昆虫由来のタンパク質・バイオ燃料を開発、宮崎発スーパーワームが1億円をシード調達

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Image credit: Superworm

昆虫由来のタンパク質やバイオ燃料の開発を行うスーパーワームは17日、シードラウンドで1億円を調達したと発表した。

このラウンドは Partners Fund がリードし、ANOBAKA、イーストベンチャーズ、かごしまスタートアップ支援ファンド(フューチャーベンチャーキャピタル、チェンジ鹿児島らによる運営)が参加した。

スーパーワームは、2023年5月創業。スーパーワームという昆虫を活用し、次世代のタンパク質やバイオ燃料、有機肥料を開発し、その生産・販売も行っている。

スーパーワームは、従来のミルワームに比べて高い養殖効率を持つ昆虫である。同社は、この昆虫を活用することで、「タンパク質危機」や「地球温暖化」といった社会課題の解決に挑んでいる。特に、昆虫タンパク質の高コストというハードルをクリアすることが期待されているという。

同社は、熊本大学と共同でゲノム編集技術を用いたスーパーワームの新品種開発にも取り組んでいる。この研究は、生産効率の向上と特定有用成分(タンパク質、脂肪酸、特定アミノ酸)の増加を目指しており、スーパーワームの成長速度や成分合成能力を向上させる遺伝子の同定と編集を行う。

これにより、スーパーワームを持続可能な飼料資源およびバイオ燃料の代替原料としての利用拡大を目指すとしている。

同社は、今回の資金調達を受け、スーパーワーム由来の「高いコスト競争力」と「優れた脱炭素効果」を持つ製品開発をさらに推進するとしている。独自の技術を活用した効率的な養殖プロセスの構築や、エビデンス構築に向けた企業および大学との共同研究を強化するという。

また、より高タンパク質源を含むスーパーワームの開発に向けて、ゲノム編集技術の研究も進める方針だという。研究職や営業職をはじめとする幅広い職種の採用を強化するとしている。

via PR TIMES    Summarized by ChatGPT

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