本稿はベンチャーキャピタル、サイバーエージェント・キャピタルが運営するサイトに掲載された記事からの転載。毎月第2水曜日に開催される Monthly Pitch へのピッチ登壇をご希望の起業家の方、オーディエンス参加をご希望の起業家の方の応募はこちらから

サービス概要：LacuSが運営するのは、高齢者に特化した完全栄養食ブランド「Me TIME FOODS」です。最初に選んだプロダクトは「明日につながる、今日のご褒美。」コンセプトに据えた完全栄養のアイスクリーム「Me ICE」。厚生労働省の摂取規格に合わせた33種類の栄養素が含まれ、高齢者の誤嚥リスクの低減を考慮されたプロダクトです。

既にAmazonや自社ECでも販売されており、有料老人ホーム、サービス付き高齢者住宅、特別養護施設といった高齢者が集まる施設へも販売実績もあります。

Monthly Pitch編集部はココに注目：高齢化の影響もあり、低栄養の高齢者は10年で100万人増加。2023年には1,000万人を超えました。その理由として挙げられるのは、食事への不理解や情報リテラシーの低さ。食事量の低下や食欲不振、摂食・嚥下などの機能低下で飲み込みがしにくくなっていることも、高齢者の食事を難しくしています。その対策としてドリンクタイプの食事や医薬品、経管摂取、胃ろう・腸ろうといった内臓に管を入れて直接栄養剤を投入するようなやり方がありますが、これらは決して良い食体験とは言えません。この課題を解決するのが「Me TIME FOODS」です。

LacuSは東京医科歯科大学と摂食・嚥下といった飲み込みや栄養素に関する共同研究も進めています。高齢者にとって最も重要なことは、少量で負担が少なく、かつおいしく栄養素を取ること。最初はケアシニア層に対して展開させ、ゆくゆくはアクティブシニア、最終的にはマスを取れるようなプロダクトを作っていきたいと、LacuS代表の古津さんは意気込みます。