歯科衛生士が作った、患者フォローアップの改善・効率化システム「Liex」/Monthly Pitch! スタートアップの扉

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松岡敬子さん

本稿はベンチャーキャピタル、サイバーエージェント・キャピタルが運営するサイトに掲載された記事からの転載。毎月第2水曜日に開催される Monthly Pitch へのピッチ登壇をご希望の起業家の方、オーディエンス参加をご希望の起業家の方の応募はこちらから

サービス概要:Rightlyが提供するのは、歯科医院が使う患者コミュニケーションシステム「Liex(読み:リエックス)」。

Liexの作業はたった3クリックで完結します。入力した情報や3Dデータは患者にもアプリ経由で提供可能。この仕組みによって患者の再来院率が上がり、また予防医療サービスを提供できるようになるため、歯科医院の固定収入増加に繋がります。

歯科衛生士は患者の情報入力に業務時間の30%を使っていると言われています。保険点数を得るために大事な作業ではあるものの、膨大な手間がかかっているのも事実です。Liexはこの業務をデジタル化し、歯科衛生士の作業時間を半分にすることを目指します。

Monthly Pitch編集部はココに注目:LiexはRightly代表の松岡さんが、歯科衛生士として19年間歯科業界に携わってきた知見を元に開発されたプロダクトです。

歯科医師の約60%は60歳以上と高齢化が進んでいます。また歯科クリニックで働く歯科衛生士の離職率は非常に高く、2024年には求人倍率が20%を超える勢いだそう。とはいえ、歯の健康が損なわれると寝たきりになるリスクが15倍に高まったりと、これは人の一生を左右する問題と言えます。また上記の通り、歯科衛生士の業務にはまだまだ効率化の余地がありそうです。こんな状況を改善し得るサービスとして期待がかかるのがLiexです。

現在は口コミだけでサービスを拡張しているLiexですが、クリニックへの導入件数も患者の登録数も増えているそう。歯科クリニックのシステムはまだまだオンプレミスなものが多く、このリプレイスを狙っていきます。

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