てる場合、最終的には数千行に及ぶリストになってしまう、緻密で果てしない作業です。人材不足の中、この膨大な作業量をこなすのは簡単ではありません。積算を代行する積算事務所もありますが市場にプレイヤーが少ないため、世のすべての積算に対応するのは難しいようです。このような状況を解決するのが、ゼネコンから受注した案件をCORDERのパートナーが代行する積算代行クラウドです。

積算代行クラウドはトラクションを積み重ね、売上高の拡大と利益率の向上を狙うフェーズに突入。2024年5月現在β版の見積クラウドも好調な出だしを切っています。今後はデータの蓄積・活用によりエンゲージメントを高め、顧客基盤とネットワーク、次第に貯まっていくデータを競合優位性に、流通総額20兆円規模に上る建設調達市場のプラットフォームを築く考えです。

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