論文データを解析、研究開発人材にリーチしAIマッチングする「CoA Researcher」/Monthly Pitch! スタートアップの扉

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野崎光太さん

本稿はベンチャーキャピタル、サイバーエージェント・キャピタルが運営するサイトに掲載された記事からの転載。毎月第2水曜日に開催される Monthly Pitch へのピッチ登壇をご希望の起業家の方、オーディエンス参加をご希望の起業家の方の応募はこちらから

サービス概要:ディープテックへの関心が高まるにつれ、研究開発系人材のニーズも併せて高まっています。しかしながら既存の採用プラットフォームはそのような人材の採用を前提としていないため、博士号をもっているか不明、登録されているキーワードが抽象的でキーワードによるターゲティングが難しい、論文情報が掲載されていないといった事情があり、彼らの採用には必ずしも適していません。企業は現状、既存のHRプラットフォームを活用して限られた候補者の中から採用活動を行う、或いは人材紹介会社からの不定期な紹介を待つなど、再現性のある採用活動が実施できていないそうです。この課題を解決すべくCoA Nexusは「CoA Researcher」を開発しました。

CoA Researcherでは、論文から執筆者の名前や所属先、メールアドレス、研究キーワードを抽出するとともに、メールアドレスが論文上にない場合には所属先などの情報を元にメールアドレスを予測し、届くかどうかの有効性まで検証した上で、研究者データをプラットフォーム上に掲載しています。ワンクリックで研究者のプロフィールを閲覧することも可能であり、独自の機械学習モデルに基づき優先度の高い候補者を可視化してくれるので、研究バックグラウンドがない人事でも採用活動に関わりやすくなるのも嬉しいポイントとなっています。

Monthly Pitch編集部はココに注目:元々投資銀行畑にいて、「次に魅力的なマーケット」をディープテックに見定めたというCoA Nexus代表の野崎さん。実際、グローバルVCのディープテック領域の投資ポートフォリオは30%近くまで急拡大し、日本でも大型資金調達をするディープテックスタートアップが増えてきました。このように、研究開発人材へのニーズは着々と高まっています。

CoA Researcherは、大学研究者だけではなく、国内外の企業研究職人材への独自のアクセスルートを構築しており、既に国内外の大手製薬会社やバイオテック関連のVC、大学でも利用が始まっているそうです。フィーストラクチャーとしては年間利用料と、採用が成功するごとの成功報酬。企業の個別プロジェクトの支援も可能です。CoA Nexusは、CoA Researcherを世界で最も研究開発人材にアクセスができるプラットフォームにし、最終的にグローバルで32兆円のマーケットを狙ってきます。

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